明治安田Ｊ１リーグは11月30日と12月1日に第37節の10試合が開催される。
今季も残り2節となり、今節にも神戸の優勝が決定する可能性がある。条件は勝利を収め、2位の広島が引き分け以下に終わった場合。引き分けたとしても広島が敗れ、3位の町田が引き分け以下に終われば、神戸の2年連続優勝が決定する。
その神戸はアウェイで柏と対戦。前節は東京Ｖと引き分け、連勝はならず。それでも先週末の天皇杯ではＧ大阪を下して優勝を成し遂げ、火曜日に開催されたACLEでも勝利を収め、勢いを増している。連戦の疲労が懸念されるも、ACLEでは主力を温存しているだけに、ダメージは小さいだろう。天皇杯で決勝弾を挙げた宮代 大聖がこの大一番でも結果を残せるか。対する柏は17位に沈むも、今節勝利すれば残留が決まるだけに、士気高くこの試合に臨むだろう。4試合勝利から遠ざかるなか、マテウス サヴィオと細谷 真大の両雄にかかる期待は大きい。
神戸を勝点3差で追いかける2位の広島は、ホームに札幌を迎える。前節は浦和に敗れ、3連敗と元気がない。逆転優勝のためにも勝点3が求められる一戦は、今季限りでの引退を表明している青山 敏弘のホーム最終戦となる。広島一筋で21年間プレーしたレジェンドのラストマッチを白星で締めくくり、優勝への望みをつなぎたい。一方の札幌も引き分け以下で降格が決まるだけに、勝利のみが求められる。ここ2試合は勝ち切れていないが、持ち前の攻撃スタイルを貫き、勝点3の確保を狙う。
わずかに優勝の可能性を残す町田は、ホームに京都を迎える。前節はFC東京を下し、6試合ぶりに勝点3を手にした。加入後初ゴールを決めた相馬 勇紀が今節も結果を残せるか。京都は17日に鹿島との順延試合をこなし、スコアレスドローに終わった。4戦負けなしながらここ2試合は勝ち切れていない。守備の安定感は備わるだけに、ラファエル エリアスの決定力に期待がかかる。
18位に沈む磐田はホームでFC東京と対戦。今節、引き分け以下に終われば降格が決まるだけに、勝利のみが求められる一戦となる。現在は3連敗中と苦しい戦いが続くなか、2試合連続で4失点の守備の修正が急務となる。FC東京は町田に敗れ、2連敗。こちらも複数失点が続く守備の立て直しが求められる一方、2試合連続で無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。
ホームにＧ大阪を迎える新潟は、今節に勝点1を加えれば残留が決まる状況だ。前節は柏と引き分け、7試合勝利がない。得点力に課題を抱えるなか、エースの小野 裕二に結果が求められる。Ｇ大阪は磐田を下し、2連勝を達成した。天皇杯決勝で敗れた悔しさを晴らすためにも、勝利を手にしたいところ。エースの宇佐美 貴史が負傷離脱したなか、2戦連発の坂本 一彩が今節も大仕事をやってのけるか。
東京Ｖはホームに川崎Ｆを迎える。前節は神戸と引き分け、3連勝はならなかった。守備の安定感は備わるだけに、17節以来ゴールのない染野 唯月に結果が求められる。川崎Ｆは22日に浦和との後半だけの再開試合をこなし、1-1の引き分けに持ち込んだ。価値ある同点弾を叩き込んだ小林 悠が今節も仕事をこなせるか。
湘南はホームで横浜FMと対戦。前節は札幌と引き分け、5連勝はならなかった。ここ3試合で2得点と好調の田中 聡が今節も重要な役割を担うだろう。横浜FMは磐田を下し、2連勝と調子を上げている。ハットトリックを達成したアンデルソン ロペスに今節もかかる期待は大きい。
名古屋はホームに鳥栖を迎える。前節は鹿島と引き分け、連敗を3で止めたものの、4戦未勝利となった。課題の得点力不足をいかに解消するのか。永井 謙佑らFW陣の奮起が求められる。鳥栖は前節、横浜FMに敗れ、連勝はならなかった。先制しながらも逆転負けを喫しただけに、リード時の試合運びがテーマとなる。
Ｃ大阪はホームで鹿島と対戦。前節は福岡を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。今節は中盤を支える田中 駿汰が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がカギを握りそうだ。鹿島は京都と引き分け、5戦負けなしとしたが、そのうち3つがスコアレスドロー勝ち切れない試合も目立つ。出場停止明けの鈴木 優磨がチームに再び勢いをもたらす活躍を見せられるか。
福岡はホームに浦和を迎える。前節はＣ大阪に敗れ、6試合ぶりに黒星を喫した。ここ8試合でわずか3得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められる。浦和は川崎Ｆとの再開試合で勝ち切れなかったものの、4戦負けなしとしている。こちらも守備の安定感は備わるだけに、求められるのは決定力。36節の広島戦で復帰後初ゴールを決めた原口 元気が再び結果を残せるか。
■各試合の見どころをチェック
柏vs神戸
東京Ｖvs川崎Ｆ
町田vs京都
湘南vs横浜FM
新潟vsＧ大阪
磐田vsFC東京
名古屋vs鳥栖
Ｃ大阪vs鹿島
福岡vs浦和
広島vs札幌
