昇格を決めた町田は金沢に勝てば優勝も決定。磐田vs東京Ｖは自動昇格圏内浮上をかけたビッグマッチに【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第40節】

明治安田生命Ｊ２リーグは28日、29日に第40節の11試合が開催される。

前節、昇格を決めた町田はホームで金沢と対戦。この試合に勝てば、優勝が決定する。前節は熊本に3-0と快勝。2戦連発の下田 北斗が今節も結果を残せるか。対する金沢は山形に敗れ、21位以下が確定した。それでも21位となればＪ３の順位次第でまだ残留の可能性は残されている。首位チームを撃破し、意地を見せたいところだ。

2位の清水はホームに熊本を迎える。この試合で引き分け以下に終わると、町田の優勝が決まるだけでなく、自動昇格圏から転落する可能性あるだけに、勝利こそが求められる一戦だ。前節はいわきに7-1と大勝。2ゴールで勝利の立役者となった中山 克広に今節も期待がかかる。一方の熊本は町田に敗れ、2連敗となった。2試合ゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。

磐田vs東京Ｖは自動昇格を狙う3位と4位の直接対決となる。磐田は前節、徳島を3-0で撃破した。25節以来となるゴールを決めたドゥドゥが今節も結果を残せるか。東京Ｖは千葉に勝利し、7試合負けなしとしている。2点のビハインドを跳ね返す劇的な逆転勝利の勢いを今節にも持ち込みたい。前回対戦はスコアレスドローに終わったこのカード。今回も1点を争う緊迫した一戦となるはずだ。

5位の千葉はホームにいわきを迎える。前節は東京Ｖに手痛い逆転負けを喫し、9試合ぶりの黒星となった。2ゴールを決めたドゥドゥに期待がかかる一方、3点も許した守備面を上手く立て直したい。いわきは前節、清水に完敗。こちらも7失点を喫した守備の立て直しが急務となる。

6位の長崎はホームで徳島と対戦。前節は甲府と引き分け、連勝はならなかった。2試合連続ゴールと好調の中村 慶太が今節も重要な役割を果たすだろう。対する徳島は磐田に完敗を喫した。ここ4試合で三度目の完封負けと元気のない攻撃陣に結果が求められる。

7位の甲府は大宮の本拠地に乗り込む。前節は長崎と引き分け、プレーオフ出場圏内への浮上はならなかった。水曜日にはアウェイでACLの戦いをこなしたばかり。中3日で再びアウェイゲームとなるだけに、総力戦が求められるだろう。一方の大宮は劇的な逆転勝利で藤枝を下し、4連勝を達成。残留への望みをつないでいる。もっとも今節敗れれば、21位以下が確定する可能性もある。前節2ゴールの袴田 裕太郎が再び大仕事をやってのけるか。

山形vs群馬はプレーオフ圏内を狙う8位と9位の直接対決だ。山形は前節、金沢を下し、2連勝を達成。ここ5試合でわずか2失点と堅い守りを実現しており、今節もしたたかに試合を運んでいくはずだ。一方の群馬は水戸を下し、6試合ぶりに勝点3を手にした。25節以来となるゴールを決めた川本 梨誉が再び結果を残せるか。

岡山はホームに栃木を迎える。前節は山口と引き分け、3試合勝利なしとなった。終了間際に追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。栃木は大分と引き分け連敗を4で食い止めたものの、5戦未勝利で降格圏が背後に迫っている。再び調子を上げてきた大島 康樹のパフォーマンスが今節もカギを握る。

大分はホームに秋田を迎える。前節は栃木と引き分け、3試合勝利がない。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。下平 隆宏監督の手腕に注目だ。対する秋田は仙台に敗れ、2連敗。こちらも得点力に課題を抱えるなか、才藤 龍治ら攻撃陣が意地を見せられるか。

藤枝はホームで水戸と対戦。前節は大宮に逆転負けを喫し、連勝はならなかった。今節は10番を背負う横山 暁之ら主軸3人が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手のパフォーマンスがカギを握るだろう。水戸は群馬に敗れ、4試合勝利から遠ざかる。失点が目立つ後半の試合運びがポイントになりそうだ。

仙台はホームに山口を迎える。前節は秋田を下し、3戦負けなしとしている。7試合ぶりとなるゴールを決めた郷家 友太に今節も期待がかかる。一方の山口は岡山と引き分け、2試合勝利なし。21位の大宮が4ポイント差で背後に迫っている。3試合連続で複数失点を喫する守備の修正が求められるだろう。

■各試合の見どころをチェック
清水vs熊本
仙台vs山口
磐田vs東京Ｖ
藤枝vs水戸
長崎vs徳島
大分vs秋田
山形vs群馬
大宮vs甲府
千葉vsいわき
町田vs金沢
岡山vs栃木