2023シーズンのJリーグYBCルヴァンカップが8日に開幕する。
今大会は、例年プライムステージからの参戦となっていたACL出場チームもグループステージから登場。J1全18チームと、J2の2チーム(前年度J1の17位、18位)を合わせた20チームを5グループに分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)のリーグ戦を行うことになる。
そして各グループの1位(5チーム)と各グループの2位のうち成績上位3チームの計8チームがプライムステージに進出。プライムステージはホーム&アウェイ方式で行われ、決勝のみが一発勝負となる。また今大会より「U-21選手の先発出場義務ルール」が再導入されており、若手の出番が増えることになるだろう。
Aグループでは、横浜FMと磐田が激突。昨季J1王者と今季よりJ2に降格したチームとの対戦となった。横浜FMは先週末のリーグ戦で広島と引き分けたものの3節を終えて無敗と好調をキープ。リーグ戦での出番が限られる藤田 譲瑠チマら若手にチャンスは与えられるか。対する磐田は直近のリーグ戦で今季初勝利を挙げた。こちらはリーグ開幕戦で2ゴールを挙げた17歳の後藤 啓介に注目が集まる。
もうひとつの試合では鳥栖と札幌が対戦。鳥栖は3節の名古屋戦で今季初勝利を手にした。決勝点を決めた長沼 洋一に大きな期待がかかる。札幌は今季まだ未勝利ながら直近のリーグ戦では終盤に追いつき新潟と引き分けている。今季東京Vから加入した馬場 晴也がチャンスを掴めるか。
Bグループでは湘南と浦和が対戦。湘南は今季のリーグ戦で負けなしと好調を維持。町野 修斗を軸とした攻撃力をこの大会でも発揮したい。浦和はリーグ戦で開幕2連敗と出遅れたが、3節のC大阪戦で今季初勝利。殊勲の安居 海渡がこの試合でも輝きを放てるか。
J2から参戦する清水はホームで川崎Fと対戦。今季はまだ未勝利と苦しむなか、高卒ルーキーの森重 陽介に期待が集まる。川崎Fは守備陣に故障者が続出し、苦しい状況にある。ルーキーの松長根 悠仁がチームを救う活躍を見せられるか。
Cグループでは昨季王者の広島が登場。ホームで横浜FCと対戦する。リーグ戦ではまだ勝利がないなか、昨季結果を出したこの大会で悪い流れを断ち切りたいところ。リーグ戦で出番のない青山 敏弘が出場機会を得られるか。横浜FCもリーグ戦未勝利と、復帰したJ1の舞台で苦しい戦いを強いられている。複数失点が続く守備を上手く立て直し、今季公式戦初勝利を手にしたい。
神戸vs名古屋はリーグ戦で好調チーム同士の対戦となる。神戸は開幕3連勝とスタートダッシュに成功。その勢いをこの大会にも持ち込めるか。名古屋は先週末の鳥栖戦では敗れたものの、堅い守りは健在。得点力に不安を残すなか酒井 宣福ら出番の限られる攻撃陣が意地を見せたいところだ。
Dグループでは柏と鹿島が対戦。多くの選手が加わった柏は今季リーグ戦でまだ勝利がない。山本 桜大ら若手がチームに勢いをもたらせるか。一方の鹿島は好スタートを切っている。佐野 海舟ら新戦力が重要な役割を担っており、この試合でも彼らのパフォーマンスがカギを握りそうだ。
福岡はホームに新潟を迎える。C大阪、柏を連破しリーグ戦2連勝と状態を上げている。今季東京Vから加わった佐藤 凌我に移籍後初ゴールが期待される。今季J1に昇格した新潟は、リーグ戦で1勝2分と状態は悪くない。3試合連続複数得点と攻撃が機能しており、2戦連発中の太田 修介がこの試合でも結果を残せるか。
Eグループでは京都とG大阪が対戦する。京都は直近のリーグ戦でFC東京を下し、今季初勝利を挙げた。攻守両面で存在感を放つ川﨑 颯太がルヴァンカップの舞台でも躍動するか。新体制で臨むG大阪はまだ勝利を挙げられていない。先週末のリーグ戦では神戸に4失点を喫しただけに、守備の修正が急務となるだろう。
もうひとつの試合ではC大阪とFC東京が激突する。C大阪はリーグ戦で連敗中。苦しい戦いが続くなか、出番が限定的な香川 真司のスタメン出場なるか。FC東京は先週末のリーグ戦で京都に敗れ、今季初黒星を喫した。こちらは出番を増やしつつある18歳の俵積田 晃太に注目だ。
■各試合の見どころをチェック
横浜FMvs磐田
鳥栖vs札幌
湘南vs浦和
清水vs川崎F
神戸vs名古屋
広島vs横浜FC
柏vs鹿島
福岡vs新潟
京都vsG大阪
C大阪vsFC東京