一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の63回目が、21日に開かれた。
新型コロナウイルスの感染状況が減少傾向にあるなかで行われた今回の会議では、専門家チームからNPBとJリーグがこの3年間行ってきた対策を報告することに加え、来季に向けて新たな対応を考えていくことが提案された。
会議後の会見で、Jリーグの野々村 芳和チェアマンは「今季はあと7~9週残っています。ここのところ中止になるような事態にはなっていませんが、最後の大切な7~9週になるので、各クラブはよりアラートな状態でシーズンを乗り切って行こうという状況です」と、現状について説明。また政府の基本的対処方針が変更され来場制限が変更されたことについては、「声出し応援エリア50%、それ以外のエリア100%(まで緩和)が認められましたが、Jリーグでは今48クラブが声出しをしながらお客様を迎えることができています。コロナ前に近づくような状況になりつつあるという点では一歩進歩かなと思います」と見解を示している。
専門家グループからの提案についても、対応していく意向を示した。
「この3年間で積み上げてきたもの、蓄積されたエビデンスがあります。学問的な観点も重要ですが、現実的にどうだったのかなというところをしっかりと皆様にご提示していきたい。どうやれば現実的な対応を行っていけるかを、年内にNPBと一緒にまとめていけたらなと思っています」と話した。