明治安田生命Ｊ２リーグは9日、10日に第9節の11試合が開催される。
開幕から無敗を続ける横浜FCは、アウェイで千葉と対戦。前節は琉球に快勝を収め3連勝を達成。勢いを加速させている。3試合連続ゴール中の小川 航基はもちろん、前節2ゴールの伊藤 翔のパフォーマンスにも注目だ。対する千葉は前節町田と引き分け、連勝はならなかった。それでも堅い守備は健在で、粘り強い対応と得意のセットプレーで、首位チーム撃破を狙う。
2位の東京Ｖもここまで無敗を続けている。前節は大分に競り勝ち、2連勝とした。決勝点を決めたルーキーの加藤 蓮が今節も大仕事をやってのけるか。対戦相手の熊本は前節新潟に敗れ、3試合勝利なしとなった。3試合連続で複数失点を喫する守備のテコ入れを図りたい。
3位の町田は長崎の本拠地に乗り込む。前節は千葉に勝ち切れず、3連勝はならなかった。それでも相手を押し込む戦いを実現できており、今節も積極果敢なサッカーを見せてくれるだろう。一方の長崎は前節、徳島とスコアレスドローに終わった。課題の守備が今季初の無失点に抑えたのは好材料で、今節も安定した守備を保ち、リズムをつかんでいきたい。
仙台はホームに山口を迎える。前節は甲府に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。失点が多いのは気がかりながら、今季4度目の3得点と攻撃は機能している。2ゴールを決めた富樫 敬真が今節も爆発するか。一方の山口は前節大宮を下し、6試合ぶりに勝点3を手にした。3試合連続クリーンシートと守備の安定が際立つなか、好調を維持する沼田 駿也に今節もゴールが期待される。
新潟はホームで栃木と対戦。前節は熊本に2-1で競り勝った。ここ4試合で4得点と絶好調の谷口 海斗が今節も重要な役割を担うだろう。栃木は前節金沢に敗れ、3連勝はならなかった。守備の安定感は備わるだけに、いかに得点を奪っていくのか。時崎 悠監督の手腕に注目が集まる。
岡山は前節山形に勝利したものの、競技規則の適用ミスが発覚したことで、再試合となることが決定している。精神的なダメージは小さくないだろうが、上手く切り替えて今節の戦いに臨みたい。その岡山をホームに迎える琉球は4連敗と苦しい状況にある。4試合で14失点と守備面に課題を抱えており、このテーマをクリアできないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。
山形はホームに秋田を迎える。前節は早い時間帯でGK後藤 雅明が退場となり岡山に敗れたものの、判定のミスが発覚し再試合となった。後藤の退場も取り消され、今節もピッチに立つことができる。もっとも直近5試合は勝利がなく、チームは苦しい状況にある。得点は奪えているだけに、いかに失点を減らせるか。後藤を中心に守備組織を立て直したいところだ。対する秋田は前節岩手を下し、調子を上げている。堅守とセットプレーを武器に、今季二度目の連勝を狙う。
金沢はホームで水戸と対戦。前節は栃木に快勝を収め、4試合負けなしとした。豊田 陽平が2試合連続ゴールと好調を維持しており、今節もこのエースのパフォーマンスが勝敗を分かつポイントとなりそうだ。水戸は前節群馬に敗れ、2連敗。ボール支配で勝る試合を続けながらも決定力不足を露呈する。最後の場面の質向上が求められてきそうだ。
大分vs徳島は、昨季のＪ１対決となる。大分は前節、東京Ｖに敗れ連勝が2でストップした。今季はまだクリーンシートがないだけに、安定した守備の確立が求められるだろう。一方の徳島は前節長崎と引き分け、3試合連続のドローに。無敗を続けるものの、8試合中7試合で引き分けと、もどかしい戦いが続く。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。ダニエル ポヤトス監督の手腕が問われてきそうだ。
岩手はホームで群馬と対戦。前節は秋田に完敗を喫した。3点を奪われた守備の修正がテーマとなる。群馬は前節水戸に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。3試合連続複数得点と攻撃が機能し始めており、加入後初ゴールを決めた深堀 隼平に今節も期待がかかる。
大宮は前節山口に敗れ、開幕から8試合未勝利が続く。直近4試合は1得点7失点と、攻守両面で課題を抱えている。この苦境からいかに脱していくのか。霜田 正浩監督の手腕に注目が集まる。対戦相手の甲府もここまでわずか1勝と状態はいいとは言えない。前節は仙台に2-3で競り負けた。好調を維持する長谷川 元希がチームに勢いをもたらせるか。
■各試合の見どころをチェック
岩手vs群馬
大宮vs甲府
長崎vs町田
東京Ｖvs熊本
琉球vs岡山
仙台vs山口
山形vs秋田
千葉vs横浜FC
新潟vs栃木
金沢vs水戸
大分vs徳島
