明治安田生命J1リーグは、25日に第15節の9試合が開催される。
首位の川崎Fはホームで湘南と対戦。前節は鳥栖と引き分け、連勝は4でストップしたものの、6試合負けなしで5試合連続無失点と隙のない戦いを続けている。今節は守備の要である谷口 彰悟が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来が、カギを握りそうだ。対する湘南は前節神戸を下し、今季2勝目を手にした。2ゴールを決めた町野 修斗に今節も大きな期待がかかる。
2位の鹿島はホームに鳥栖を迎える。前節は浦和と1-1の引き分けに終わった。先制しながらも逃げ切れず、悔いの残るゲームとなったが、相手の裏を素早く突くサッカーは機能している。ここ5試合で4得点のアルトゥール カイキが注目選手となる。対する鳥栖は前節首位の川崎Fを相手に引き分けに持ち込んだが、2試合連続無得点と攻撃陣に元気がない。移籍後初出場を果たした西川 潤が、チームに勢いをもたらす働きを示せるか。
3位の横浜FMはホームで京都と対戦。前節は福岡に敗れ、2試合勝利なしとなった。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する京都は前節広島に敗れ、5試合勝利から遠ざかる。ハイラインの背後を突かれて失点を重ねた守備の修正が求められてきそうだ。
その京都を下し4位に浮上した広島は、G大阪の本拠地に乗り込む。ナッシム ベン カリファとジュニオール サントスの強力な2トップのパフォーマンスが今節もカギを握るだろう。G大阪はC大阪とのダービーマッチに敗れ、3連勝はならなかった。3失点を喫した守備の立て直しがテーマとなりそうだ。
5位の柏はアウェイで札幌と対戦。前節はFC東京と引き分け、3試合勝利なし。この間ノーゴールと、得点力不足に苦しんでいる。U-21代表にも選出された若きエース、細谷 真大が閉塞感を打ち破るパフォーマンスを見せられるか。札幌は前節、磐田を下し、8位に順位を上げている。ともにゴールを決めた駒井 善成と深井 一希の2ボランチが、今節も重要な役割を担いそうだ。
C大阪はホームに浦和を迎える。前節はG大阪とのライバル対決を制して勢いに乗る。勝利の立役者となった奥埜 博亮が、今節も大仕事をやってのけるか。浦和は前節鹿島と引き分け、7試合連続のドローとなった。勝ち切れない試合が続くなか、チームに勢いをもたらす起爆剤が求められるところ。しばらくゴールのない江坂 任がその役割を担いたい。
名古屋はホームで福岡と対戦。前節は清水を下して2連勝と、復調の気配を見せている。加入後初ゴールを決めた酒井 宣福が、再び結果を残せるか。福岡は前節横浜FMに競り勝ち、3試合ぶりに勝点3を手にした。こちらは強烈な左足を備えるジョルディ クルークスの一発に期待がかかる。
清水はホームにFC東京を迎える。前節は名古屋に競り負け、3戦勝利なし。終盤の失点で敗れただけに、最後まで守備の強度を保てるかがテーマとなりそうだ。一方のFC東京は前節柏と引き分け連敗を食い止めたものの、4戦未勝利と苦しい戦いが続く。ボール支配で勝りながらも、最後の場面を崩し切れない展開が目立つ。ディエゴ オリヴェイラら攻撃陣の奮起が求められるだろう。
神戸は前節湘南に敗れ、最下位に転落。今節はホームに磐田を迎える。ロティーナ監督の下で守備の安定感は備わりつつあるが、攻撃面に課題を抱える。アンドレス イニエスタを軸としたパスワークには安定感があるだけに、最後の場面の質向上が求められるだろう。対する磐田は前節、札幌に1-2で競り負けた。得点は奪えているだけに、失点の減らない守備組織を立て直したいところだ。
■各試合の見どころをチェック
鹿島vs鳥栖
G大阪vs広島
C大阪vs浦和
札幌vs柏
川崎Fvs湘南
横浜FMvs京都
清水vsFC東京
神戸vs磐田
名古屋vs福岡