明治安田J3リーグは11日から13日まで、第32節の10試合が開催される。
今節も前節に引き続き、大宮に昇格の可能性が生まれている。勝利を収めれば他試合の結果にかかわらず、昇格が決定。引き分けても3位の富山が引き分け以下、もしくは富山が敗れた時点で昇格が決定する。
また大宮が勝利を収め、2位の今治が敗れれば、大宮のJ3優勝も決定する状況だ。
その大宮はホームに6位の福島を迎える。前節は奈良と引き分け4連勝はならなかったものの、11試合負けなしと安定した戦いを続ける。この間にわずか3失点と堅い守りが備わる一方、攻撃では10試合ゴールから遠ざかる杉本 健勇が結果を残せるか。対する福島は岐阜を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールで勝利の立役者となった樋口 寛規にかかる期待は大きい。
2位の今治はホームでYS横浜と対戦。前節は富山との上位対決に引き分け、連勝はならなかった。今節敗れれば大宮の優勝が決まる可能性があるだけに、優勝阻止のためにも勝利が求められる。2-0で勝利した前回対戦でともにゴールを決めたマルクス ヴィニシウスと横山 夢樹が重要な役割を担うだろう。YS横浜は前節に琉球を下し、10試合ぶりに勝点3を手にした。こちらは好調を維持する奥村 晃司に期待がかかる。
3位の富山は宮崎の本拠地に乗り込む。前節は今治と引き分け、2試合連続のドローとなった。チャンスを作りながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する宮崎は金沢と引き分け、7戦負けなしとした。終了間際の失点で勝ち切れなかっただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。
4位の北九州はホームで八戸と対戦。前節は相模原を3-0で撃破した。2戦連発の高 昇辰が今節も結果を残せるか。八戸は沼津を下し、連敗を2で食い止めている。4試合連続で勝てていない苦手の相手を撃破し、プレーオフ進出争いに迫っていきたい。
5位の沼津はホームに讃岐を迎える。前節は八戸に敗れ、連勝はならなかった。加入後初出場を果たした中野 誠也がチームに再び勢いをもたらす活躍を見せられるか。讃岐は鳥取に敗れ、こちらも連勝はならず。今節は攻撃をリードする吉田 源太郎が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がカギを握りそうだ。
岐阜vs長野は11日金曜日のナイトゲームとして開催される。岐阜は前節、福島に敗れ、連勝はならず。4点を奪われた守備の修正が求められるだろう。長野は松本とのダービーマッチで引き分け、7試合勝利から遠ざかる。7試合ぶりにゴールを決めた近藤 貴司が再び結果を残せるか。
琉球はホームで相模原と対戦。前節はYS横浜に敗れ、5試合勝利がない。立ち上がりの2失点で流れを失っただけに、試合の入りがポイントになるだろう。相模原は北九州に敗れ、2連敗となった。2試合で7失点の守備組織の立て直しが求められる。
松本はホームに金沢を迎える。前節は長野と引き分け、4戦負けなしとしたが、うち3つがドローと勝ち切れない試合が目立つ。複数得点を奪い取る積極姿勢が求められるだろう。金沢は宮崎と引き分け、8戦未勝利となった。前回対戦で6-1と大勝を収めた相手を再び撃破し、復調のきっかけを見出したい。
奈良はホームでFC大阪と対戦。前節は大宮と引き分け、5試合連続ドロー。9戦未勝利と苦しい戦いが続く。守備の安定感が生まれているだけに、攻撃陣が試合を決定づける働きを見せたいところだ。FC大阪は岩手を1-0で下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。殊勲の決勝点を挙げた久保 吏久斗が再び大仕事をやってのけるか。
鳥取はホームに岩手を迎える。前節は讃岐に1-0で競り勝った。調子を上げてきた三木 直土に今節も期待がかかる。対する岩手はFC大阪に敗れ、今季初の連勝はならなかった。8試合ゴールから遠ざかるオタボー ケネスに結果が求められる。
■各試合の見どころをチェック
岐阜vs長野
今治vsYS横浜
北九州vs八戸
宮崎vs富山
琉球vs相模原
松本vs金沢
鳥取vs岩手
大宮vs福島
沼津vs讃岐
奈良vsFC大阪