一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の54回目が、9日に開かれた。
会議後のリモート会見で野々村芳和チェアマンは、ゴールデンウィーク中に開催された試合について、次のように振り返った。
「2年ぶりに入場制限のないゴールデンウィークのゲーム開催ということで、国立競技場で行われたゲームでは4万3000人を超えるお客さまに来ていただいたり、J1では2万人を超えるゲームも数多く見ることができました。まだまだ難しい状況ではありますが、いろんな知見を積み上げた結果、ここまでできるようになったことを非常に嬉しく思っています。一方でコロナの感染者が出た影響で、ゲームが延期となったケースも5試合発生したので、改めて対策を徹底する必要性があると感じたゴールウィークでした」
今回の会議では、専門家グループの三鴨廣繁氏より、ワクチン接種のメリット、デメリットについての説明があったという。
日本では3回目のワクチン接種が進んでいるが、副反応の影響などを考えると、選手たちがシーズン中にワクチンを打つことに二の足を踏むことも十分に考えられる。
これについて野々村チェアマンは「私も3回目を打って副反応がすごいなと思いましたし、選手の感覚からすれば、躊躇する気持ちは十分理解できます。ただ各クラブがワクチンを打つことの効果について、選手たちとしっかりコミュニケーションを取ってくれています。Jリーグでは今のところ70%くらいが3回目のワクチンを接種済み、もしくは接種予定と報告いただいています」と、現状について説明した。
今後については「ゲームが詰まっている状況でワクチンを打つのは難しいと思いますが、より安全に進めていくために、社会への影響も含め、実際の接種状況や、残りの30%がどういう数字の変化になっていくか、リーグとしても見守っていきたい」と話した。