明治安田生命J2リーグは12日、13日に第30節の11試合が開催される。
今節の注目は町田vs磐田の首位攻防戦だ。勝点60で首位に立つ町田を6ポイント差で追いかける2位・磐田の直接対決は、今季の優勝・昇格争いを争う重要な一戦となる。
町田は前節岡山を下し、2連勝を達成した。2戦連発と再び調子を上げてきたエリキが今節も結果を残せるか。対する磐田は仙台を下し、こちらも2連勝。11戦負けなしと力強い戦いを続けている。好調を維持する金子 翔太とジャーメイン 良に加え、前節2ゴールの松本 昌也にも大きな期待がかかる。前回対戦は1-1の引き分けに終わったこのカード。果たして今回はいかなる決着を見るか。
清水はホームで山口と対戦。前節は東京Vとの上位対決をモノにし、3位に順位を上げている。決勝点を決めた鈴木 唯人が再びチームを離れただけに、乾 貴士ら他の攻撃陣に結果が求められる。山口は大分と引き分け、4試合勝利なしとなった。ここ3試合で8失点の守備の修正がテーマとなるだろう。
4位に転落した東京Vは秋田の本拠地に乗り込む。前節は清水に敗れ、2試合勝利なし。2戦連続でゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。対する秋田は大宮に敗れ、こちらも2試合勝利がない。東京Vと同様に得点力に課題を抱えるだけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。
5位の長崎はアウェイで水戸と対戦。前節はいわきと引き分け、2試合負けなしとしている。町田から加わったカルロス グティエレスがチームに安定感をもたらせるか。水戸は熊本と引き分け、3試合連続の引き分けとなった。いずれもスコアレスドローと粘り強い守備が備わる一方で、得点力に課題を抱える。得点源の寺沼 星文が久しぶりに結果を残したい。
6位の甲府はいわきとのアウェイゲームに臨む。前節は金沢に敗れ、2連敗となった。2試合で5失点を喫する守備の修正が重要なテーマとなるだろう。いわきは長崎と引き分け、2試合勝利なし。こちらの課題が得点力。前節復帰した有馬 幸太郎がチームに勢いをもたらせるか。
山形vs千葉は9位と10位の対戦となる。山形は前節藤枝を下し、3連勝と再び調子を上げてきた。2戦連発と勢いに乗る後藤 優介に今節も期待がかかる。対する千葉は徳島と引き分け、3連勝はならなかった。それでも終盤に2点のビハインドを追いつく粘りを披露した。髙橋 壱晟と田口 泰士の2人が出場停止となる今節は、代わってピッチに立つ選手のパフォーマンスがカギを握りそうだ。
大分はホームで藤枝と対戦。前節は山口と引き分け、3試合勝利がない。プレーオフ出場争いに踏みとどまるためにも、勝点3が求められる一戦となる。途中出場から結果を残している松尾 勇佑の起用法がポイントになりそうだ。対する藤枝は山形に敗れ、5試合勝利から遠ざかる。苦しい戦いが続くなか、レオナルドら新戦力が嫌な流れを断ち切る役割を担いたい。
仙台はホームに群馬を迎える。前節は磐田に敗れ、10戦未勝利となった。失点が減らない守備組織の修正が何よりのテーマとなるだろう。群馬は栃木に競り勝ち、9試合負けなしとしている。この間、わずか5失点の堅い守りを軸に、今節も粘り強く試合を進めていくはずだ。
栃木はホームで徳島と対戦。前節は群馬に敗れ、連勝はならなかった。無得点に終わったなか、新加入のレアンドロ ペレイラにかかる期待は大きい。徳島は千葉と引き分け、9試合勝利なし。降格圏となる21位に順位を下げている。それでも森 海渡に8試合ぶりにゴールが生まれたのは好材料。このストライカーが再び勢いに乗れば、勝利へと近づけるはずだ。
金沢はホームに熊本を迎える。前節は甲府を下し、3戦ぶりに勝利を収めている。潤也と大樹の2人の加藤が、今節も攻撃のカギを握るだろう。熊本は水戸と引き分け、8試合勝利がない。得点力に課題を抱えるなか、前節スタメン出場を果たした17歳の道脇 豊が結果を残せるか。
大宮はホームで岡山と対戦する。前節は秋田を下し、2連勝を達成。残留圏の20位までは6ポイント差に迫っている。途中出場から決勝点を決めた泉澤 仁に今節も期待がかかる。岡山は町田に敗れ、2連敗となった。好調を維持する田中 雄大がチームに勝利をもたらす活躍を見せられるか。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs長崎
町田vs磐田
清水vs山口
山形vs千葉
金沢vs熊本
大分vs藤枝
秋田vs東京V
いわきvs甲府
栃木vs徳島
仙台vs群馬
大宮vs岡山