明治安田生命J1リーグは12日から3日間に渡り、第13節の9試合が行われる。「Jリーグ30周年記念マッチ」として開催される今節は、注目カードが目白押しだ。
神戸vs広島は首位と3位の上位対決となる。神戸は前節、横浜FCに3-0と快勝。ここ5試合で14得点と圧巻の攻撃力を示している。うち6得点を記録する絶好調の大迫 勇也が今節も重要な役割を担うだろう。一方の広島は福岡を下し、2連勝とした。満田 誠が負傷離脱したのは痛手ながら、今季初ゴールを決めた川村 拓夢がチームにさらなる勢いをもたらしたい。
鹿島vs名古屋は国立競技場での戦いとなる。鹿島は前節C大阪を下し、4連勝と勢いに乗る。この間、無失点と堅い守りが際立っている。好調を維持するエースの鈴木 優磨の決定力に期待がかかる一方、得意のセットプレーもポイントとなりそうだ。対する名古屋はG大阪を下し、9試合負けなしとした。こちらもリーグ屈指の堅守を誇るだけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。
FC東京vs川崎Fも、金曜夜の国立決戦となる。FC東京は前節札幌に敗れ、2連敗となった。5失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなるだろう。川崎Fは鳥栖を下し、3連勝と調子を上げてきた。復調の気配を漂わせる大島 僚太のパフォーマンスに注目が集まる。例年、多くのゴールが生まれる“多摩川クラシコ”は今回も激しい撃ち合いが期待される。
浦和vsG大阪の“オリジナル10”対決も興味深い。浦和は水曜日に試合をこなし、中3日での一戦となる。その試合では鳥栖に0-2で敗れ、8試合ぶりの黒星となった。ACLの激闘を経ての連戦となるだけに疲労度が懸念されるなか、百戦錬磨のマチェイ スコルジャ監督の用兵術がカギを握るだろう。一方のG大阪は名古屋に敗れ、3連敗。ここまでわずか1勝と苦しい戦いが続く。ボール支配で上回りながらも得点が奪えない試合が続くなか、6試合ゴールから遠ざかるイッサム ジェバリの爆発が待たれる。
王者・横浜FMは新潟の本拠地に乗り込む。前節は京都に快勝を収め、6試合負けなしとした。ここ2試合で3得点と絶好調のヤン マテウスが今節も結果を残せるか。新潟は柏と引き分け、4試合勝利なし。この間、わずか1得点に留まる攻撃陣の奮起が求められる。
京都はホームにC大阪を迎える。前節は横浜FMに敗れ、4試合勝利なしとなった。失点が増えてきているだけに、守備の強度を保てるかがテーマとなるだろう。C大阪は鹿島に敗れ、今季二度目の連勝はならなかった。なかなか波に乗れないなか、8試合ゴールがない香川 真司の一発が期待される。
福岡vs鳥栖は隣県の九州対決となる。福岡は前節、広島に1-3で敗れた。山岸 祐也が好調を維持するものの、失点が増えつつある守備組織を上手く立て直したい。鳥栖は水曜日に浦和と対戦し、2-0と快勝を収めた。中3日での連戦となるが、アジア王者を撃破した勢いをこの試合につなげたいところだ。
湘南はホームで札幌と対戦。前節の試合はなかったが、直近の試合では柏に敗れ、2連敗となった。苦境に陥るなか、エースの町野 修斗が嫌な流れを断ち切る活躍を見せられるか。対する札幌はFC東京を5-1で撃破した。浅野 雄也と金子 拓郎が形成する右サイドからの攻撃が、今節もポイントとなりそうだ。
柏はホームに横浜FCを迎える。前節は新潟と引き分け、連勝はならず。得点力に課題を抱えるなか、マテウス サヴィオと細谷 真大以外の攻撃陣が意地を見せられるか。対する横浜FCは神戸に0-3と完敗を喫した。課題の守備の修正はもちろん、しばらくゴールから遠ざかる小川 航基に結果が求められるだろう。
■各試合の見どころをチェック
FC東京vs川崎F
神戸vs広島
湘南vs札幌
柏vs横浜FC
鹿島vs名古屋
京都vsC大阪
福岡vs鳥栖
新潟vs横浜FM
浦和vsG大阪