明治安田J1リーグは6月に17節から21節までの5節分が行われた(5月31日に開催された17節の鳥栖vsFC東京も含む)。
町田は2勝2分1敗で乗り切り、首位の座をキープした。17節の新潟戦には敗れたものの、負ければ首位陥落の可能性があった21節のG大阪戦をモノにしたのが大きかった。
その町田を追いかける鹿島は6月に入って勝ち切れない試合が目立ち、21節の神戸との上位対決にも敗れ、町田との勝点差が5に拡大した。一方で3勝1分1敗のG大阪が3位に浮上。町田との直接対決に敗れたのは痛恨だったが、堅い守りをベースに安定した戦いを続けている。
難敵との対戦が続いた神戸は21節に鹿島を下し、上位争いに踏みとどまった。一方で開幕当初の勢いに陰りが見えていたC大阪だったが、6月に入って復調し、3勝2分と無敗で乗り切り、5位にまで順位を上げている。
そのC大阪を上回る戦いを見せたのは福岡だ。4勝1分で13ポイントを上積みし、5月終了時の10位から一気に6位にまでジャンプアップした。5試合でわずか1失点の堅守が際立っており、さらなる浮上にも期待が持てる。ともに3勝を挙げた広島とFC東京も前月から1つずつ順位を上げている。
苦戦を強いられたのは名古屋だ。6月は1分4敗と未勝利に終わり、5位から11位にまで急降下。キャスパー ユンカーが負傷離脱したなか、得点力不足の課題が浮き彫りとなった。
順位表の下に目を向けると、2勝を挙げた京都が最下位から抜け出し、残留圏内に浮上した一方で、下位3チームは苦しい戦いを余儀なくされた。鳥栖は1勝4敗に終わり、湘南は2分3敗と白星を手にできなかった。札幌は5戦全敗とひとつの勝点も加算できず、最下位に沈んでいる。
今季も折り返し地点を過ぎ、優勝、残留争いはいよいよ本格化していくことになる。ここから勢いに乗っていけるか、それともずるずると引き下がってしまうのか。夏の補強策も含め、7月以降の戦いに注目が集まる。