明治安田J2リーグは5月に13節から17節までの5節分が開催された。
首位を走る清水は5月も力強い戦いを披露。16節の横浜FC戦に敗れ、4月から続いていた連勝が7で止まったものの、4勝1敗で12ポイントを獲得した。エースの北川 航也が変わらず好調を維持し、今季加入した矢島 慎也も躍動。怪我で離脱していた乾 貴士が復帰するなど、さらなる勢いに乗っていきそうな気配だ。
清水を追いかける長崎は13節から3試合連続で引き分け、勢いに陰りが見えたが、その後は2連勝と巻き返した。4月に次いで5月も無敗で乗り切り、3節から続く無敗記録を15にまで伸ばしている。
3位の横浜FCも安定した戦いを実現し、16節には清水の連勝を食い止める勝利を挙げた。リーグ最少失点を誇る堅い守りを武器に、上位2チームを追走する。
5月に躍進を遂げたのは仙台だ。13節から4連勝を達成し、清水と並び最多となる12ポイントを加算。4月終了時の11位から一気に5位へとジャンプアップした。5試合で4ゴールを決めた中島 元彦がさらなる浮上のカギを握るだろう。開幕から好調を維持する山口といわきも大崩れすることなく、それぞれ6位と7位に踏み止まっている。
苦戦を強いられたのは愛媛だ。今季、昇格したチームは開幕から粘り強い戦いを続けていたものの、5月は4分1敗と未勝利に終わった。得点力に課題を残した一方、16節の千葉戦では7失点の完敗。ここからいかに巻き返していくのか。6月の戦いに注目が集まる。
また5月は監督交代が相次いだ。水戸、栃木、鹿児島、群馬と下位に沈む4チームが監督交代に踏み切っている。
森 直樹監督に代わった水戸は熊本、山形を下し連勝を達成するなど、復調の気配を見せた。栃木は16節から小林 伸二監督が指揮を執っているものの、2試合を終えて勝利がない。大槻 毅監督に代わって武藤 覚監督が就任した群馬も3試合を終えて結果を出せておらず、最下位から抜け出せなかった。
鹿児島は、5月は未勝利に終わり、17節終了後に大島 康明監督を解任。18節より浅野 哲也新監督の下でリスタートを切る。8年ぶりに復帰した指揮官は、いかにチームを立て直していくのか。その手腕に注目が集まる。