明治安田生命Ｊ２リーグは2日、3日に第33節の11試合が行われる。今季も残り10試合となり、優勝、昇格、残留争いはいよいよ最終局面へと突入する。
首位を走る町田はアウェイで群馬と対戦。前節は山形に快勝を収めた。エースのエリキを負傷で欠きながら、大量5ゴールを奪った勢いは本物で、今節も攻守にアグレシブな戦いを見せるだろう。対する群馬は2試合連続で試合が中止となるアクシデントに見舞われた。それでも直近の試合では仙台を下し、2連勝を達成。10試合負けなしと安定した戦いを続けている。10試合で5失点と堅い守りを実現しており、今節も町田の攻撃を上手く封じながら、鋭いカウンターやセットプレーから得点機を窺っていくはずだ。
2位の磐田は秋田の本拠地に乗り込む。前節は千葉に敗れ、連勝はならなかった。それでも後藤 啓介が2ゴールを奪う活躍を見せており、この伸び盛りの18歳が今節も重要な役割を担いそうだ。秋田は清水と引き分け、5試合勝利から遠ざかる。堅守が備わる一方で、課題の得点力不足をいかに解消するのか。22節以来ゴールのない青木 翔大に結果が求められる。
3位の清水はホームに徳島を迎える。前節は秋田と引き分け連勝が4で止まったものの、10戦負けなしで2位の磐田に1ポイント差に迫っている。3戦連発中のカルリーニョス ジュニオに今節もかかる期待は大きい。徳島は前節金沢を下し、2連勝を達成。吉田 達磨監督の初陣を白星で飾っている。値千金の決勝点を決めた西谷 和希が今節も結果を残せるか。
4位の東京Ｖはアウェイで金沢と対戦。前節は岡山に敗れ、2試合勝利なしとなった。今季最多に並ぶ3点を奪われた守備組織の修正がテーマとなりそうだ。金沢は徳島に敗れ、こちらも2試合勝利なし。守備の安定感は備わるだけに、チャンスを決めきれなかった攻撃陣の奮起が求められる。
長崎vs大分は5位と6位の対戦となる。昇格プレーオフ出場圏内に留まるためにも、共に負けられない一戦となる。長崎は前節、大宮を下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。ここ2試合で3ゴールを決め、得点ランクのトップに立ったフアンマ デルガドに今節もかかる期待は大きい。対する大分は仙台に敗れ、2連敗となった。先制しながら逆転負けを喫しただけに、リード時の試合運びがカギを握りそうだ。
山形はホームに大宮を迎える。前節は町田に敗れ、連勝が5でストップした。巻き返しを期す今節は、5点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなる。一方の大宮は長崎に敗れ、2連敗。こちらも4失点の守備面に課題を残す一方、2試合ゴールのない攻撃面にもテコ入れを図りたい。
いわきはホームで岡山と対戦。前節は熊本を下し、5試合ぶりに勝点3を手にした。2得点・1アシストで勝利の立役者となった山下 優人が今節も大仕事をやってのけるか。岡山は東京Ｖを下し、2連勝と調子を上げてきた。こちらは復調したチアゴ アウベスに大きな期待がかかる。
仙台はホームに甲府を迎える。前節は大分を下し、今季二度目の2連勝を達成している。11節以来となるゴールを決めた中山 仁斗が今節も結果を残せるか。対する甲府は山口に敗れ、2連敗。5戦未勝利と苦境に陥っている。三平 和司に久しぶりにゴールが生まれたのは好材料ながら、失点が増えてきた守備組織を上手く修正したい。
栃木はホームで藤枝と対戦。前節は水戸と引き分け、3戦負けなしとした。3戦連発中の根本 凌が負傷離脱したのは痛手ながら、前節初ゴールを決めたレアンドロ ペレイラに大きな期待がかかる。藤枝は前節の試合が中止となり、2週間ぶりの一戦となる。直近の試合では千葉に敗れ、3連敗。7戦未勝利と苦しい戦いが続く。今夏に加入した中川 風希が嫌な流れを断ち切る役割を担えるか。
千葉はホームに熊本を迎える。前節は磐田を下し、2連勝を達成。ともに2戦連発中の風間 宏矢とドゥドゥが今節も勝利のカギを握るだろう。対する熊本はいわきに敗れ、2連敗。11戦未勝利で20位に順位を下げている。それでも水曜日に行われた天皇杯では神戸を下し、ベスト4進出を決めた。その勢いをリーグ戦にも持ち込み、苦境から抜け出したい。
山口vs水戸は19位と18位の対戦となる。山口は前節甲府を下し、7試合ぶりに白星を掴んでいる。先制点を決めた20歳の河野 孝汰がチームに勢いをもたらせるか。一方の水戸は栃木と引き分け、6試合連続のドローとなった。リードを守り切れない試合が続くだけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
秋田vs磐田
金沢vs東京Ｖ
長崎vs大分
いわきvs岡山
清水vs徳島
仙台vs甲府
山形vs大宮
栃木vs藤枝
群馬vs町田
千葉vs熊本
山口vs水戸
