2023年10月31日(火) 18:00
圧巻の強さを示した町田が悲願のJ1昇格とJ2優勝を決める。残されたひとつの自動昇格枠は清水、磐田、東京Vの争いに【マンスリーレポート(10月):明治安田J2】
明治安田生命J2リーグは10月に38節から40節までの3節分が行われた。
首位を独走していた町田は39節の熊本戦に勝利し、悲願のJ1昇格を決定。続く40節には2位の清水が敗れたことで、優勝も決めている。今季の町田は開幕戦こそ引き分けたものの、2節の群馬戦から6連勝を達成。10節以降は一度もトップの座を譲ることはなかった。今季就任した黒田 剛監督の下で圧巻の強さを示し、2試合を残してJ2リーグを制している。
自動昇格の残り一枠は、勝点70の清水、同69の磐田、同69の東京Vの3チームに絞られた。清水は磐田との大一番を制し、いわきにも大勝を収めたが、熊本に敗れて優勝を逃した。磐田は清水に敗れ、東京Vとは引き分けに終わり、勝点を伸ばせなかった。東京Vは磐田には勝ち切れなかったものの、大分と千葉に勝利。7ポイントを上積みし、清水と磐田に迫っている。残り2試合でJ1昇格切符を手にするのは果たしてどのチームか。なおこの3チームはすでに6位以上を確定させているため、プレーオフ出場は残り2枠となっている。
その2枠を争うのは5位の千葉から11位の群馬までの7チームだ。千葉は38節の水戸戦で引き分け連勝が7で止まると、続く東京V戦には惜敗。それでも40節のいわき戦で勝利を収め、プレーオフ出場にあと一歩に迫っている。7チームの中で勢いに乗っているのは山形だ。10月は3戦全勝で、9月終了時の11位から7位へと浮上。最終節に待ち受ける6位の甲府との直接対決が運命を分ける大一番になりそうだ。
下位に目を向けると、17位の水戸までがすでに残留を確定。一方で最下位に沈む金沢の21位以下も決まっている。残されたひとつの降格枠は、18位の栃木、19位のいわき、20位の山口、そして21位の大宮の4チームの争いとなった。もっとも厳しいのは大宮だ。36節から4連勝と奇跡の残留に向けて粘り強い戦いを続けていたが、40節の甲府戦に敗れ、後のない状況に追い込まれた。生き残りの最低条件は、残り2試合を連勝すること。対戦相手は自動昇格を狙う清水と東京Vとなっている。