明治安田生命J3リーグは11月に第35節から38節まで行われ、今季の日程を終えた。
すでに大宮の昇格と優勝が決定したなか、残り一枠となった自動昇格争いを制したのは今治だった。
10月の4試合では1勝しか挙げられなかったものの、11月に入って復調。35節の琉球戦で勝利を収め王手をかけると、36節の鳥取戦では大量5ゴールを奪取し、5-0と快勝。2020年のJ3参戦から5シーズン目にして、悲願のJ2昇格を成し遂げている。
今治と昇格を争った富山は、大事なところで勝ち切れない試合が続き、3位でプレーオフに回ることとなった。
大混戦となったプレーオフ出場争いは10月終了時点で8位だった松本が、4連勝を達成し、4位に浮上。怒涛の追い上げを見せ、プレーオフ出場権を手にした。
最後まで北九州との争いを繰り広げた福島は最終節で岩手を下し、5位でフィニッシュ。粘り強く勝点を積み上げた6位のFC大阪とともにプレーオフの舞台へと名乗りを上げている。10月終了時点で4位だった沼津は11月に入って失速。1分3敗と勝利を挙げられず、10位でシーズンを終えることとなった。
この結果、12月1日に行われるJ2昇格プレーオフ準決勝のカードは、富山vsFC大阪、松本vs福島に決定している。
下位に目を向けると、20位に沈んでいた岩手が35節の金沢戦で引き分け、今季の最下位が確定。後にJFLの栃木シティがJリーグ入会要件を満たしたため、J3会員資格喪失が決定した。また19位に終わったYS横浜は、12月1日と7日に開催される高知ユナイテッドSCとの「J3・JFL入れ替え戦」に回ることとなった。
個人タイトル争いでは36節の鳥取戦でハットトリックを達成するなど昇格の立役者となった今治のマルクス ヴィニシウスと、終盤の8試合で9得点と圧巻のゴールラッシュを見せつけた岐阜の藤岡 浩介がともに19ゴールを記録し、得点王のタイトルを分け合うこととなった。