最低でも3ゴールが必要な状況だったとはいえ、奇策を用いることはせず、自分たちのスタイルを貫き通した柏は勇敢に戦った。12分には、FKからクリスティアーノが先制のヘッドを叩きこみ、これ以上ない立ち上がりを見せた。
「我々が思い描いた通りのプレーをし、プレッシャーに負けず、スペースを探し、ボールを動かした」
吉田 達磨監督の言葉通り、狙い通りに試合を進めていた柏。前半途中から広州恒大の圧力が増し、リカルド グラル、エウケソンがペナルティーエリアに侵入するピンチも何度か訪れたが、「2人にアバウトなボールが入った後に動きすぎるのだけを避けて、自分たちのやり方として、かわされた次の選手がアタックに行く。その対応は良かったと思う」(鈴木 大輔)と、間一髪のところで失点を凌いでいた。