明治安田生命J2リーグは、5月に第14節から19節までの6節分が開催された(5月1日に開催された13節は除く)。
首位に立ったのは仙台だ。14節の東京V戦には敗れたものの、15節からは3連勝。5月は4勝1分1敗の成績で、横浜FCをかわして順位表のトップに立っている。4得点を二度記録するなど、攻撃力の高さを示した。
仙台を上回るペースで勝点を積み上げたのは新潟だ。金沢、東京Vを連破し、町田に敗れたものの、そこから3連勝。横浜FCとの直接対決も制し、2位に順位を上げている。本間 至恩、三戸 舜介ら若手がハイパフォーマンスを保ち、攻守両面で相手を圧倒する戦いを見せつけている。
開幕から首位を走ってきた横浜FCは、熊本と秋田に連敗し、新潟にも敗戦。苦境に陥ったが、18、19節と連勝を果たし、復調の気配を示して5月の戦いを終えている。首位の仙台とは勝点1差を保っており、6月に再浮上の可能性は十分あるだろう。
上位3チームが頭ひとつ抜けた印象だが、4位以下のチームも粘り強く勝点を積み上げている。4月は未勝利に終わった町田は、新潟を下すなど3勝を挙げて4位に浮上。熊本は仙台、新潟に次ぐ11ポイントを上積みし、5位に順位を上げている。
一方、昨季は昇格争いを演じた甲府は15節から5試合連続の引き分けで、浮上できず。同じく長崎も勝ち負けを繰り返す不安定な戦いで、上位争いに絡めていない。降格組の大分と徳島はともに1勝しか挙げられず、中位以下に留まる状況だ。
下位に沈む大宮は、18節の琉球戦後に監督交代に踏み切った。相馬 直樹新監督の初陣となった東京V戦は1-1の引き分けに終わったが、6月以降の巻き返しに期待がかかる。
苦しい戦いが続いていた琉球は、15節の熊本戦で11試合ぶりの勝利を手にすると、続く栃木戦にも勝利。21位といまだ降格圏に位置するものの、一時の不調からは脱している。
4月は6戦全敗に終わった岩手は、15節の大宮戦に勝利し、連敗を7で止めたものの、その後に再び3連敗。ここまでリーグ最少の11得点で、失点はリーグワースト2位の33。攻守両面で課題を抱えるなか、チーム一丸となった戦いで、この苦境を乗り越えたい。