明治安田Ｊ２リーグは28日と29日に第33節の10試合が開催される。
今節の注目は国立で行われる清水vs横浜FCだ。勝点1差にひしめく首位と2位の直接対決は、今季の優勝争いを左右する大一番となる。
清水は前節、藤枝を下し、3連勝を達成。7戦負けなしと安定した戦いを続ける。ここ4試合で3得点に絡んでいる乾 貴士が今節も重要な役割を担うだろう。対する横浜FCは前節、大分と引き分け連勝が5で止まったものの、18試合負けなしとした。こちらは10戦ぶりにゴールを決めた小川 慶治朗にかかる期待は大きい。前回対戦では横浜FCが2-0で勝利したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
岡山vs長崎も4位と3位の上位対決となる。岡山は前節、水戸と引き分け、連勝はならなかった。堅い守りは備わるだけに、求められるのは決定力。得点源の岩渕 弘人がこの大一番で結果を残せるか。一方の長崎は群馬を下し、2連勝と再び調子を上げてきた。コンスタントに結果を残すマルコス ギリェルメとマテウス ジェズスの2人の出来が今節もポイントになりそうだ。
5位の仙台はアウェイで山口と対戦。前節は甲府と引き分け、3試合勝利がない。複数失点が続く守備の修正がテーマとなるだろう。山口は千葉に敗れ、4連敗となった。こちらも2試合連続で4失点の守備組織を上手く立て直したい。
6位の千葉は愛媛の本拠地に乗り込む。前節は山口を4-1で撃破した。ハットトリックを達成し、得点ランクのトップに躍り出た小森 飛絢が今節も輝きを放てるか。愛媛は山形に敗れ、4連敗となった。4試合で13失点を喫する守備面にテコ入れを図りたい。
甲府はホームに山形を迎える。水曜日に熊本戦をこなし、中2日での一戦となる。その試合では2-4で敗れ、3試合勝利がない。2戦連発の三平 和司が嫌な流れを断ち切る活躍を見せられるか。山形は愛媛を下し、3連勝と勢いに乗る。2試合連続ゴール中のディサロ 燦シルヴァーノに今節も期待がかかる。
大分はホームで藤枝と対戦。前節は横浜FCと引き分け連敗を3で止めたものの、6戦未勝利と苦しい戦いが続く。過去対戦では3戦全勝と相性の良い相手を撃破し、復調のきっかけを見出したい。一方の藤枝は清水に敗れ、連勝が3でストップした。4戦連発と絶好調の矢村 健がチームに再び勢いをもたらす活躍を見せられるか。
秋田vs徳島は勝点42で並ぶ11位と12位の対戦となる。秋田は前節、熊本に敗れ、3連勝はならなかった。3失点を喫した守備の修正がテーマとなりそうだ。徳島はいわきに敗れ、2連敗となった。チャンスを作りながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。
いわきはホームで栃木と対戦。前節は徳島に1-0で競り勝った。殊勲の決勝点を挙げた有馬 幸太郎が今節も結果を残せるか。栃木は鹿児島を下し、7試合ぶりに勝点3を手にした。終了間際に決勝点を挙げた南野 遥海に今節もかかる期待は大きい。
鹿児島はホームに水戸を迎える。前節は栃木に敗れ、8連敗となった。残留ラインの17位の大分とは10ポイント差に拡大し、苦しい状況に追い込まれている。加入後まだゴールのない有田 稜に結果が求められる。水戸は岡山と引き分け、連勝はならなかった。ゴールに迫りながらも決め手を欠いた攻撃陣の奮起が求められる。
群馬はホームで熊本と対戦。前節は長崎に敗れ、3戦未勝利となった。今節敗れれば18位以下が確定するだけに、勝利こそが求められる。粘り強く守り抜き、素早い攻撃で隙を突く戦いに勝機を見出したい。熊本は水曜日の甲府戦で4-2と快勝を収め、3連勝と勢いに乗る。3戦連発の唐山 翔自が今節も結果を残せるか。
■各試合の見どころをチェック
甲府vs山形
清水vs横浜FC
鹿児島vs水戸
大分vs藤枝
秋田vs徳島
岡山vs長崎
山口vs仙台
いわきvs栃木
群馬vs熊本
愛媛vs千葉
