8戦負けなしの清水は千葉との“オリジナル10”対決に挑む。調子を上げてきた磐田は3連勝をかけて藤枝と激突【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第16節】

明治安田生命Ｊ２リーグは17日に第16節の11試合が行われる。

首位の町田はホームで山口と対戦。前節は東京Ｖとのダービーマッチをモノにし、4戦負けなしとした。ここまでわずか7失点と堅守が際立つ一方、エリキら好調を維持する攻撃陣の個の力も光る。今節もしたたかに試合を運び、首位固めを狙う。対する山口は徳島と引き分け、8試合勝利から遠ざかる。それでも徳島戦では2点のビハインドを追いつく粘りを披露した。苦しい戦いが続くなか、気迫あふれるプレーを体現し、好転のきっかけを見出したい。

2位の大分はアウェイで山形と対戦。前節は熊本と引き分け、3連勝はならなかった。2戦連発中の中川 寛斗が今節も重要な役割を担うだろう。一方の山形は仙台に1-2で競り負けた。攻撃の形はできてきているだけに、複数失点が続く守備の修正が求められてきそうだ。

3位の東京Ｖは栃木の本拠地に乗り込む。前節は町田に敗れ、4試合ぶりの黒星となった。巻き返しを狙う今節は、前節不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。栃木は水戸と引き分け、2試合勝利なし。調子を上げてきた矢野 貴章がチームに勢いをもたらせるか。

4位の長崎はホームに岡山を迎える。前節は金沢に敗れ、2連敗となった。2試合連続で複数失点を喫しているだけに、90分を通して守備の強度を保てるかが、ポイントとなりそうだ。一方の岡山は大宮と引き分け、10試合負けなしとしたが、勝ち切れない試合も目立つ。先制しながら追いつかれる試合が続いているだけに、リード時の試合運びがテーマとなるだろう。

8戦負けなしで5位に浮上した清水は、アウェイで千葉と対戦。前節は藤枝を5-0で下し、ここ2試合で14得点と圧巻の攻撃力を示している。ゴールを量産するチアゴ サンタナとカルリーニョス ジュニオのコンビが、今節も力強く攻撃を牽引するはずだ。対する千葉は甲府を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。守備の安定感が生まれてきているだけに、清水の攻撃に粘り強く対抗し、ブワニカ 啓太ら攻撃陣が鋭く相手ゴールへと迫りたい。

秋田はホームに甲府を迎える。前節はいわきを下し、2連勝で6位に順位を上げている。今季初ゴールを挙げた吉田 伊吹が今節も結果を残せるか。甲府は千葉に敗れ、2連敗となった。ともに完封負けを喫しただけに、攻撃陣の奮起が求められる。

群馬はホームで水戸と対戦。前節は磐田に敗れ、連勝はならなかった。今季最多の4失点を喫した守備を上手く立て直したいところだ。水戸は栃木と2-2で引き分けた。2戦連発と好調の草野 侑己に今節も期待がかかる。

藤枝vs磐田は同県に本拠地を置くダービーマッチとなる。藤枝は前節、清水に完敗を喫し、3連敗となった。この間10失点の守備の修正が急務となる。磐田は群馬を下し2連勝とした。2戦連発中のジャーメイン 良が今節も結果を残せるか。

熊本はホームで仙台と対戦。前節は大分と引き分け、3連勝はならなかった。ここ4試合で4得点と絶好調の石川 大地が再びチームに勢いをもたらせるか。仙台は山形に競り勝ち、3試合ぶりに勝点3を手にしている。終了間際に決勝点を決めた中島 元彦の起用法がカギを握りそうだ。

徳島はホームに金沢を迎える。前節は山口と引き分け、5戦負けなしとした。2点のリードを守り切れなかったのは痛恨だったが、共にここ4試合で4得点を記録する森 海渡と柿谷 曜一朗の2トップに今節も期待がかかる。金沢は長崎を下し、5試合ぶりに勝利を掴んでいる。こちらは2試合連続ゴール中の林 誠道のパフォーマンスに注目だ。

いわきvs大宮は22位と21位の対戦となる。いわきは前節秋田に敗れ、5連敗となった。この間、わずか1得点と課題の決定力不足をいかに解消していくのか。5試合ゴールのないエースの有田 稜に結果が求められるだろう。一方の大宮は岡山と引き分け、連敗を6で食い止めたものの、7戦未勝利と苦境は続く。こちらも得点力に課題を抱えているだけに、先制点を奪ったほうが勝利に大きく近づきそうだ。

■各試合の見どころをチェック
山形vs大分
秋田vs甲府
いわきvs大宮
栃木vs東京Ｖ
群馬vs水戸
千葉vs清水
町田vs山口
藤枝vs磐田
徳島vs金沢
長崎vs岡山
熊本vs仙台