明治安田生命J2リーグは4月30日と5月1日に第13節の11試合が開催される。前節から中2日、3日で行われる一戦となるだけに、各チームは総力戦が求められてくるだろう。
首位の横浜FCはアウェイで群馬と対戦。前節は町田と引き分け、開幕からの無敗をキープした。もっともここ2試合は勝ち切れておらず、勢いを再び取り戻したいところ。加入後初ゴールを決めた長谷川 竜也に今節も期待がかかる。群馬は前節大宮に敗れ、2連敗となった。2点を先行しながらも逆転負けを喫しただけに、リード時の試合運びがテーマとなるだろう。
2位の仙台はホームに秋田を迎える。前節は熊本を下し、2連勝とした。ここ2試合はともに無失点と守備に安定感が生まれている。2戦連発中のフェリペ カルドーゾに注目が集まる。秋田は前節岡山に敗れ、連勝はならなかった。隙を見せたセットプレーの対応に修正が求められそうだ。
新潟は琉球の本拠地に乗り込む。前節は岩手に快勝を収め、2連勝を達成。5戦負けなしとし、3位に順位を上げている。攻守両面で良い状態にあり、活きの良い若手も台頭。加入後初ゴールを決めた松田 詠太郎が、今節も輝きを放てるか。対する琉球は前節金沢と引き分け、8試合勝利なしとなった。それでも連敗を2で食い止め、勝点1を手にしたことを前向きに捉えたい。同点ゴールを決めた草野 侑己が、悪い流れを断ち切る役割を担えるか。
4位の町田はホームに徳島を迎える。前節は首位の横浜FCと引き分けたものの、これで5試合勝利なしとなった。得点力不足に苦しむ一方、失点が続く守備の修正も求められてくるだろう。対する徳島は前節山形に競り負け、連勝はならなかった。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
岡山vs東京Vは、6位と5位の上位対決となる。岡山は前節秋田に競り勝ち、5試合負けなしとしている。精度の高いセットプレーが今節もカギを握りそうだ。対する東京Vは甲府に敗れ、4戦未勝利となった。この間、9失点を喫する守備の修正が、重要なテーマとなるだろう。
4連勝と勢いに乗る甲府は、アウェイで水戸と対戦。前節は東京Vを2-0で撃破した。攻撃に勢いが生まれる一方、ここ2試合はともにクリーンシートと守備の安定も備わりつつある。吉田 達磨監督の求めるスタイルが浸透してきた印象で、さらなる浮上も狙えるはずだ。対する水戸は前節長崎に敗れ、4試合ぶりの黒星を喫した。先手を奪われ流れを失っただけに、前半の戦い方がポイントとなりそうだ。
金沢はホームに大宮を迎える。前節は琉球と引き分け、連勝はならなかった。それでも数的不利に陥りながらも勝点1を確保できたのは好材料。今節も粘り強い戦いを実現し、再び勢いを取り戻したい。対する大宮は前節、2点のビハインドを跳ね返し、劇的な逆転勝利を飾った。この勢いを今節にも持ち込み、今季初の連勝を狙う。
山形はホームで長崎と対戦。前節は徳島を下し、2連勝と調子を上げている。持ち前の攻撃スタイルが機能する一方で、ここ2試合はともに無失点。攻守両面でいい状態にあり、さらに勢いに乗っていきそうな気配だ。長崎も前節は水戸に競り勝ち、ここ4試合で3勝と好調を維持する。2戦連発中のエジガル ジュニオが、今節も重要な役割を担うだろう。
千葉はホームに大分を迎える。前節は山口に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にした。2試合連続ゴールと調子を上げてきた高木 俊幸に注目が集まる。大分は前節栃木と引き分け、2試合勝利なしとなった。課題の守備が無失点に抑えたのは好材料ながら、決め手を欠いた攻撃陣の奮起が求められるだろう。
山口はホームで栃木と対戦。前節は千葉に敗れ、2連敗となった。2試合で5失点を喫する守備の修正がテーマとなる。栃木は大分と引き分け、3試合連続のドローとなった。ここ5試合は勝利がなく、この間わずかに1得点。この課題をいかにクリアしていくのか。時崎 悠監督の手腕に注目が集まる。
岩手vs熊本は、昨季の昇格チーム対決となる。岩手は前節新潟に敗れ、5連敗となった。苦しい戦いが続くなか、持ち前の堅守を取り戻すことが重要なテーマとなる。熊本は前節仙台に敗れ、3試合勝利なしとなった。ともに状態がいいとは言えないなか、昨季昇格を争ったライバル対決をモノにし、好転のきっかけをつかみたいところ。昨季の対戦では2引き分けと両者譲らなかったが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs大分
山口vs栃木
水戸vs甲府
琉球vs新潟
岩手vs熊本
岡山vs東京V
山形vs長崎
群馬vs横浜FC
町田vs徳島
金沢vs大宮
仙台vs秋田