明治安田生命J1リーグは10月に第30節と31節の2節分が行われた。
首位の神戸は鹿島との国立決戦を制したものの、続く湘南戦では勝ち切れず、1勝1分に終わった。一方、追いかける2位の横浜FMは札幌、福岡に連勝を達成。しかも2試合連続4ゴールと持ち前の攻撃力を見せつけての快勝だった。これで両者の勝点差は2に肉薄。優勝争いは最後までもつれていきそうだ。
3位の浦和は柏に勝ったものの、鹿島とは引き分け2連勝ならず。残り3試合で神戸との勝点差は8となり、数字上では優勝の可能性をわずかに残したが、厳しい情勢となった。また4位以下のチームは完全に優勝の可能性が潰えている。
9月終了時点で4位だった鹿島は、30節に神戸に敗れた時点で優勝の可能性が絶たれた。続く浦和戦でも勝ち切れず、7位にまで転落。1勝1分の広島、名古屋、C大阪がそれぞれ4位、5位、6位へと順位を上げている。
9月は好調だった福岡は、10月は2戦2敗に終わった。しかもともに4失点の敗戦と、持ち前の堅守が崩れている。FC東京、G大阪、京都の3チームも2戦2敗で、10月はひとつも勝点を上積みできなかった。
残留争いに目を向けると、13位の札幌までの残留が確定。14位のG大阪、15位の京都はまだ降格の危険性が残されるが、残り試合数を考えれば逃げ切りを果たせそうだ。
残留争いは事実上、16位の柏、17位の湘南、18位の横浜FCの3チームに絞られている。苦しくなったのは横浜FCだ。30節のFC東京戦で勝利しながら、31節の札幌戦では惜敗。これで16位の柏とは4ポイント、17位の湘南とは2ポイント差となった。残り3試合で逆転での残留を実現できるか。負けられない戦いが続く。