明治安田J1リーグは8日に38節が開催される。首位の神戸、2位の広島、3位の町田に優勝の可能性が残されており、まさに運命の最終節となる。
勝てば優勝が決まる神戸はホームに湘南を迎える。前節は柏と引き分け、2試合連続のドローとなった。勝ち切れない試合が続くなか、3試合ゴールのない大迫 勇也に結果が求められる。対する湘南は横浜FMに敗れ、2試合勝利がない。終了間際の連続失点で逆転負けを喫しただけに、試合の終わらせ方がテーマとなる。
神戸を勝点1差で追いかける広島は、G大阪の本拠地に乗り込む。前節は札幌を5-1で撃破した。2ゴールで勝利の立役者となり、木曜日に行われたACL2でも結果を出しているピエロス ソティリウにかかる期待が大きい。G大阪は新潟を下し、3連勝と勢いに乗る。価値ある決勝弾を挙げた山田 康太が今節も大仕事をやってのけるか。
神戸と勝点3差の町田は、アウェイで鹿島と対戦。逆転優勝のためには勝利こそが求められる状況だ。前節は京都を下し2連勝と再び調子を上げてきた。2試合連続でゴールに絡んでいる相馬 勇紀に期待がかかる。鹿島はC大阪を下し、6試合負けなしとした。6試合でわずか1失点の堅守をベースに今節もしたたかな試合運びを見せるだろう。
残留争いにも注目が集まる。すでに鳥栖と札幌の降格は決まっているが、その枠はあと一つ残されている。危機に立たされているのは18位の磐田、17位の新潟、16位の柏の3チーム。サバイバルレースから生還を果たすのは果たしてどのチームか。
磐田はアウェイで鳥栖と対戦。前節はFC東京を下し、連敗を3で食い止めた。17位の新潟とは3ポイント差で、残留のためには勝利こそが求められる。置かれた状況は厳しいが、終了間際のゴールで勝利を手にした前節の勢いを持ち込み、奇跡のシナリオを描きたい。鳥栖は前節、名古屋を下し、2試合ぶりに勝点3を手にした。2点を奪った中原 輝が今節も結果を残せるか。
新潟はアウェイで浦和と対戦。前節はG大阪に敗れ、7試合勝利から遠ざかる。浦和には26試合連続で勝利がなく(6分20敗)、苦手とする相手だが、ルヴァンカップ決勝で見せたようなアグレッシブな戦いを実現し、残留を決めたい。一方の浦和は福岡に敗れ、2試合勝利がない。苦しいシーズンを過ごしたなか、ホームで行われる最終戦で意地を見せたいところ。今季限りで現役を退く興梠 慎三と宇賀神 友弥のラストダンスにも注目だ。
柏は札幌とのアウェイゲームに臨む。前節は終了間際の失点で神戸に勝ち切れなかった。5試合連続でアディショナルタイムに失点しているだけに、タイムアップの笛が鳴るまで集中力を保ちたい。大敗さえしなければ残留が決まる状況なだけに、慎重な試合運びを見せるだろう。札幌は前節に降格が決定した。2018年から指揮を執ってきたミハイロ ペトロヴィッチ監督のラストマッチを白星で飾れるか。
横浜FMはホームで名古屋と対戦。前節は湘南を下し、3連勝を達成した。ここ3試合で5得点を記録するアンデルソン ロペスが2年連続得点王を決定するゴールを奪えるか。名古屋は鳥栖に敗れ、5試合勝利がない。この間にわずか2得点の攻撃陣が意地を見せたい。
FC東京はホームにC大阪を迎える。前節は磐田に敗れ、3連敗となった。現役引退を表明したディエゴ オリヴェイラがラストゲームで結果を残せるか。C大阪は鹿島に敗れ、連勝はならず。得点ランクでアンデルソン ロペスに3ゴール差の2位につけるレオ セアラがゴール量産なるか。
川崎Fはホームで福岡と対戦。前節は東京Vを下し、5試合ぶりに勝点3を手にした。ハットトリックを達成した山田 新が今節も重要な役割を担うだろう。今季限りで退任する鬼木 達監督の手腕にも注目が集まる。福岡は浦和を1-0で撃破した。9試合ぶりにゴールを決めた紺野 和也に今節もかかる期待は大きい。
京都はホームに東京Vを迎える。前節は町田に敗れ、3試合勝利がない。2試合連続ゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。東京Vは川崎Fに敗れ、2試合勝利なしとなった。DFながらハットトリックを達成した谷口 栄斗のプレーに注目だ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs柏
鹿島vs町田
浦和vs新潟
FC東京vsC大阪
川崎Fvs福岡
横浜FMvs名古屋
京都vs東京V
G大阪vs広島
神戸vs湘南
鳥栖vs磐田