2022年8月5日(金) 12:40
3連覇を目指す王者川崎Fが、首位・横浜FMとの大一番に挑む。3位浮上の柏は4連勝をかけて京都と激突【プレビュー:明治安田J1 第24節】
明治安田生命J1リーグは6日、7日に第24節の8試合が開催される。
今節の注目は川崎Fvs横浜FMの上位対決だ。川崎Fは前節、新型コロナウイルス感染症の影響でメンバー構成に苦しんだ影響もあり、1-3と浦和に完敗。消化試合が2つ少ないながら、首位の横浜FMとの勝点差は11に拡大。この直接対決に敗れると、3連覇達成が苦しくなるだけに、是が非でも勝点3が求められる試合となる。対する横浜FMは前節、鹿島との首位攻防戦を制し、9戦負けなしとした。この間24得点と圧巻の攻撃力を保っている。川崎Fには前回対戦で4-2と快勝を収めており、再び勝利を手にし、優勝に向けて勢いを加速させられるか。
鹿島vs広島も興味深いカードとなる。鹿島は前節横浜FMとの直接対決で完敗。8ポイント差に広げられており、逆転優勝のためにはこれ以上の取りこぼしは許されない。ここ4試合勝ちがない状況のなか、エースの鈴木 優磨に大きな期待がかかる。対する広島は前節FC東京に逆転負けを喫し、こちらも4試合勝利から遠ざかる。失点が増えつつある守備組織の修正が求められるだろう。
3連勝で3位に浮上した柏は、アウェイで京都と対戦。前節は細谷 真大のゴールを守り抜き、1-0で神戸に競り勝った。3戦連続“ウノゼロ”勝利と勝負強さが際立っており、今節もしたたかに試合を運んでいくはずだ。一方の京都は前節、G大阪と引き分け、4試合勝利なし。先手を取られる試合が続いているだけに、先制点を奪うことが勝利へのカギとなるだろう。
C大阪はホームに神戸を迎える。前節は福岡を下し、2連勝。6戦負けなしで4位に浮上した。ジェアン パトリッキ、アダム タガートら好調を維持する外国籍選手の出来が今節もカギを握るだろう。一方の神戸は前節柏に敗れ、2試合勝利なし。再び降格圏へと転落した。守備の安定感は高まっているだけに、あとはいかにして得点を奪っていくか。大黒柱のアンドレス イニエスタにかかる期待は大きい。
FC東京はホームで清水と対戦。前節は広島を下し、2連勝と調子を上げている。前節デビューを果たした新戦力のルイス フェリッピが、チームにさらなる勢いをもたらせるか。一方の清水は前節鳥栖と引き分け、再び最下位に転落した。それでも終盤に2点のビハインドを追いつく粘りを披露。途中出場から流れを変えた乾 貴士と北川 航也の新戦力コンビに今節も期待がかかる。
名古屋vs浦和は水曜日に行われたルヴァンカップ準々決勝と同カードとなる。その試合では1-1の引き分けに終わったが、果たして今回はいかなる決着を見るか。名古屋は前節、札幌と引き分け、2試合勝利なしとなった。それでもマテウス カストロが変わらず好調を維持しており、今節もこのエースのパフォーマンスが勝敗を分けるポイントとなりそうだ。一方の浦和は川崎Fを下し、3連勝と勢いに乗る。2戦連発中でルヴァンカップでもゴールを決めた松尾 佑介が再び結果を残せるか。
鳥栖はホームで磐田と対戦。前節は清水と引き分け、4試合勝利なしとなった。リードを守り切れない試合が続いているだけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。磐田は前節湘南を下し、連敗を4でストップ。最下位から抜け出している。殊勲の決勝点を決めた金子 翔太が今節も大仕事をやってのけるか。
湘南はホームに札幌を迎える。前節は磐田に敗れ、3試合勝利なしとなった。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。得点源の町野 修斗はもちろん、他の攻撃陣の奮起も求められる。札幌は前節名古屋と引き分け、こちらは5試合勝利から遠ざかる。今節は菅 大輝が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。
なお福岡vsG大阪は、福岡側に新型コロナウイルス感染症の陽性者が複数出た影響から中止となっている。
■各試合の見どころをチェック
鹿島vs広島
京都vs柏
名古屋vs浦和
C大阪vs神戸
FC東京vs清水
川崎Fvs横浜FM
鳥栖vs磐田
湘南vs札幌