首位の鹿児島は3連勝をかけて讃岐と激突。新体制の相模原とYS横浜は、好転のきっかけを見出せるか【プレビュー：明治安田Ｊ３ 第10節】

明治安田生命Ｊ３リーグは28、29日に第10節の9試合が開催される。

首位の鹿児島はアウェイで讃岐と対戦。前節は今治に競り勝ち、今季三度目の2連勝を達成した。初の3連勝を狙う今節は、有田 光希ら攻撃陣の出来がポイントとなるだろう。讃岐は前節宮崎と引き分け、2試合勝利なし。ともに無得点に終わったなか、加入後まだゴールのないドゥンガが結果を残せるか。

2位の福島はホームに宮崎を迎える。前節は鳥取に4-0と快勝。2ゴールを奪ったエースの高橋 潤哉に今節も期待がかかる。宮崎は讃岐と引き分け6試合負けなしながら、勝ち切れない試合も目立つ。3試合連続クリーンシートと守備の安定が備わるだけに、岡田 優希ら攻撃陣のさらなる活躍が期待される。

3位のいわきはホームで鳥取と対戦。前節は藤枝と引き分け、3連勝はならなかった。2点を先行しながらも逃げ切れなかっただけに、リード時の試合運びがカギを握るだろう。鳥取は水曜日に愛媛との順延試合をこなし、1-2と敗戦。これで5連敗となった。中3日で迎える今節は、5試合で13失点の守備の修正が重要なテーマとなる。

4位の松本は、ホームに今治を迎える。前節は長野との“信州ダービー”に引き分け、2試合連続のドローとなった。決定力不足で足踏みを強いられるなか、若きエース・横山 歩夢がU-19日本代表に選出されたことで不在となる。代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。一方の今治は前節鹿児島に敗れ、5試合ぶりの黒星となった。安定した守備組織は備わるだけに、得点力不足に苦しむ攻撃陣の奮起が求められる。

長野はホームで岐阜と対戦。前節は松本と引き分け、2試合勝利なし。ともに無得点に終わっており、ゴール前の質向上がテーマとなるだろう。岐阜は前節相模原を下し、翌週に行われた鳥取との順延試合にも快勝。監督交代を機に、エンジンがかかってきた印象だ。3試合連続ゴール中の藤岡 浩介が今節も輝きを放てるか。

藤枝vs沼津は同じ静岡県に本拠を置く、ダービーマッチとなる。藤枝は前節いわきと引き分け、3連勝はならなかった。それでも2試合連続で複数得点と、持ち前の攻撃力が蘇ってきた印象。2戦連発中の押谷 祐樹に今節も期待がかかる。対する沼津も前節は愛媛と引き分けに終わっている。先制しながらも逃げ切れなかっただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。

その愛媛はホームに八戸を迎える。前節は沼津と引き分け、水曜日に行われた鳥取戦には2-1と勝利を収めている。開幕3連敗と出遅れながら、以降は6戦負けなしと調子を上げている。2試合連続ゴール中の小原 基樹が今節も結果を残せるか。八戸は前節北九州を下し、連敗を4で食い止めた。今季の2勝はともに“ウノゼロ勝利”で、今節も粘り強い守備を保ち、限られたチャンスをものにする戦いに勝機を見出したいところだ。

相模原は今節を前に高木 琢也監督の解任を発表。薩川 了洋監督の下で、リスタートを切る。5試合勝利から遠ざかる苦しい状況からいかに抜け出していくのか。新監督の手腕に期待がかかる。対戦相手の富山は、前節YS横浜に5-1と快勝。3戦連発中の川西 翔太が今節も結果を残せるか。

同じく監督が交代したYS横浜は、アウェイで北九州と対戦。ここまで勝利がないなか、この苦境から脱することができるか。星川 敬新監督の采配に大いに注目だ。北九州は前節八戸に敗れ、5試合勝利なし。この間無得点の攻撃陣の奮起が求められる。

■各試合の見どころをチェック
北九州vsYS横浜
松本vs今治
福島vs宮崎
いわきvs鳥取
相模原vs富山
長野vs岐阜
藤枝vs沼津
讃岐vs鹿児島
愛媛vs八戸