明治安田生命J1リーグは6月に第16節から18節までの3節分を消化した。シーズンも半分を過ぎ、優勝・残留争いはここから本格化していくことになる。
6月に勢いを加速させたのは、横浜FMだ。FC東京、柏、広島を連破し、3連勝を達成。ひとつ消化試合数の少ない神戸をかわして、首位に浮上した。アンデルソン ロペス、エウベルを中心とした攻撃が機能し、3試合で8得点をマーク。いずれも1点差の勝利と勝負強さも示している。いよいよ本領を発揮し始めてきた王者が、このまま連覇に向けて突き進むのか。7月以降の戦いに注目が集まる。
5月まで首位に立っていた神戸は、川崎Fとの16節の試合が延期となったため、6月は2試合を消化するに留まり、1勝1敗で終えている。終了間際の失点で敗れた17節のC大阪戦は痛恨だったが、続く福岡戦は3-0と快勝。大迫 勇也と武藤 嘉紀の2人が変わらず好調を維持しており、今後も上位争いを演じていくことになるはずだ。
3位の名古屋から7位の鹿島は、前月から順位は変わらなかった。一方、ジワリと浮上してきたのが鳥栖だ。6月は2勝1分と無敗で乗り切り、12位から8位へと順位を上げている。湘南を6-0で一蹴するなど攻撃に勢いが生まれており、今後のさらなる浮上も十分あり得るだろう。
苦戦が続いていたFC東京は監督交代を決断。ピーター クラモフスキー監督の初陣となった18節の名古屋戦は2-0と快勝を収めており、好転のきっかけを見出している。
3連勝を達成したG大阪、2連勝の京都も後半戦の反攻が期待される。一方、福岡、新潟、柏、横浜FC、湘南の5チームは、6月は未勝利に終わっている。
なかでも苦しいのは、最下位に転落した湘南か。16節の新潟戦こそ引き分けたものの、以降は順延となっていた12節の浦和戦も含め、3連敗。直近2試合で10失点と守備に大きな不安を抱えている。このポイントをいかに修正していくのか。7月以降の巻き返しに期待がかかる。