2023年3月30日(木) 15:00
松本が首位に立つも、漂う混戦の予感。J2復帰を目指す岩手と琉球は新監督の下で上々のスタート【マンスリーレポート(3月):明治安田J3】
3月4日に開幕した明治安田生命J3リーグは、ここまで4節までを消化。現時点で際立った存在はなく、混戦の予感を漂わせている。
2勝2分で首位に立つのは松本だ。霜田 正浩監督を迎えた今季は、開幕戦で奈良に快勝。3節にはYS横浜を3-0で撃破した。存在感を放つのはトップ下を務める菊井 悠介。大卒2年目のアタッカーが攻撃を牽引する。
松本と同勝点で2位につけるのは今治だ。こちらは髙木 理己新監督が就任。1点差をモノにする勝負強さを示しており、新スタジアム効果もチームを後押しする。
1年でのJ2復帰を狙う岩手は開幕戦で愛媛に5-1と圧勝。3節にはFC大阪を3-0で下すなど、ここまでリーグトップタイの10得点をマーク。松原 良香新監督の下で攻撃的な戦いを実現している。
同じくJ2復帰を目指す琉球も、倉貫 一毅新監督を招聘。開幕2連勝スタートとなったが、その後は2試合勝利がない状況だ。ボールを支配する戦いを実現しており、人見 拓哉、野田 隆之介ら攻撃陣も好調を維持する。新加入の金崎 夢生に結果が生まれるようだと、勢いはさらに増していきそうだ。
開幕2連勝と好スタートを切った鳥取だったが、その後は2試合勝利なし。岩手に並ぶ10得点をマークする一方で、失点は8を数える。攻撃サッカーを標榜するなか、失点の数をいかに減らせるかが、今後のテーマとなるだろう。
中山 雅史新監督を迎えた沼津は、ここまで1勝1分2敗と思うように勝点を伸ばせていない。それでもボール支配で上回る戦いを実現しており、後はいかに点を奪えるか。現役時代は日本を代表するストライカーとして活躍した新監督の手腕に注目だ。
戸田 和幸監督が就任した相模原は1勝3敗と苦戦気味。新たなスタイルの浸透にはもう少し時間を要すかもしれない。
JFLより参入した奈良は3節の長野戦で初勝利を挙げた。4試合で3得点を挙げるエースの浅川 隼人が、力強くチームを牽引する。同じく参入組のFC大阪は、2節の宮崎戦で初勝利を挙げたものの、その他の試合はすべて敗戦。失点が目立つなか、志垣 良新監督がいかに修正していくのか。その手腕にかかる期待は大きい。