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Jリーグアカデミークオリティースタンダードの初の認定を行い4クラブに1つ星の付与が決定。【アカデミー評価プロジェクトに関するメディアブリーフィングレポート】

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2022年4月12日(火) 14:50

Jリーグアカデミークオリティースタンダードの初の認定を行い4クラブに1つ星の付与が決定。【アカデミー評価プロジェクトに関するメディアブリーフィングレポート】

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Jリーグアカデミークオリティースタンダードの初の認定を行い4クラブに1つ星の付与が決定。【アカデミー評価プロジェクトに関するメディアブリーフィングレポート】
JAQS初の認定を行い、山形、長野、今治、琉球のアカデミーに1つ星の付与が決定したことを発表した

Jリーグは3月31日、Jクラブのアカデミー組織が段階的にステップアップするために開設した新しい認定制度「Jリーグアカデミークオリティースタンダード」(J.LEAGUE Academy Quality Standards、略称JAQS:ジャックス)の初の認定を行い、モンテディオ山形AC長野パルセイロFC今治FC琉球のアカデミーに1つ星の付与が決定したことを発表した。

JAQSは、世界で最も人が育つリーグを目指す「2030フットボールビジョン」の達成に向け、日本独自の育成システムを構築し、優秀な選手やスタッフが持続的に育つためのワールドクラスのアカデミーを増やすことを目的に2019年から推進している「Project DNA」の施策のひとつ。世界で活躍する選手を育成するために、クラブで必要な事柄を言語化し、物差しとなる23のクオリティースタンダード(1~4つ星まで)を設定。それをクラブが自己評価し、クラブ独自の目指す姿を長期スパンでJリーグがサポートする仕組みのことだ。

設定される23のクオリティースタンダードには「セーフガーディング」「指導者育成プラン」「クラブのフットボールフィロソフィー」といったものがあり、それぞれには細かく項目が立てられており、その基準をクリアしていくことが、クラブに課せられたタスクとなる。
そして今回、23のクオリティースタンダードに紐づく1つ星の基準をすべて充足した4クラブが、1つ星を付与されることとなった。
Jリーグは2019年末にクオリティースタンダードを開発・リリースし、JAQSが本格始動したのは2020年のこと。各クラブはまず目指す星を設定し、自己評価の上、エビデンスを提出。Jリーグの評価チームによるインタビューを受け、中間レポートを受領する。そのレポートに基づくミーティングが実施され、未充足のアクションに取り組んだのち、再びインタビューを受け、実行委員会、理事会を経て星が付与される流れとなっている。

この一連の流れは約3年かけて実施され、2029年までに3サイクルを回す予定となっている。すべてのクラブが星を獲得することが目標となる。
第1サイクルでは1つ星を目指すのは27クラブ、2つ星は14クラブ、3つ星は14クラブ、4つ星は3クラブをという内訳となっている。

このプロジェクトを主導するJリーグフットボール本部フットボール企画戦略部テクニカルダイレクター・コンサルタントのテリー・ウェストリーは、「セカンドカーブの視点を意識した活動が重要」と主張する。セカンドカーブとは、現状に満足せず、絶え間なく取り組みを進化させるための考え方であり、日々の活動に焦点を合わせながらも、常に未来の目標と成長に目を向けた取り組みをしていく姿勢を指す。なぜなら「変化しなければ、必然的に後れを取ることになる。変化には、向上と成長、適応が求められ、変化が更なる成功へと導いてくれる」という認識があるからだ。
JAQSは決して合否を判定する試験ではなく、クラブが自らの状況や現在の強み、改善すべき分野を特定することを目的としている。
また23のクオリティースタンダードは世界の模範例を考慮しながらも、日本独自の環境に則した基準によって構築されている。したがって大きな財政的負担を強いられることなく、クラブがプロジェクトを通して、最大限の成果を得られることが期待されている。

重要となるのは、JAQSはプロセスの「終わり」ではなく、「始まり」であるということだ。星を付与された時点で終わりではなく、常に変化を求めながらアカデミーをさらに発展させ、優れた人材を育成し続ける必要がある。そのためのツールとして、このJAQSが大きな役割を果たしていくことになるだろう。

「我々はよく、願望は戦略ではないと言いますが、このJAQSは、我々の長期的なビジョンを達成するための戦略であると言うことができます。多くのより良い選手を育成していくために、このアカデミークオリティスタンダードというものをまとめました。このプロセスは常に容赦なくトップクラスのレベルに挑み続けるものであり、止まることなく進み続けます」(テリー・ウェストリー)

前任の村井 満チェアマンは2021年度末のメディア説明会にて、Project DNAによって実現したい未来像について「もしも、それぞれのホームタウンから、将来のサッカー界の大谷 翔平選手が次々に生まれると思うと、ワクワクしませんか?」と問いかけ、「58クラブがそれぞれの地域やクラブの持つ強みを理解し、育てる力を世界水準まで高め、58通りのフットボールフィロソフィーに彩られたサッカーが展開されるJリーグの舞台は、百花繚乱、壮観に違いありません」と各クラブのアカデミーの可能性を表現した。さらに、ことし新たに着任したばかりの野々村 芳和チェアマンも、フットボールを作品として磨くことに注力していくことを繰り返し述べている。
「世界で最もヒトが育つリーグ」の実現に向け、JAQSを活用した各クラブのアカデミーがさらに発展していくことを期待したい。


関連資料
・プレスリリース
https://www.jleague.jp/news/article/22093/
・クラブの目指す星一覧(第1サイクル)
https://www.jleague.jp/img/pdf/22093_1.pdf
・23のクオリティースタンダード詳細・星の基準
https://www.jleague.jp/img/pdf/22093_2.pdf

 

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