明治安田生命J2リーグは7月に第23節から28節までの6節分が開催された。
首位を独走する町田は7月も安定した戦いを披露。26節の秋田戦が中止となり5試合を消化するに留まったが、3勝1分1敗と10ポイントを加算した。国立で行われた東京V戦は勝ち切れず、27節の千葉戦では今季最多の3失点で敗れるなどやや隙を見せたものの、その他の3試合ではきっちりと結果を出し、悲願のJ1昇格へと着実に歩みを進めている。
7月に勢いに乗ったのは、1年でのJ1復帰を目指す静岡の2チームだ。ともに4勝2分と強さを示し、磐田は2位、清水は4位へと順位を上げている。
磐田はジャーメイン 良と金子 翔太が結果を出し、清水は乾 貴士の存在感が光った。両チームともに地力が備わるだけに、今後の昇格レースで主役となる可能性は十分だ。
その他の上位陣では、3位の東京Vは2勝3分1敗と勝ち切れない試合が目立ち、5位の甲府は3勝3敗と出入りの激しい結果となった。6位の長崎は負けが先行し、大分はわずか1勝で6月終了時の2位から一気に7位にまで順位を下げている。プレーオフ出場争いは、今後さらに熾烈を極めていきそうな気配だ。
中位陣では千葉の奮闘が光った。4勝1分1敗と13ポイントを加算し、16位から11位にまで順位を上げている。27節では首位の町田を撃破し、28節の山口戦では4ゴールを奪って快勝。見木 友哉、小森 飛絢を中心とした攻撃が機能しており、さらなる浮上に期待が持てそうだ。
一方、苦戦が続いたのは仙台と熊本の2チーム。ともに未勝利に終わり、前者は8位から14位、後者は11から15位にまで順位を落としている。
下位に目を向けると、水戸と栃木が2勝を挙げて浮上し、3つの勝利を掴んだいわきも21位から18位に上昇。一方、徳島と金沢は結果を出せず、残留争いに巻き込まれている。
最下位に沈む大宮は2勝2分2敗と五分の成績で乗り切った。今夏に加入したシュヴィルツォクがいきなり結果を出すなど明るい材料も増えている。残留ラインまで6ポイントに迫っており、大きな希望が見えてきた。