一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の52回目が、4日に開かれた。
今回の会議では、NPB側から陽性事例の報告があったほか、Jリーグ側からは国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と連携した検査戦略にかかわる効果検証が示された。
会議後の記者会見の中では産総研による説明があり、Jリーグが現在実施する週2回の抗原定性検査と追加検査について、「有効に働いている」との評価を受けている。
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https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2022/nr20220404/nr20220404.html
また会見では、Jリーグの野々村芳和チェアマンが、前回に引き続き、応援スタイルの緩和について言及。「今は難しい状況であるのは理解したうえで、この先前に進んでいくなかでどんなことが必要なのか。政府、スポーツ庁、産総研さんなどと一緒に勉強会を開いていきたい」と、今後の方針を明かしている。
応援スタイルの緩和に向けて進んでいく一方で、現状ではルールを守れない事例も見られる。これについて野々村チェアマンは「これから前に進んでいく段階の時に、上手く対応していかないと、今まで積み重ねてきたものがゼロになってしまう可能性がある。今のルールを守ることは協力していただきたいと思っています」と訴えた。
ルールを守ってもらうためには、どのようなことが有効なのか。野々村チェアマンは「これは私の想像ではありますが、気の緩みというよりも、どういう手順で、どうやったら少しでも声を出すところにたどり着くんだろうと思っているサポーターが多いと思うんですね。そのなかでJリーグとしては、今までにあるデータを集めてエビデンスを出すということと、これから先に必要なリアルなデータを積み上げていく作業をやっていくわけですが、それをどれくらいのスケジュール感でできるかということを伝えられれば、サポーターにもルールを守ることへさらにご理解いただけるのではないかと思っています」と、見解を示した。
それを踏まえたうえで野々村チェアマンは「その方向にみんなで進んでいくために、今は今あるルールを絶対に守っていただきたいとお伝えしたいですし、一緒になって作っていかないと上手くはいきません。場合によっては今後、サポーターにもっといろんなことを協力してもらうこともあるかもしれませんが、元ある世界に戻していく作業をみんなでやっていこうということをお願いしたいと思っています」と、改めて理解を求めている。