明治安田生命J2リーグは18日、19日に第5節の11試合が開催される。
今節の注目は磐田vs清水の静岡ダービーだ。昨季までJ1に属していたチームが、J2に舞台を変えて激突する。もっとも1年でのJ1復帰を目指す両者だが、前者は15位、後者は14位とここまで苦戦している。磐田は前節大宮に惜敗。清水は開幕から4試合連続引き分けと、勝ち切れない戦いが続いている。昨季の両者の対戦成績は清水が1勝1分と上回ったが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
3連勝で首位に浮上した町田は、アウェイで山形と対戦。前節は水戸を3-0で撃破した。黒田 剛監督が求める強度の高いサッカーが機能しており、ここ3試合で7得点と攻撃の勢いも備わる。2戦連発中の荒木 駿太が今節も結果を残せるか。対する山形は群馬に敗れ2連敗。ボールを支配しながらも決めきれなかった攻撃陣の奮起が求められる。
2位の大分はホームに千葉を迎える。前節は清水と引き分け、連勝が3でストップした。それでも3試合連続クリーンシートと安定した守備が光る。開幕からスタメンを続ける梅崎 司に今季初ゴールは生まれるか。千葉は前節秋田に敗れ、3試合勝利なしとなった。押し込みながらも決めきれなかったなか、古巣対戦となる呉屋 大翔が意地を見せたいところだ。
その千葉を下し3位に浮上した秋田は、ホームで水戸と対戦。ここまで無失点の堅守を武器に勝点を積み上げている。3つの勝利はいずれも1-0と勝負強さを見せつけており、今節も堅い守りと限られたチャンスをモノにするサッカーで4連勝を狙う。一方の水戸は町田に敗れ、開幕からまだ勝利がない。町田相手に3点を奪われた守備の修正が求められる。
岡山はホームに甲府を迎える。前節は金沢に快勝を収め、開幕以来となる勝利を手にしている。今季初ゴールを決めたステファン ムークがチームをさらに勢いづけられるか。甲府は前節藤枝を下し、今季初勝利を挙げた。こちらは調子を上げてきた長谷川 元希と武富 孝介の両翼に期待がかかる。
熊本はホームで長崎と対戦。前節は山口を3-1で撃破した。2試合連続3得点と攻撃に勢いが生まれており、今節も持ち前のパスワークを武器に相手を押し込む戦いを実現するはずだ。対する長崎は栃木と引き分け、未勝利が続いている。4試合でわずか1得点と決定力不足に苦しんでいる。2年連続で二桁得点を記録しながら、今季はまだゴールのないエジガル ジュニオの爆発が待たれるところだ。
藤枝はホームに東京Vを迎える。前節は甲府に敗れ、2連敗となった。ボール支配で上回る試合を続けているものの、課題は決定力。ここまで3得点を記録するエースの渡邉 りょうにかかる期待は大きい。東京Vは前節、徳島を2-0で撃破した。4試合でわずか1失点と守備の安定感が際立つ。直接FKを叩き込んだ梶川 諒太のパフォーマンスにも注目だ。
いわきはホームで徳島と対戦。前節は粘り強い守備を最後まで保ち、1-0で仙台を撃破。記念すべきJ2初勝利を挙げた。今節も強度の高いプレーと得意のセットプレーを駆使し、今度はホーム初勝利を狙う。対する徳島は東京Vに敗れ、開幕から4試合勝利がない。苦しい戦いが続くなか、エースの柿谷 曜一朗が悪い流れを断ち切るパフォーマンスを見せられるか。
栃木はホームで大宮と対戦。前節は長崎と引き分け、初勝利はならなかった。安定した守備は備わるものの、得点力不足に苦しんでいる。高い決定力を備えるベテランの矢野 貴章に大きな期待がかかる。大宮は磐田を下し、今季2勝目を挙げた。終了間際に値千金の決勝点を決めたアンジェロッティが、今節も輝きを放てるか。
群馬はホームに仙台を迎える。前節は山形に競り勝ち、初勝利を手にしている。2戦連発中の武 颯が今節も重要な役割を担うだろう。仙台はいわきに敗れ、2試合勝利なし。得点力に課題を抱えるなか、エースの中山 仁斗に結果が求められる。
金沢は開幕4連敗と苦しいスタートとなった。前節は岡山に0-3と完敗。4試合で1得点・8失点と攻守両面に課題を抱えるなか、いかにチームを立て直すのか。就任7年目となる柳下 正明監督の手腕に注目だ。対戦相手の山口は前節、熊本に敗れ、今季初黒星を喫した。3点を奪われた守備の修正がテーマとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
磐田vs清水
秋田vs水戸
山形vs町田
いわきvs徳島
栃木vs大宮
群馬vs仙台
金沢vs山口
藤枝vs東京V
岡山vs甲府
熊本vs長崎
大分vs千葉