明治安田生命Ｊ２リーグは6月に第19節から22節までの4節分が行われた。
首位をひた走る町田は6月も調子を落とさず、2勝2分と無敗で乗り切った。リーグ最少失点を誇る堅い守りに隙は見られず、着実に勝点を積み上げている。もっともここ2試合は下位相手に勝ち切れなかっただけに、悲願のＪ１昇格に向け、いかに取りこぼしを減らせるかがポイントとなるだろう。
6月に最多勝点を獲得したのは大分だ。3勝1分で10ポイントを上積みした。怪我人が増えている状況ながら、1点差を守り抜く勝負強さを披露。守備の安定感が光るだけに、今後も大崩れすることはなさそうだ。
大分と同じく勝点10を加算したのは磐田。攻撃に勢いが生まれており、前月の8位からプレーオフ出場圏内となる5位まで順位を上げている。逆に甲府、清水、群馬は思うように勝点を伸ばせず、順位を下げる結果となった。
中位で奮闘したのは藤枝だ。熊本には完敗を喫したが、大宮と秋田にはともに3得点を奪って勝利。5月は負けが混んだものの、持ち前の攻撃スタイルを発揮し、調子を取り戻してきた印象だ。5月は好調だった山形も、清水、いわきを下すなど、良い流れを継続した。
下位に目を向けると、未勝利に終わった千葉と栃木が順位を下げた一方、2勝を挙げた水戸が復調の気配を漂わせた。フアン エスナイデル監督が就任した山口にも、良い流れが生まれつつある。
最下位に沈む大宮は6月に入っても光明は見出せず、4戦4敗に終わった。とりわけ痛かったのは22節のいわき戦。21位と順位の近い相手に1-5と大敗を喫した。得点力は徐々に高まってきた一方で、4試合で12失点と守備面に大きな不安を抱えている。このポイントの修正が復調のカギとなるかもしれない。
