首位のいわきは6連勝をかけて宮崎と激突。松本vs長野の“信州ダービー”はともに連勝中の好調対決に【プレビュー：明治安田Ｊ３ 第31節】

明治安田生命Ｊ３リーグは29日、30日に第31節の9試合が行われる。

首位のいわきはアウェイで宮崎と対戦。今週、Ｊ２クラブライセンスが交付されたことで、このまま逃げ切ればＪ２昇格が実現する。現在は5連勝中と勢いに乗るなか、5戦連発と絶好調の有田 稜が今節も結果を残せるか。宮崎は木曜日に愛媛との順延試合をこなし、中2日での一戦となる。その試合では終了間際に追いつかれ、勝ち切れなかった。それでも4戦負けなしと状態は悪くなく、大熊 健太、橋本 啓吾ら攻撃陣の出来が首位撃破のカギを握るだろう。

2位の藤枝にもＪ２クラブライセンスが交付され、昇格に向けて士気は高まっている。前節は宮崎と引き分け連勝は4で止まったものの、10戦負けなしと安定した戦いを続けている。アウェイで鳥取と対戦する今節は、2戦連発中の岩渕 良太に大きな期待がかかる。対する鳥取は前節、北九州に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。開幕戦で敗れた藤枝にリベンジを果たし、今季三度目の連勝なるか。

3位の鹿児島はホームに愛媛を迎える。前節は福島と引き分け、2試合勝利なしとなった。先制しながらも逃げ切れなかっただけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。愛媛は木曜日に宮崎との試合をこなし、3-3で引き分けた。6戦未勝利と苦戦が続くも、終了間際に追いついたのはポジティブな材料だろう。ここ4試合で3得点と好調の吉田 眞紀人が、悪い流れを断ち切る役割を担いたい。

4位の松本はホームに長野を迎える。前節は今治を下し、2連勝を達成。昇格争いに食らいついている。途中出場から結果を残す田中 パウロ淳一の起用法がカギを握りそうだ。長野はYS横浜を下し、こちらも2連勝。2試合連続ゴール中の山本 大貴と山中 麗央の前線コンビが、今節も重要な役割を担うだろう。長野のホームで行われた前回対戦では1万3000人以上が詰めかけたこのカード。同県のライバル対決は今回も注目の一戦となることは間違いない。

富山vs今治は5位と6位の上位対決となる。ともに数字上では昇格の可能性を残しているだけに、生き残りをかけた一戦となる。富山は前節、八戸に敗れ2連敗となった。失点が増えつつある守備の修正がテーマとなるだろう。一方の今治も松本に敗れ2連敗。千葉 寛汰と中川 風希の2トップは好調を維持するだけに、こちらも守備陣の奮起が求められる。

沼津はホームで八戸と対戦。前節は岐阜に敗れ、2連敗。6戦未勝利と苦しい戦いが続く。久しぶりにゴールを決めた北 龍磨がチームに勢いをもたらせるか。対する八戸は富山を下し、2連勝を達成。ここ6試合で5勝と調子を上げるなか、今季二度目の3連勝を達成し、さらなる浮上を狙う。

讃岐はホームに北九州を迎える。前節は相模原と引き分け、3戦負けなしとした。2試合連続ゴール中の後藤 卓磨が今節も結果を残せるか。北九州は前節鳥取に敗れ、2試合勝利なし。得点は奪えているだけに3失点を喫した守備の修正が求められるだろう。

相模原はホームで岐阜と対戦。前節は讃岐と引き分け、連敗を5で食い止めたものの、6試合勝利から遠ざかっている。2ゴールを決めた藤本 淳吾がチームに勝点3をもたらせるか。対する岐阜は沼津を下し、8試合ぶりに勝利を手にした。得点ランクのトップに並ぶ藤岡 浩介に今節も大きな期待がかかる。

YS横浜はホームに福島を迎える。前節は長野に敗れ、連勝はならなかった。2戦連発中の河辺 駿太郎が今節もキープレーヤーとなる。対する福島は鹿児島と引き分け、4試合勝利なし。得点力に課題を残すなか、11試合ゴールから遠ざかる高橋 潤哉の復調が待たれる。

■各試合の見どころをチェック
YS横浜vs福島
富山vs今治
沼津vs八戸
鳥取vs藤枝
宮崎vsいわき
鹿児島vs愛媛
松本vs長野
相模原vs岐阜
讃岐vs北九州