明治安田J1リーグは9月に第30節から32節までの3節分が開催された。
残り6試合の時点で首位に立つのは広島だ。30節の鹿島戦こそ引き分けたが、続く横浜FM戦では6ゴールを奪って大勝を飾ると、32節の町田との天王山にも2-0と快勝。23節から続く無敗試合を10に伸ばし、2015年以来の優勝に向けて勢いを加速させている。ゴールを量産するトルガイ アルスランに加え、ゴンサロ パシエンシアもすぐさまフィットしており、このまま一気に突っ走る可能性も十分に考えられる。
その広島を追走するのが神戸だ。9月は3戦全勝と力強い戦いを見せつけた。1点差勝負をモノにする勝負強さを示しており、逆転での連覇に向けて体制を整えている。今季のリーグ戦をリードしてきた町田は、広島との直接対決に敗れ、優勝争いから一歩後退した。堅守が備わる一方で得点力に不安を抱えており、この課題の解消が終盤戦の焦点となるだろう。
鹿島とG大阪はともに未勝利に終わり、逆転優勝が厳しくなっている。逆に2勝1分の東京V、ともに3勝を挙げたFC東京と名古屋がここへ来て調子を上げてきた印象だ。
3連敗に終わった横浜FMは前月の6位から10位にまで転落。2勝を挙げた川崎Fは14位から11位にまで浮上した。
残留争いに目を向けると、未勝利に終わった柏が苦しい状況に陥りつつある。18位の磐田、19位の札幌も大きく勝点を積み上げることができずに、降格圏から滑出せなかった。
鳥栖は8月に続いて9月も白星を掴めなかった。残留ラインの17位の柏との差は10ポイントに拡大。残り6試合でどこまで巻き返すことができるのか。まずは10月の2試合で連勝が求められるだろう。