明治安田生命J2リーグは、20日、21日に第32節の11試合が開催される。
首位の横浜FCはホームで4位の岡山と対戦。火曜日に行われた前節の群馬戦では1-0で勝利を収め、連敗を2で食い止めている。対する岡山は前節、山口を下して2連勝を達成。7戦負けなしと安定した戦いを続けている。こちらは3戦連発中のチアゴ アウベスに大きな期待がかかる。
2位の新潟はホームに5位の熊本を迎える。前節は栃木を下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。複数失点が続いていた守備が無失点に抑えたのは好材料。右サイドバックながら3試合連続ゴール中の藤原 奏哉が注目選手となる。一方の熊本は甲府と引き分け、連勝はならなかった。リードを守り切れずに勝点を失っただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。
3位の仙台は群馬の本拠地に乗り込む。前節は大宮に敗れ、3試合ぶりの黒星を喫した。得点は奪えているものの失点が続く守備の修正がポイントとなるだろう。群馬は火曜日に開催された前節の横浜FC戦に敗れ、2連敗。21位と降格圏から抜か出せなかった。2試合連続無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。
6位の長崎は、アウェイで金沢と対戦。前節は琉球に敗れ、2連敗となった。2点のリードを守り切れなかった痛恨の逆転負けから気持ちを切り替え、再び勢いを手にすることができるか。ファビオ カリーレ監督の手腕が問われてくるだろう。金沢は前節、山形に敗れ、5連敗となった。5試合で17失点と脆さを露呈する守備の修正が何よりのテーマとなる。
町田はアウェイで大宮と対戦。前節は千葉に競り勝ち、6位の長崎に1ポイント差に迫っている。プレーオフ進出圏内に浮上するためにも勝利が求められる一戦は、前節2ゴールのドゥドゥに大きな期待がかかる。一方の大宮も2連勝と復調の気配を示す。横浜FC、仙台と上位陣を下しての連勝なだけに、自信を得られたはずだ。河田 篤秀、矢島 慎也ら好調の攻撃陣が、チームにさらなる勢いをもたらせるか。
山形は琉球とのアウェイゲームに挑む。前節は金沢を下し、3連勝と勢いを加速させている。今夏に加入後、すでに2得点と結果を残しているディサロ 燦シルヴァーノが今節も輝きを放てるか。対する琉球は、前節長崎に劇的な逆転勝ちを収めた。今節勝利すれば降格圏から抜け出せる可能性もあるだけに、士気は高いだろう。3戦連発中のサダム スレイが出場停止となるのは痛手ながら、2ゴールを決めた人見 拓哉に大きな期待がかかる。
大分はホームに岩手を迎える。前節は徳島と引き分け、9試合負けなしとしたものの、3試合連続ドローと勝ち切れない試合が続く。今週加入した金崎 夢生が、チームに勢いをもたらす働きを見せられるか。岩手は秋田に敗れ、2連敗。降格圏が背後に迫っている。得点力不足に苦しむなか、クリスティアーノ、キム ジョンミンら前線のタレントにゴールという結果が求められる。
千葉はホームで徳島と対戦。前節は町田に敗れ、水曜日に行われた甲府との第28節の試合はスコアレスドローに終わった。ホームで勝てない試合が続くなか、ホーム3連戦の最後を白星で飾り、再浮上を実現したい。一方の徳島は大分と引き分け、6試合連続のドローとなった。今季の引き分け数はリーグ最多の19。負けないが、勝ち切れない状況をいかに打破していくのか。今季6勝のうちの1勝を記録した千葉を再び撃破し、上昇気流を掴みたい。
山口はホームに水戸を迎える。前節は岡山に敗れ、7試合勝利から遠ざかる。前節、復帰後初ゴールを決めた高井 和馬が、古巣相手に再び結果を残せるか。水戸は前節の試合が中止となり、2週間ぶりの一戦となる。直近5試合は負けなしながら、勝ち切れない試合も目立っている。複数得点を奪うことが勝利へのポイントとなるだろう。
東京Vはホームで甲府と対戦。前節の水戸戦は中止となったが、直近の試合では長崎に競り勝っている。加入後初ゴールを決めた染野 唯月が今節も結果を残せるか。対する甲府は水曜日に行われた試合で千葉と引き分け、2試合連続のドローとなった。勝ち切れない試合が続くなか、スーパーサブとして存在感を放つ三平 和司に期待がかかる。
秋田vs栃木は15位と16位の対戦となる。秋田は前節岩手を下し、4戦負けなしとした。この間わずか1失点の堅守を武器に、今節も粘り強い戦いを見せるだろう。栃木は新潟に敗れ、2連敗となった。ともに完封負けと元気のない攻撃陣が意地を見せたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs徳島
横浜FCvs岡山
新潟vs熊本
琉球vs山形
秋田vs栃木
群馬vs仙台
大宮vs町田
金沢vs長崎
山口vs水戸
大分vs岩手
東京Vvs甲府