明治安田生命J2リーグは、7月に第24節から29節までの6節分が開催された。
横浜FC、新潟、仙台の上位3チームは、いずれも3勝をあげて6月から順位が入れ替わることはなかった。横浜FCは変わらず好調を維持する小川 航基がチームを牽引。もっとも29節では下位に沈む岩手に完敗を喫し、無敗試合は11でストップしている。
新潟は、群馬、山口、金沢と下位チームからはきっちり勝点3を手にしたものの、千葉、岡山に敗れ、長崎には勝ち切れず、横浜FCとの立場を逆転できなかった。仙台は大量得点での勝利があった一方で、勝ち切れない試合も目立っている。
浮上してきたのは長崎だ。7月は3勝3分けと負けなしで乗り切った。仙台を下し、新潟と引き分けるなど、上位陣とも互角の戦いを演じている。7月より指揮を執るファビオ カリーレ監督の下で覚醒したのはエジガル ジュニオだ。6試合で6ゴールをマークし、逆転での自動昇格を目指すチームを力強く牽引している。
7月に最多勝点を手にしたのは熊本だ。4勝1分1敗で13ポイントを加算し、順位も11位から6位へとジャンプアップした。4勝はすべて完封勝利と安定した守備が際立つ。エースの髙橋 利樹もゴールを量産しており、さらなる浮上も十分に狙えそうだ。
町田は2勝を挙げたものの4敗を喫し、プレーオフ進出圏内から脱落。千葉も1勝しかあげられず、11位に順位を下げている。
下位チームのなかで健闘したのは栃木だ。3勝2分1敗で11ポイントを積み上げた。根本 凌、髙萩 洋次郎ら新戦力が、課題の攻撃に勢いを生み出している。またナチョ フェルナンデス監督を迎えた琉球も勝点9を加算。いまだ最下位に沈んでいるものの、残留へ向けてチーム状態を上げている。
厳しくなったのは群馬と大宮の2チームだ。群馬は6月から7月にかけて6連敗。28節の山形戦で12試合ぶりに勝点3を手にしたのは好材料ながら、続く甲府戦では勝ち切れず、20位と降格圏が背後に迫る。一方の大宮は7月にひとつの勝利も挙げられなかった。6試合中3試合で無得点と攻撃面に課題を抱えており、このポイントの修正が苦境脱却のカギとなりそうだ。