明治安田J1リーグは27日と28日に第32節の10試合が開催される。
今節の注目は首位の広島と2位の町田の直接対決だ。勝点59で並ぶ両者の一戦は、今季の優勝争いの行方を左右するビッグマッチとなる。
広島は前節、横浜FMを下し、9戦負けなしとした。6ゴールを奪った勢いを今節にも持ち込めるか。高い決定力を誇るトルガイ アルスランが今節もカギを握るだろう。対する町田は札幌と引き分け、こちらは5試合負けがない。もっともそのうち3つが引き分けと勝ち切れない試合も目立つ。リーグ屈指の堅守が備わるだけに、求められるのは決定力。得点源の藤尾 翔太にかかる期待は大きい。6節の前回対戦では広島が2-1で勝利したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
この2チームを勝点1差で追いかける3位の神戸はホームに浦和を迎える。前節は新潟を下し、4連勝を達成した。土壇場での逆転劇で勢いを加速させており、今節も強度の高いプレーで主導権を握るはずだ。一方の浦和はFC東京に敗れ、5試合ぶりに黒星を喫した。得点力に課題を残すなか、今夏に復帰した原口 元気がチームに勢いをもたらせるか。
4位の鹿島はアウェイで湘南と対戦。前節は柏と引き分け、5試合勝利なし。水曜日に行われた天皇杯でも神戸に敗れており、状態はいいとは言えない。8試合連続で負けのない(6勝2分)相性の良い相手を撃破し、逆転優勝への望みをつなぎたい。湘南はC大阪に敗れ、2連敗となった。2試合で5失点の守備の修正が求められるだろう。
G大阪vs東京Vは5位と6位の対戦となる。G大阪は前節、京都と引き分け、7試合勝利から遠ざかる。それでも終盤に追いついた粘り強さはポジティブな材料だ。18節以来となるゴールを決めた山田 康太が再びチームに勢いをもたらせるか。東京Vは鳥栖を下し、4連勝と好調を維持する。2戦連発の山田 楓喜の左足に今節も注目が集まる。
川崎Fはホームに新潟を迎える。前節は名古屋に敗れ、連勝はならなかった。複数失点が続く守備組織の立て直しが重要なテーマとなる。新潟は神戸に敗れ、2連敗となった。こちらも2試合連続で3失点の守備に不安を抱える一方、攻撃では好調を維持する小野 裕二と長倉 幹樹の2トップに期待がかかる。
名古屋はホームで磐田と対戦。前節は川崎Fを下し、2連勝を達成した。2戦連発の永井 謙佑が今節も重要な役割を担うだろう。磐田は福岡と引き分け、連勝はならず。それでも課題の守備が2試合連続クリーンシートと、安定感が備わりつつある。あとはいかにして得点を奪っていくのか。5試合ゴールのないジャーメイン 良が結果を残したい。
横浜FMはホームにFC東京を迎える。前節は広島に敗れ、2連敗となった。大量6失点を喫した守備の修正が急務となる。対するFC東京は浦和を下し、2連勝とした。14節以来のゴールを決めた荒木 遼太郎が再び勢いに乗っていけるか。
C大阪はホームで柏と対戦。前節は湘南を下し、連敗を4でストップ。9試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールで勝利の立役者となったレオ セアラに今節もかかる期待は大きい。柏は鹿島と引き分け、4試合勝利がない。2試合連続で無得点に終わったなか、今節はエースの細谷 真大が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。
札幌はホームに京都を迎える。前節は町田と引き分け、2試合勝利がない。2試合ゴールがないなか、エースの鈴木 武蔵に結果が求められる。京都はG大阪と引き分け連勝が3で止まったものの、4戦負けなしと好調を維持する。加入後、8戦9得点と猛威を振るうラファエル エリアスが今節もチームを勝利に導くゴールを決められるか。
最下位に沈む鳥栖はホームで福岡と対戦する。前節は東京Vに敗れ、5連敗。9戦未勝利と苦しい戦いが続く。残り7試合で残留ラインの17位の湘南とは8ポイント差と苦しい状況に陥ったが、残留の可能性は残されている。チーム一丸となった戦いでこの窮地を乗り越えたい。対する福岡は磐田と引き分け、こちらは10試合勝利から遠ざかる。3試合連続で無得点に終わった攻撃陣の奮起が求められる。
■各試合の見どころをチェック
川崎Fvs新潟
札幌vs京都
名古屋vs磐田
横浜FMvsFC東京
G大阪vs東京V
C大阪vs柏
湘南vs鹿島
神戸vs浦和
広島vs町田
鳥栖vs福岡