明治安田生命J1リーグは4月に第6節から10節までの5節分が行われた(3月31日に開催された第6節の柏vs浦和を含む)。
4月に最多勝点を稼いだのは広島だ。4節から続く連勝を5に伸ばし、9節にFC東京に敗れたものの、続くC大阪戦は1-0で勝ち切った。4勝1敗で12ポイントを加算し、3月終了時点の9位から2位にジャンプアップを果たしている。輝きを放ったのはドウグラス ヴィエイラだ。いずれも途中出場から5ゴールをマーク。うち3つが決勝点と圧巻の勝負強さを示した。頼れるジョーカーの存在が、広島の好調を支えている。
3月終了時点で首位の神戸は、4月も力強い戦いを披露。横浜FMには敗れたものの、3勝1分1敗で10ポイントを上積みし、首位の座を守っている。大迫 勇也を軸とした3トップが好調で、守備の安定も光る。攻守両面で良い状態にあるだけに、今後も上位争いを牽引していきそうだ。
名古屋は2勝3分と無敗で乗り切った。リーグ屈指の堅守は健在ながら、直近2試合はリードを守り切れずに引き分けており、勝ち切る力が求められてくるだろう。浦和はACL決勝があるため4試合を消化するに留まったが、こちらも2勝2分と負けなかった。調子を上げてきた興梠 慎三がさらなる浮上のカギを握りそうだ。
王者・横浜FMは首位の神戸に土をつけるなど、変わらず好調を維持する。FC東京は連勝中の広島を撃破するなど、徐々に調子を上げてきた印象だ。香川 真司が状態を高めてきたC大阪も4月は3勝を挙げ、上位陣の背中が見えてきている。
一方で序盤に結果を出していた福岡、京都、新潟はいずれも4月は1勝に終わり、勢いに陰りが見られた。逆に苦戦が続いていた鹿島と川崎Fはともに2勝を挙げ、好転のきっかけを見出している。
柏とG大阪はともに今季初勝利を挙げたものの、その後が続かず浮上はならなかった。横浜FCは4月も白星を掴めず、開幕から10戦未勝利と苦しい戦いが続いている。