天皇杯は9日に決勝が行われ、川崎Fが柏を下し、優勝を成し遂げた。
国立競技場で行われた一戦は前半、柏の勢いが上回った。前線からの守備で川崎Fのビルドアップを寸断し、縦に速い攻撃で相手ゴールに迫っていく。細谷 真大、マテウス サヴィオらが積極的にシュートを放つなど、川崎Fを自陣へと押し込んだ。
しかしゴールは生まれずスコアレスで試合を折り返すと、後半は川崎Fが盛り返し、両者譲らない緊迫した展開が続く。お互いにチャンスを作りながらも決定打は生まれず、0-0のまま90分間が終了した。
延長戦に入っても一進一退の攻防が続くなか、延長前半の100分、柏にビッグチャンスが到来。フィードに抜け出した細谷がGKと1対1の場面を迎えたが、川崎Fの守護神チョン ソンリョンに阻まれゴールを奪うことはできなかった。結局試合は120分を終えてもスコアは動かず、勝負はPK戦へと委ねられた。
PK戦では5人が蹴って1人ずつが外し、サドンデスに突入。決着がついたのは10人目だった。先攻の川崎Fはチョン ソンリョンが決めると、後攻の柏はGKの松本 健太のシュートがチョン ソンリョンにストップされてしまう。壮絶なPK戦をモノにした川崎Fが2020年以来二度目の天皇杯のタイトルを獲得した。
■試合データ
川崎Fvs柏