2023年7月25日
2023年度 第7回Jリーグ理事会後会見発言録
2023年7月25日(火)17:15~
Web ミーティングシステムにて実施
登壇:大城 亨太クラブライセンス事務局 クラブライセンスマネージャー
司会:仲村 健太郎広報部長
〔司会(仲村広報部長)より説明〕
本日開催いたしました第7回理事会後の会見を開催いたします。
理事会の決議事項及び、理事会の決議事項以外で本日公表させていただく事項についてご報告いたします。
《決議事項》
■Jリーグ百年構想クラブからの脱退
https://aboutj.jleague.jp/corporate/release/26344/
Jリーグは、沖縄SV(JFL)についてJリーグ百年構想クラブから脱退することを承認いたしました。脱退理由は2022年12月の制度改定により、Jリーグ入会要件からJリーグ百年構想クラブであることが外れたことにより、これまで必須であった百年構想クラブでなくともJ3ライセンスの取得に支障がない状況となったためです。
クラブはこれまでと変わらずJリーグ入会を目指し、ホームタウンの自治体やスポンサーからの支援、ファン・サポーターの声援を受け活動して参ります。
《報告事項》
1.2022年度クラブ経営情報開示(確定版)
https://aboutj.jleague.jp/corporate/management/club/?_ga=2.8780082.629259894.1690330410-406658459.1641530542
こちら既にコーポレートサイトに資料を掲載しています。
5月に58クラブ中56クラブを先行して発表いたしました。この度、柏レイソル、湘南ベルマーレを含めた全58クラブの決算情報が揃いましたので、確定版として公表いたします。
なお、主なトピックスとしては前回の先行発表から傾向としては変わっておりませんので資料をご確認いただければと思います。
2.2024シーズンのクラブライセンス審査について
9月以降、来シーズンのクラブライセンスの審査について公表させていただく予定ですので、予め審査の内容、スケジュールについて、クラブライセンスマネージャー大城よりご説明いたします。
〔大城クラブライセンスマネージャーより説明〕
■クラブライセンスの種類および審査時期
※画像をクリックして拡大
クラブライセンスの審査のスケジュールにつきましては6月末に各クラブから申請書類の一式をご提出いただいており、このあと審査が本格化していくという流れになります。
ただ財務基準や施設基準で皆様からご質問いただくことも増えてきていますので、改めてスケジュールと基準の内容をご説明いたします。
クラブライセンスの種類ですが、アジアサッカー連盟(AFC)、J1、J2、J3の4種類です。AFCクラブライセンスについてはACLの参加要件となっておりまして、5月に判定を行い判定結果を対外的に発表いたしました。この後J1、J2、J3のクラブライセンスの審査が本格化しますが、J1ライセンスについては国内ライセンスであるものの、AFCの基準として運用しています。クラブライセンス交付の第一審機関(FIB)によって9月に判定が行われ、9月の下旬に発表させていただく予定です。
J2、J3の既存Jクラブの審査については10月の理事会を予定をしています。新入会を希望するクラブのJ3ライセンスについては9月の理事会で判定を行い、公表するという流れになります。
■2023年度以降の財務基準
※画像をクリックして拡大
クラブライセンスの判定においてポイントの一つとなる財務基準ですが、財務基準はコロナ以降特例措置や猶予期間など運用が少し複雑になっています。昨年も成長テーマをベースに配分金の検討を行なっており、それと並行してクラブの皆様に予算編成をしていただかないといけないという状況がありました。そのため、今期進行中の2023年度については再度特例措置ということで財務基準のポイントである債務超過、3期連続赤字ではライセンス交付の判定対象としないという運用になっています。
ただし、翌年2024年度はまた猶予期間があり、その翌年2025年度が特例措置なしということで、1月決算クラブであれば2026年1月期の決算までに債務超過があれば解消していただき、今後3年間かけて元の形に戻していこうと考えています。
■施設基準の例外規定
※画像をクリックして拡大
■例外規定2(スタジアム)のスケジュール
※画像をクリックして拡大
■例外規定2(スタジアム)の該当クラブ
※画像をクリックして拡大
こちらは2019年から運用を開始していて、将来的にスタジアムが整理されるのであれば、先に上位のライセンスを交付するというルールです。その中でも例外規定2と呼んでいる、スタジアムを新設していただく例外規定については、このようなスケジュールになっています。昇格を機に猶予期間のカウントがスタートして、1年目、2年目、3年目で具体的な計画を出していただき、5年目までに整備をしていただくというルールになっています。ただ、資料記載の例外規定1との組み合わせもできますので、着工すればそこから3年間、さらに猶予することが可能というルールになっています。このルールに基づいて昇格したクラブは、SC相模原、いわてグルージャ盛岡、いわきFCの3クラブです。最初に昇格したのがSC相模原で2020年に昇格が決定して、今年2023年が3年目となりますので、具体的な計画の状況を10月に予定されているライセンスの判定に向けて確認していく流れになります。いわてグルージャ盛岡といわきFCは、それぞれこのタイミングが来年2024年、再来年2025年に訪れるという形になっています。
■新スタジアム整備に関する状況確認
※画像をクリックして拡大
一部報道もされている新スタジアム整備に関する状況確認も並行して行っています。施設基準の例外規定と少しわかりにくい状況になっていますが、この3クラブについては先ほどご説明した例外規定とは別に、過去に上位ライセンス取得のためにスタジアム基準を一部免除したという経緯がありますので、そちらについてご説明いたします。
それぞれの年度は違いますが内容は同じで、上位のライセンスを取得するためにスタジアムを大規模改修する際に、本来、基準上は観客席の屋根を設置していただく必要がありました。しかし、それぞれの地域で新しいスタジアム整備の構想が動いていたこともあり、クラブとホームタウンの自治体から二重投資になるので少し免除していただけないか、という要請を受け、それぞれ将来の構想があるという理由で屋根の設置を免除したものです。ブラウブリッツ秋田、鹿児島ユナイテッドFC、FC琉球のいずれもその後、上位のライセンスを取得して昇格いたしました。毎年状況は確認していますが、免除したときからそれぞれ5、6年経過していますので、改めて今回、通知文書を送る形で状況の確認をさせていただきました。様々な資料もクラブ、自治体からご提出いただいており、本年のライセンス判定においてこの内容を精査していく流れになっています。私からの説明は以上です。このあと9月、10月にかけて判定を行って参りますので、また改めてご報告させていただきます。
仲村広報部長
本日の公表事項は以上です。
《協賛・後援》
1.いきがい・助け合いオンラインフェスタ2023※HP掲載
協賛、後援事項として、いきがい・助け合いオンラインフェスタ2023はホームページに掲載しています。
〔質疑応答〕
Q:確認ですが、先ほどの最後にご説明していただいたスタジアムの件で、先月鹿児島ユナイテッドFCが報告するようにという通達を受けたと発表されたと思いますが、クラブからはもう(資料は)来ていて、あとはそれを9月、10月で判定するという段階にいるという認識でよろしいでしょうか?
A:大城クラブライセンスマネージャー
ご質問ありがとうございます。ご認識の通り、いただいた文書を元に9月、10月に判定を行っていくという形になります。
Q:3クラブとも書類はしっかりと届いていて、あとは判定する段階にあるということでしょうか?
A:大城クラブライセンスマネージャー
いただいた情報を元に判定を行っていくという形になります。