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エビデンスをもとに関係各所と共有したうえで制限の見直しへの働きかけの準備ができました。第62回新型コロナウイルス対策連絡会議

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2022年9月13日(火) 13:40

エビデンスをもとに関係各所と共有したうえで制限の見直しへの働きかけの準備ができました。第62回新型コロナウイルス対策連絡会議

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エビデンスをもとに関係各所と共有したうえで制限の見直しへの働きかけの準備ができました。第62回新型コロナウイルス対策連絡会議
一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の62回目が、5日に開かれた。

一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の62回目が、5日に開かれた。

今回の会議では声出し応援運営検証の結果(速報版)が報告されている。

Jリーグの野々村 芳和チェアマンは「声出し応援のガイドラインを設けることで、感染拡大をしっかりと抑えながら声出し応援を運営することは可能であるということが一定程度の客観性をもって確認できました。今後はより多くのお客様にご来場いただけるような試合の運営と、声出し応援エリアをどう広げていくかなどについて、エビデンスをもとに関係各所と共有したうえで、制限の見直しの働きかけの準備はしっかり整ったのかなと思っています」と話した。

声出し応援席の設置に関する運営検証は、6月11日から8月14日までの期間の公式試合28試合を対象に、ステップ1から3までの3段階に分けて行われた。
もともと、Jリーグの試合を含む国内のイベントは、政府の基本的対処方針に基づくイベント開催制限のもとで実施されている。その中では、飛沫等による感染拡大防止の観点から、スタジアム全体の収容人数の制限なし(100%収容)で開催する場合は大声なしでの開催が適用され、声出し応援が不可となっている。「大声あり(声出し応援あり)」で試合を開催する場合は、座席間隔を空け適切な身体的距離を確保する観点から、スタジアム全体の収容制限を50%以下として運営する必要がある。

よってJリーグでは、段階的に声出し応援を再開する方針のもと、政府指針が示す収容制限50%の範囲内で大きく2つの取り組みを行うことを決定している。
-①声出し応援エリアをその他のエリアから独立させて設置・運営ができるよう感染対策を考慮した専用のガイドラインを策定する
-②ガイドラインを遵守し適切に声出し応援適用試合を運営できることを確認する
これらの2つの取り組みを検証結果にまとめ関係各所と共有することで、声出し応援エリアとそれ以外のエリアとでそれぞれに適切な感染対策を講じながら併存運営する事例を示し、声出し応援をしないエリアについては「大声なし」の場合と同様の収容制限なしでの開催が可能となる政府方針の見直しにつながるよう働きかけを行うことを目指してきた。
運営検証では、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)などの調査機関と連携し、マスク着用率、換気状況、エリア外での声出し応援状況の音量解析などを調査。マスク着用率は声出し応援席でも94.8%以上と、声出し応援席の導入前にスタジアムで実施した計測値の平均95%(※)と同等の高い着用率を示した。
※産総研「Jリーグのスタジアムやクラブハウスなどで新型コロナウイルス感染予防のための調査(第三報)」より
https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2021/nr20210511/nr20210511.html
また二酸化炭素濃度は声出し応援席エリアで平均450-550ppm(最大で758ppm)程度。音量解析では声出し応援エリア以外から声出し応援している状況はないと評価されている※。
※産総研「スポーツイベントの声出し応援に関する新型コロナウイルスの感染リスク評価」
https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2022/nr20220905/nr20220905.html
一方で7月上旬に行われた首都圏の2試合で、声出し応援席の利用者から5名以上の陽性報告があったが、追加調査を実施した結果、クラスター認定はされなかった※。
※Jリーグ「声出し応援の段階的導入に向けた検証報告(STEP2)」検証項目以外での特記事項より
https://www.jleague.jp/news/article/22946/
その他の6試合でも1件以上の陽性報告を受けたが、いずれも1~3件であり、座席間隔が2メートル以上離れていることや行動履歴などから、スタジアムから拡大した状況は見られなかった。

また声出し応援運営検証試合に来場した観戦者を対象にアンケートを実施した結果、声出し応援席利用者の回答者の95%、声出し応援禁止エリアの利用者の85%以上から、「声出し応援の継続を希望する」という回答が得られている※。
(※運営検証試合終了後に全券種を対象にチケット購入者に対し実施したアンケートにて「今後も声出し応援をやりたいですか」という質問に対し「とてもやりたい」、「やりたい」、「あったほうがいい」と回答した割合。)

これらの検証報告を新型コロナウイルス対策連絡会議に参加する専門家チームへ報告のうえ、専門家チームによる「声出し応援ガイドラインが有効であること、また適切な試合運営によりスタジアムで声出し応援エリアとその他のエリアの併存運営は十分可能である」との見解も参考に、Jリーグでは8月15日以降、全公式試合を対象に希望するクラブが声出し応援席の設置を可能としている。

ただし、声出し応援ガイドラインの運用は当面継続され、声出し応援席エリアの中ではマスク着用、1席ずつ空け移動せずに応援すること、ピッチを向いた応援、アルコール飲料の持ち込みの禁止など、お客様同士を守りあうため基本的な観戦ルールが適用される。
今後はより多くのお客様をお迎えすることと、声出し応援エリア自体の拡充の両方を実現できるよう、検証結果やアンケート調査の結果を関係各所と共有のうえ、段階的な制限の見直しを含む早期の正常化に向けた働きかけを継続していくという。

野々村チェアマンは「今(政府のイベント開催制限にて)認められているものよりも一歩進んだ(声出し応援エリアの収容率)50%、(その他のエリアの収容率)100%というところは今回の検証結果も報告しながら働きかけをしています。今回のステップを踏まえ、こちらとしては自信を持ってできるというものを用意できた。後は関係各所、政府含め、全体の対策を考慮しながらスイッチを押してもらえるか、というところにはきているのかなと認識しています」と、今後の見通しを語っている。

2022年9月9日(金)追記

2022年9月8日付で政府の基本的対処方針が改定され、同一イベント内で声出し応援席と声出し応援をしない席を併用する場合、声出し応援席はマスク着用等の専用ガイドラインを継続することで50%(1席空け)まで設置可、それ以外のエリアは100%の収容を認める方針が決定した※。

※政府「基本的対処方針に基づくイベントの開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項等について」
https://corona.go.jp/package/assets/pdf/jimurenraku_seigen_20220908.pdf


関連ニュース
2022年8月1日
声出し応援の段階的導入に向けた検証報告(STEP2)
https://www.jleague.jp/news/article/22946/

2022年9月5日
Jリーグ公式試合における声出し応援運営検証のご報告(速報版)(実施期間:6月11日(土)~8月14日(日))
https://www.jleague.jp/news/article/23249/

2022年9月9日
Jリーグ公式試合における声出し応援の段階的導入ー基本的対処方針の改定に伴う声出し応援ガイドライン改定のお知らせー
https://www.jleague.jp/news/article/23278/

 

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