2023年10月26日(木) 17:00
初優勝に向けて突き進む神戸は4連勝をかけて湘南と激突。怪我人続出で連戦の横浜FMは総力戦で福岡に挑む【プレビュー:明治安田J1 第31節】
明治安田生命J1リーグは27日から29日まで第31節の9試合が行われる。
首位の神戸はアウェイで湘南と対戦する。前節は鹿島との国立決戦を制し、首位をキープ。3連勝を達成し、悲願の初優勝に向けてまた一歩前進した。大迫 勇也への警戒が強まるなか、2ゴールを決めた佐々木 大樹に期待がかかる。対する湘南は京都を下し、こちらは2連勝とした。いまだ17位に沈んでいるものの、残留に向けて勢いが生まれている。2戦連発で得点数を二桁に乗せた大橋 祐紀が今節も結果を残せるか。
神戸を勝点4差で追いかける2位の横浜FMは福岡の本拠地に乗り込む。前節は札幌に4-1で勝利した。水曜日に行われたACLでも勝利を収めたが、守備陣に怪我人が続出する苦しい状況にある。中2日での一戦でもあるため、まさに総力戦が求められることになるだろう。一方の福岡は川崎Fに敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。4点を奪われた守備組織の立て直しがテーマとなりそうだ。
3位の浦和はアウェイで鹿島と対戦。前節は柏を下し、7戦負けなしで逆転優勝へわずかに望みをつないでいる。ようやく今季初ゴールを決めた小泉 佳穂が再び結果を残せるか。鹿島は神戸に敗れ、優勝の可能性が完全に潰えた。3戦未勝利と再び調子を落とすなか、初ゴールを決めた松村 優太ら若手がチームに勢いをもたらしたい。
4位の名古屋はホームに鳥栖を迎える。前節はG大阪を下し、7試合ぶりに白星を掴んでいる。もっとも得点力不足の課題は解消されておらず、キャスパー ユンカー以外の攻撃陣にも結果が求められる。鳥栖は新潟と引き分け、連勝はならず。2試合連続ゴール中の小野 裕二がさらなる浮上のカギを握るだろう。
C大阪はホームでG大阪とのダービーマッチに挑む。前節は広島と引き分け連敗を3で食い止めたものの、4戦未勝利となった。4試合連続でゴールが奪えておらず、レオ セアラらFW陣の奮起が求められる。一方のG大阪は名古屋に敗れ、3連敗。6戦未勝利と苦境に陥っている。こちらも得点力に課題を抱えるなか、8試合ゴールから遠ざかるイッサム ジェバリの復調が待たれる。前回対戦ではC大阪が大阪ダービーを制したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
京都はホームで新潟と対戦。前節は湘南に敗れ2連敗となった。今節は得点源の豊川 雄太が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。対する新潟は鳥栖と引き分け3連勝はならなかったものの、5戦負けなしと安定した戦いを続けている。2試合連続ゴール中の鈴木 孝司に今節も大きな期待がかかる。
FC東京はホームに広島を迎える。前節は横浜FCに敗れ、3連勝はならなかった。押し込みながらも決め手を欠いた攻撃陣の奮起が求められる。広島はC大阪とスコアレスドローに終わっている。こちらも課題は決定力。ここまでわずか2点に留まるナッシム ベン カリファの爆発が待たれる。
柏はホームで川崎Fと対戦。前節は浦和に敗れ、残留争いから抜け出せなかった。18位の横浜FCに3ポイント差に詰められており、再び苦しい状況に追い込まれている。前節はU-22日本代表帰りで出場が限定的だったエースの細谷 真大のフル稼働が期待される、川崎Fは福岡を下し、ここ4試合で3勝と調子を上げてきた。火曜日のACLでも快勝を収めており、良い形で今節に臨めるだろう。加入後まだゴールのないバフェティンビ ゴミスにそろそろ結果が欲しいところだ。
札幌はホームに横浜FCを迎える。前節は横浜FMに敗れ、4戦未勝利となった。4点を奪われた守備の修正もさることながら、持ち前の攻撃に勢いを取り戻したい。横浜FCはFC東京を下し、5試合ぶりに勝点3を手にした。最下位から抜け出せなかったものの、残留への希望が見えてきた。値千金の決勝点を決めた井上 潮音が今節も大仕事をやってのけるか。
■各試合の見どころをチェック
名古屋vs鳥栖
札幌vs横浜FC
鹿島vs浦和
湘南vs神戸
京都vs新潟
C大阪vsG大阪
福岡vs横浜FM
FC東京vs広島
柏vs川崎F