2024シーズンのJ1クラブライセンスについて、下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。
Jリーグは、JFAから日本におけるクラブライセンス制度の制定および運用の委任を受けており、日本におけるライセンス交付機関(ライセンサー)としてJ1クラブライセンス制度を運営し、Jクラブに対してJ1クラブライセンスを交付します。なお、J1クラブライセンスの交付判定については第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関(FIB)が行っておりますが、FIBの独立性を担保するため、FIB構成員はJリーグ理事・監事、日本サッカー協会(JFA)理事・監事・評議員、ならびにJリーグまたはJFAの専門委員との兼務が認められておりません。
判定結果および判定に関する詳細は下記の通りとなります。
1.判定結果
J1クラブライセンス 下線:新たに取得したクラブ |
不交付 | 合計 |
49 | 0 | 49 |
札幌・岩手・仙台・秋田・山形・いわき・鹿島・水戸・栃木・群馬・浦和・大宮・千葉・柏・FC東京・東京V・町田・川崎F・横浜FM・横浜FC・湘南・甲府・松本・新潟・富山・金沢・清水・磐田・藤枝・名古屋・岐阜・京都・G大阪・C大阪・神戸・岡山・広島・山口・讃岐・徳島・愛媛・福岡・北九州・鳥栖・長崎・熊本・大分・鹿児島・琉球 | – |
2.スタジアムに関するB等級基準の充足状況
項目 | クラブ数 | |
制裁なし | 基準充足 | 24 |
制裁免除(トイレ60%ルール) | 5 | |
制裁免除(スタジアム新設・改修) | 1 | |
制裁あり | 制裁(トイレのみ不足) | 0 |
制裁(屋根のみ不足) | 18 | |
制裁(トイレ・屋根ともに不足) | 1 | |
合計 | 49 |
3.判定に付帯する事項
クラブ数 | |
是正通達 | 0 |
対象外 | 49 |
合計 | 49 |
■J1クラブライセンスについて
J1クラブライセンスについては、J1クラブライセンス基準のうち「A等級」に指定されている基準を全て充足していると判定されれば交付となります。
また、順位の要件を満たしていれば、2024シーズンはJ1に残留または昇格することができます。
■ホームスタジアムのトイレの数および屋根のカバー率に関するB等級基準未充足
J1クラブライセンス基準のうち「B等級」に指定されている基準については、それを充足していなくてもJ1クラブライセンスは交付されます。
ただし、J1クラブライセンス交付規則第7条および第8条に基づき、B等級基準(特にホームスタジアムのトイレの数・屋根のカバー率)をひとつでも充足していないクラブには、J1クラブライセンス交付と同時に制裁が科され得ます。
また、2013年申請[2014シーズン]以降、トイレの数について基準未充足であっても判定の計算根拠となる観客席の数を「満員」から「60%入場」を母数として判定した場合に基準を充足していれば、制裁を免除しています。
■施設基準の例外規定について
岩手、秋田、いわき、水戸、金沢、藤枝、鹿児島、琉球の8クラブは施設基準の例外規定を適用させ、J1クラブライセンスが交付されました。
以下の要件を満たしていれば、例外を認め上位のライセンスを取得可能となります。
条件 | 適用クラブ | |
例外規定1 (スタジアム) |
スタジアムの(着工済み)改修工事を3年以内に完了し供用開始することを約束すること | |
例外規定2 (スタジアム) |
スタジアムを5年以内に新設し供用開始することを約束すること | 岩手、いわき、水戸、金沢、藤枝、鹿児島、琉球 |
例外規定 (トレーニング施設) |
トレーニング施設を3年以内に整備し供用開始することを約束すること | 岩手、秋田、いわき、藤枝、鹿児島 |
上記いずれの例外規定であっても、猶予期間を設定できない照明・諸室については、従前どおりシーズン開幕までに整備する必要があります。(猶予が可能な項目は、「入場可能数」および「大型映像装置」のみ)。
■制裁対象と制裁内容
制裁対象 | スタジアムとクラブ | 制裁内容 |
トイレの数の 不足のみ (0クラブ) |
該当なし | ・対象スタジアム名公表 ・トイレ洋式化の計画もしくは構想の 提出 [期限:2023年11月末] |
屋根のカバー率の不足のみ (18クラブ) |
●いわぎんスタジアム【岩手】 ●NDソフトスタジアム山形【山形】 ●いわきグリーンフィールド【いわき】 ●正田醤油スタジアム群馬【群馬】 ●NACK5スタジアム大宮【大宮】 ●三協フロンテア柏スタジアム【柏】 ●ニッパツ三ツ沢球技場【横浜FC】 ●レモンガススタジアム平塚【湘南】 ●JITリサイクルインクスタジアム【甲府】 ●サンプロ アルウィン【松本】 ●富山県総合運動公園陸上競技場【富山】 ●IAIスタジアム日本平【清水】 ●ヤマハスタジアム(磐田)【磐田】 ●シティライトスタジアム【岡山】 ●Pikaraスタジアム【讃岐】 ●ニンジニアスタジアム【愛媛】 ●白波スタジアム【鹿児島】 ●タピック県総ひやごんスタジアム【琉球】 |
・対象スタジアム名公表 ・屋根のカバー率不足への改善策 もしくは構想の提出 [期限:2023年11月末] |
トイレの数と屋根のカバー率がいずれも不足 (1クラブ) |
●ソユースタジアム【秋田】 | ・対象スタジアム名公表 ・スタジアム環境の抜本的な改善に向けた以下の計画および報告の提出 ① 2023年7月から2023年11月までの活動報告 [期限:2023年11月末] ② 2024年活動計画 [期限:2023年11月末] ③ 2023年12月から2024年6月までの活動報告 [期限:2024年6月末] ・活動報告および活動計画に関連し、クラブライセンス事務局が個別文書を発信する可能性あり |
■J1クラブライセンス決定までの主なスケジュール
日程 | 内 容 | |
年 | 月日 | |
2022年 | 12月31日~ 3月31日 |
クラブが2022年度決算着地見込および2023年度予算を提出[決算日期限](※1) |
2023年 | 1月18日 | クラブライセンス事務局がクラブに対し、2024シーズンのJ1クラブライセンス申請要領通知 |
3月31日~ 6月30日 |
クラブが2022年度の決算書・税務申告書など財務関係書類を提出[決算日から90日以内] (※1) | |
6月30日 | J1クラブライセンス申請書類すべての提出期限 | |
6月1日~ 8月10日 |
クラブライセンス事務局・評価チームによるヒアリング調査 ・今期は37クラブに実施 ・経営上の課題等があると判断されるクラブについては、その確認と洗い出しを行う |
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9月1日~ 9月8日 |
FIBによる判定会議 FIB10名のうち9名が3班に分かれて判定 ・FIB第1班‥‥FIB3名、18クラブの審査 ・FIB第2班‥‥FIB3名、16クラブの審査 ・FIB第3班‥‥FIB3名、15クラブの審査 |
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9月15日 | FIB総議長1名が加わり、FIB10名全員でクラブライセンス判定を最終確認、決定 | |
9月26日 | J1クラブライセンス判定の決定内容発表 |
※1 クラブの決算月は12月、1月、3月のいずれかのため、クラブにより期限が異なる