明治安田生命J3リーグは5月に第9節から11節までの3節分が開催された。
3戦全勝で首位に浮上したのは鹿児島だ。3試合で8得点と攻撃に勢いが生まれている一方、ふたつの完封勝利も実現。攻守両面でいい状態にあるだけに、勢いはさらに加速していきそうな気配だ。
長野は松本とのダービーマッチをモノにするなど2勝を挙げて2位に浮上。4月終了時点で首位だった富山は、岐阜に完封負けを喫するなど得点力に課題を抱え、3位に順位を下げている。
快進撃を続けていた奈良も1勝に留まり、勢いに陰りが見えつつある。上位に付けていた愛媛、八戸、松本も思うように勝点を積み上げられず、それぞれ順位を下げている。
一方、なかなか波に乗れなかった今治は3試合すべてクリーンシートと安定した守備を実現し、2勝1分で5位に浮上。宮崎、岐阜はともに2連勝を達成し、上昇の気配を漂わせている。
復調したのはYS横浜だ。5月は2勝1分けと無敗で乗り切り、4月終了時の最下位から一気に14位まで順位を上げている。
逆に苦しいのはいずれも未勝利に終わった下位3チームだ。琉球は10節の鹿児島戦に敗れると、倉貫 一毅監督を解任。喜名 哲裕暫定監督の下で臨んだ11節の相模原戦は引き分けたものの、新たな体制で臨む6月以降の巻き返しが期待される。
相模原は2節以降勝利がなく、5月は3戦3引き分けと勝ち切れない試合が続いた。この状況をいかに打破していくのか。戸田 和幸監督の手腕に注目だ。
北九州は3戦全敗と苦境に陥っている。3試合でわずか1得点しか奪えなかっただけに、復調のためにはこのポイントの修正が求められてくるだろう。