AFC U23アジアカップの準決勝が30日(日本時間)に行われ、U-23日本代表がU-23イラク代表を下し、パリ五輪出場を決めた。
日本は準々決勝のU-23カタール代表戦からスタメンを2人変更。4-1-2-3の布陣を採用し、GKは小久保 玲央ブライアン、最終ラインは関根 大輝、木村 誠二、高井 幸大、大畑 歩夢が形成。アンカーの位置には藤田 譲瑠チマが入り、インサイドハーフには松木 玖生と荒木 遼太郎のFC東京コンビを配置。3トップは右から山田 楓喜、細谷 真大、平河 悠が並んだ。
試合は立ち上がりから5バックの布陣を敷くイラクに対し、日本がボールを保持する展開となった。スムーズにボールを回し、両サイドの突破も織り交ぜながら、相手ゴールに迫っていく。
そして28分、最初の歓喜が訪れる。藤田が絶妙なフィードを前線に送り込むと、裏に抜け出した細谷が巧みなトラップでボールを収める。細谷は対峙した相手DFを鋭いターンでかわし、右足インサイドでゴールへと流し込んだ。
エースの2試合連続ゴールで勢いに乗った日本は、42分に追加点を奪う。左からの大畑のグラウンダークロスを藤田がダイレクトでエリア内に縦パスを供給。抜け出した荒木がGKの動きを見定めて、右足で落ち着いてネットを揺らした。
2点リードで迎えた後半も、日本は積極性を失わなかった。タイトな守備で相手からボールを奪い取り、松木や山田が果敢にシュートを狙っていく。60分過ぎあたりからロングフィードを多用するイラクの攻撃にやや押し込まれたが、木村と高井のセンターバックコンビが粘り強く対応し、決定機は作らせない。終盤には疲れの見えたイラクに対し、日本は落ち着いてボールを回しながら時間を使い、追加点のチャンスを窺った。
結局、後半はスコアが動かなかったが、盤石の試合運びを見せた日本が2-0で勝利を収め、8大会連続でオリンピックの出場権を手にしている。
日本は5月4日(日本時間)にアジアの頂点をかけて、U-23ウズベキスタン代表と対戦する。
■試合データ
U-23日本vsU-23イラク