明治安田生命J3リーグは7月に第16節から20節までの5節分が行われた。
首位に浮上したのは愛媛だ。7月は3勝2分と無敗で乗り切り、11ポイントを加算。17節に富山、19節には鹿児島と上位対決をともにモノにし、堂々と順位表のトップに立っている。富山相手にハットトリックを達成した深堀 隼平は鹿児島相手にも結果を出し、首位奪取の立役者となった。
一方、6月終了時点で首位だった富山は2勝3敗と負けが先行。二度対戦した鹿児島戦で、ともに完敗に終わったのが痛恨だった。その富山に2勝した鹿児島は、福島にも勝って3勝を挙げたものの、沼津と愛媛に敗れたことで浮上はならかった。
勢いに乗ったのはその鹿児島を下した沼津だ。7月は3勝1分1敗で、愛媛に次ぐ10ポイントを上積み。7位から4位にまで順位を上げている。安定した守備組織に加え、20節の琉球戦では4得点を奪うなど、攻撃も機能。攻守両面で良い状態にあるだけに、今後のさらなる浮上も十分あり得るだろう。
2勝3分と負けなしだった今治も、5位に順位を上げた。一方で1勝に終わった松本は4位から6位、ひとつも勝利を挙げられなかった岐阜は5位から9位にまで順位を落としている。
中位では2勝を挙げた鳥取と八戸が順位を上げた一方、3敗を喫した宮崎が11位から15位に転落。下位の順位は前月から変動しなかったが、2勝した琉球と讃岐が、わずかに残留争いから抜け出している。
最下位に沈む相模原は18節の奈良戦でようやく今季2勝目を手にしたものの、その後が続かなかった。好転の兆しをなかなか見いだせないなか、今夏に補強した新戦力が8月以降の巻き返しのカギを握りそうだ。