明治安田Ｊ１リーグは18日と19日に第34節の10試合が開催される。今季も残り5試合となり、優勝・残留争いはいよいよ佳境を迎えている。
首位の広島はアウェイで湘南と対戦。前節は磐田を下し、3連勝を達成。11戦負けなしと力強い戦いを続けている。3戦連発と絶好調の加藤 陸次樹が今節も重要な役割を担うだろう。対する湘南は東京Ｖを下し、2連勝と調子を上げている。こちらも3試合連続ゴール中の鈴木 章斗にかかる期待は大きい。
広島を勝点1差で追いかける2位の神戸は、ホームにFC東京を迎える。前節は京都を下し、6連勝と勢いに乗る。頼れるエース、大迫 勇也が今節も結果を残せるか。FC東京は鳥栖と引き分け、連勝が3で止まっている。仲川 輝人が負傷離脱したなか、安斎 颯馬ら若きタレントが、その穴を埋める活躍を見せたいところだ。
3位の町田は柏の本拠地に乗り込む。前節は川崎Ｆに敗れ、今季初の連敗を喫した。4点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなる。柏は横浜FMを下し、6試合ぶりに白星を掴んでいる。3試合連続クリーンシートと堅い守りが備わるだけに、求められるのは得点力。今季は4ゴールに留まる細谷 真大が結果を残せるか。
4位の鹿島はホームに福岡を迎える。前節は新潟を下し、7試合ぶりに勝点3を手にした。ところが今節を前に、ランコ ポポヴィッチ監督を解任し、中後 雅喜新監督の下でリスタートを切ることとなった。クラブOBの42歳の指揮官は、いかにしてチームを立て直していくのか。その手腕に注目が集まる。一方の福岡は名古屋を下し、こちらは12試合ぶりの勝利となった。得点力不足に苦しむなか、7試合ゴールのないシャハブ ザヘディに結果が求められる。
5位のＧ大阪は、アウェイで川崎Ｆと対戦。前節は札幌を下し、10戦ぶりに勝点3を手にした。終了間際の2ゴールで勝利に導いた宇佐美 貴史に今節も大きな期待がかかる。対する川崎Ｆは町田を下し、2連勝とした。先週行われたルヴァンカップの準決勝では新潟に敗れたものの、リーグ戦では2試合で9得点と持ち前の攻撃力が蘇りつつある。ここ4試合で4得点を記録する山田 新がキーパーソンとなりそうだ。
横浜FMはホームに新潟を迎える。前節は柏に敗れ4連敗となった。先週行われたルヴァンカップでも名古屋に屈しており、苦しい戦いが続いている。2年連続得点王を目指すアンデルソン ロペスが窮地を救う活躍を見せられるか。新潟は鹿島に敗れ、4連敗となった。4試合で15失点を喫する守備の立て直しが求められるだろう。川崎Ｆを下し、初の決勝進出を決めたルヴァンカップの勢いをリーグ戦にも持ち込みたい。
東京Ｖはホームで浦和と対戦。前節は湘南に敗れ、7試合ぶりに黒星を喫している。チャンスを作りながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。浦和はＣ大阪に敗れ、3連敗となった。こちらも3試合連続でゴールがないなか、今夏に復帰した原口 元気に初ゴールは生まれるか。
名古屋はホームで札幌と対戦。前節は福岡に敗れ、連勝が3でストップした。それでも先週のルヴァンカップでは横浜FMを下して決勝に駒を進めており、チームは良い状態にあるだろう。シーズン終盤に来て調子を上げてきた山岸 祐也がここから勢いに乗っていけるか。札幌はＧ大阪に敗れ、連勝はならなかった。今節敗れれば、いよいよ苦しい状況に追い込まれるだけに、勝利こそが求められる。チームのトップスコアラーに君臨する青木 亮太が古巣相手に結果を残したい。
Ｃ大阪はホームに磐田を迎える。前節は浦和を下し、2連勝と再び調子を上げてきた。3試合連続クリーンシートの堅い守りが備わる一方、攻撃では得点ランクのトップに立つレオ セアラの決定力に期待がかかる。磐田は広島に敗れ、2連敗となった。得点力に課題を抱えるなか、7試合得点のないジャーメイン 良が久しぶりにゴールを奪えるか。
最下位に沈む鳥栖はアウェイで京都と対戦。今節敗れれば、Ｊ２降格の可能性があるだけに、是が非でも勝点3が求められる。前節はFC東京と引き分け、11試合勝利がない状況だが、チーム一丸となった戦いでこの窮地を乗り越えたい。加入後初ゴールを決めたヴィキンタス スリヴカが救世主となれるか。対する京都は神戸に敗れ、2連敗となった。こちらも残留争いに巻き込まれているだけに、ホームで勝点3を確保したい。3試合連続で複数失点の守備の立て直しがテーマとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
川崎ＦvsＧ大阪
神戸vsFC東京
横浜FMvs新潟
鹿島vs福岡
柏vs町田
名古屋vs札幌
京都vs鳥栖
湘南vs広島
Ｃ大阪vs磐田
東京Ｖvs浦和
