2022年3月15日
2022年度 第1回社員総会および第2回臨時理事会後記者報告会発言録
2022年3月15日(火)14:45~
オンラインにて実施(日本サッカーミュージアム ヴァーチャルスタジアムより配信)
登壇:Jリーグ 村井 満 前チェアマン
Jリーグ 野々村 芳和 チェアマン
窪田 慎二理事、髙田 春奈理事、並木 裕太理事、馬場 浩史理事、大倉 智理事
小泉 文明理事、水谷 尚人理事、森島 寛晃理事、辻井 隆行理事、
馬場 渉理事、鈴木 秀和監事、内田 篤人特任理事、夫馬 賢治特任理事
Jリーグ 組織開発本部 青影 宜典本部長
オンライン出席
立石 敬之理事、平野 拓也理事、宮本 恒靖理事、中村 憲剛特任理事
〔司会より本日の進行に関しての説明〕
皆さま本日はお集りいただき誠にありがとうございます。
会見に先立ちまして、本日の社員総会をもって任期満了に伴い退任となります、村井 満より、皆さまに一言ご挨拶申し上げます。
〔村井チェアマンよりご挨拶〕
今日2022年第1回社員総会を開催し、新たな野々村チェアマンを含め15名の理事。そして3名の監事を選任いたしました。本日をもって8年にわたる、私の任期を終えることとなりますが、これまで多くの関係者の皆様。メディアの皆様に支えていただきましたこと。この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。
至らないことばかりで次から次へといろんな問題が起きては、バタバタとしておりました。我々、理事や関係者、職員だけでは成し得ないことを皆さんにご助言いただき、また叱咤激励していただいた中でやりくりができたと思っています。
今後、野々村チェアマンがJリーグを率いていきます。経験豊富、実績も十分、覚悟も十分、そして、若さもあります。本日、招集された理事の皆さんも新たな可能性を秘めている方がたくさんいらっしゃいますので、ぜひ色々な話を聞いていただければと思っています。その中に多くのJリーグの夢が込められていると思いますので、よろしくお願いします。
私はスタジアムでサッカーを観戦する日々を楽しみにしております。今度のベトナムの代表戦のチケットが取れなくて苦労をしていますが、Jリーグも満員で、私がチケットを買えないぐらいの風景になってもらえたらと願っています。今後ともよろしくお願いします。これまで大変お世話になりました。ありがとうございました。
〔司会より決議事項、報告事項について説明〕
本日開催されました2022年度第1回社員総会および第2回臨時理事会後会見を開始いたします。
【会見の進行内容】
①本日の社員総会の議題について説明
②決算に関する詳細説明および質疑応答
③選任された理事、監事、特任理事より挨拶。および質疑応答
④本日登壇の理事、監事、特任理事によるフォトセッション
《社員総会 決議事項》
1.2021年度 決算報告の件
2.2021年度次期繰越金処分案の件・・・資料なし(1.決算報告に含む)
2021年度決算報告の件は、リリースの配信、および詳細資料についてコーポレートサイトに資料をアップしております。詳細に関しては、この後、組織開発本部長の青影よりご説明いたします。また2021年度次期繰越金処分案の件は、決算報告に含め説明いたします。
3.理事選任の件
4.監事選任の件
決算の説明と質疑の後、選任された理事、監事、特任理事から、ご挨拶をさせていただき、質疑応答を承ります。なお、チェアマン等の役付理事および業務執行理事選任の件、ならびに特任理事選任の件は、本日の臨時理事会決議事項ですが、上記選任の件のリリースに同報しています。
5.監事に対する報酬総額の件
今回、組織ガバナンスの観点から常勤監事を設置することにともない、役員報酬検討部会からの答申に基づき、非常勤監事2名を含む監事3名の報酬総額に関して決議いたしました。
6.役員の報酬および費用に関する規程改定の件
同規定の第3条および第6条に、常勤役員に支給する住宅手当に関する改定を決議いたしました。なお、当該規定はホームページ上に公開しています。
7.役員退職慰労金支給の件
役員の報酬および費用に関する規程に基づき、今回、退任する4名への退職慰労金の支払いを決議いたしました。
8.名誉会員推薦の件
本日3月15日付でチェアマンを退任する村井 満を、同日付で公益社団法人 日本プロサッカーリーグの名誉会員に推薦いたしました。
《社員総会 報告事項》
1.2021年度事業報告の件
こちらは資料をホームページ上に公開していますのでご参照ください。
【2021年度事業の主なポイント】
①コロナ関連
・公式試合の98%を有観客で開催いたしました。
・昇降格の再開
・新規外国籍選手等の受入に際し「Jリーグバブル」の企画・実施
・リプランニングの13の新たな打ち手の検討・研究を実施
②フットボール領域
・VARの本格導入
③toC/事業領域
・ドキュメンタリーコンテンツの制作支援
・クラブのマーケティング活動領域の制度の見直し・規制緩和
④クラブ経営領域
・「Jリーグ クラブ経営ガイド」の発刊・公開
なお、今後対処すべき課題と重点措置といたしましては、新型コロナウイルス感染症の先行きが不透明であるものの、サバイバルモードから事業の成長と発展を視野に入れたリバイバルモードへの準備と対応を進める必要があると考えおり、「ビジョン2030及び中期計画2022」のローリングプランとしての「ビジョン2034及び中期計画2026」の策定に取り組んでまいります。
《社員総会 決議事項−1.2021年度 決算報告の件》
それでは、2021年度決算報告に関して、組織開発本部長の青影よりご説明いたします。
〔青影本部長より総会決議事項について説明〕
皆さん、こんにちは。Jリーグ組織開発本部長の青影と申します。それでは私の方から本日決議されました決算についてご案内いたします。
今画面に投影されておりますのが、皆さんにお配りしている2021年度の決算内容です。左から2021年度の決算が(A)、真ん中が2020年の決算(B)、一番右が増減(A-B)という作りになっておりますので、それを踏まえてご確認ください。
上段の一般事業会社で言うところの売上高につきましては、経常収益計のところで纏めさせていただいております。2021年決算につきましては、285億円を計上しています。
また一般事業会社で言うところの原価及び販管費につきましては、経常費用計のところで表現しており、合計281億円となっています。それらを踏まえ、最終的な当期純利益に該当するのが、当期一般正味財産の増減額で、4億600万円を今回計上いたしました。
例年と比較すると、売上・経費ともに大幅に増減がございますが、1年前に社員総会後の決算内容をご説明した際にご案内した通り、20年はコロナの影響を踏まえ、期中にコスト削減を行ないました。結果としてなんとか売上も最終的に確保することができました。今年21年、さらに保守的に見て22年もコロナが続くだろうというふうに、一昨年末(2020年末)には想定していましたので、2年間に計上される赤字については、20年決算の当期純利益にあたる当期一般正味財産増減額33億円で内部留保した金額をもって、2年間の赤字をカバーする財務戦略を立てました。結果的に21年は当初予算としては赤字を想定した予算でしたが、様々な出来事がございまして最終的には決算として4億円黒字を計上することができました。
上記の資料に記載の通りですが、先ほど私が申し上げた2年間(2020年と2021年の決算)の増減、また昨年12月に公表した2021年の予算と2021年の決算、それから22年の予算について比較した棒グラフとなっています。
先ほど申し上げた21年と22年、いわゆるサバイバルモードでの赤字を想定した予算組みに関して、21年は当初17億の赤字を想定していたものの、一部、独立行政法人日本スポーツ振興センター様のスポーツ振興くじからの助成金支給、またコロナ禍の継続を受けて一部計画を見直し、次年度に繰り越した経費等があります。そのような影響に伴い、21年は結果的に4.1億円の黒字を計上することができました。
一方、コロナが継続していますので、引き続き我々としては事業費の中で不測の事態に備えた経費を確保する必要があります。従って22年の予算には大幅に不測の事態に備えた経費が引き続き計上されていることに加え、21年決算の4億円の黒字部分につきましても、引き続きクラブの皆様と協議の上、22年のより良い運営に活かしていきたいと考えています。
こちら
(https://aboutj.jleague.jp/corporate/wp-content/themes/j_corp/assets/pdf/kessan-2021.pdf)の表の一番下に正味財産期末残高がございます。これが事業会社で言うところの、純資産に該当します。現状Jリーグでは60億円を超える純資産がありますが、この中にはクラブの皆様とお約束しております、(公式試合)安定開催融資の財源、また2022年および2023年で既に活用を予定している追加配分金等の財源も含まれています。さらにコロナが明けサバイバルが終わり、リバイバルに移行する際に一気呵成に戦略を展開するための内部留保等も含まれています。従って、実際は60億円よりも内部留保金額としては少なく、今期の予算を踏まえるとほぼ内部留保金額は、財務戦略上も予定通り費消する予定ですので、来年以降はまた改めて現状と外部・内部の環境を分析したうえで、しっかりした財務戦略を改めて構築していきたいと思っています。
本日ご決議いただきました決算の内容、それからJリーグの財務状況についてのご説明は以上です。
〔質疑応答〕
Q:2021年度の経費の中で2022年度に繰り越したものがあるということですが、それはどういった内容でなぜ繰り越したのでしょうか。
A:青影本部長
皆様もご記憶にあるかと思いますが、昨年度末に一時的に世の中の新型コロナウイルス感染者が急激に減少しました。その過程で決算的には当初予定していたコロナの検査費用等が、数字上予定していたほど費消はなかったということです。従って、本来であればコロナの対策が終われば、改めて成長のための費用に拠出することも考えられたのですが、転じて年が明けてオミクロン株が発生・流行し、また再びコロナと戦う日々となりましたので、元々2021年に使い切れなかったコロナ対策費をそのまま翌期に繰り越したということです。
またto C戦略につきましても、そのようなコロナ等の状況を踏まえながら、翌年リバイバルに備えた動きの中で、翌期に繰り越しているものもございます。
Q:これからそのリバイバルにどのように舵を切っていくのか、リーグとしてどのような施策を考えているか、どれくらいの予算をどういったことに使おうと思っているのでしょうか。
A:青影本部長
これからまさに新しい体制の役員と検討していく事項になるかと思います。現状ベースで私たちが今考えていること、準備していることとしては、コロナがいつまで続くのか、それに伴い業界全体としてダメージがどのくらいになるのかを踏まえ、今内部留保している金額をどのように活用していくか、クラブの皆様と改めて協議を続けていきたいと思っています。
コロナがある程度下火になった時に、お客様にスタジアムに再度来ていただくための様々な施策等をクラブの皆様と一緒になって打っていくための軍資金は、それなりに確保しなくてはいけないと思っています。従って、今シーズンは、一定額はある程度内部留保しているのですが、あと1年2年さらにコロナが続くようであれば、コロナ対策費用への追加補填というのが必要になります。そこはまさに状況を見据えての検討になると思っていますので、現段階ではこれ以上具体的なものはありません。
《社員総会 決議事項−3.理事選任の件、4.監事選任の件》
本日の社員総会にてJリーグ理事に選任された野々村 芳和氏が、その後開催された臨時理事会において第6代チェアマン(理事長)に選任され、同日就任いたしました。
なお、Jリーグチェアマンの村井 満は、本日3月15日付でチェアマン職を退任し、同日付で公益社団法人 日本プロサッカーリーグの名誉会員に選任されました。
なお本日、理事の立石 敬之、平野 拓也、宮本 恒靖、特任理事の中村 憲剛はオンラインでの参加、また、理事の杉本 勇次、監事の榎 徹、小林 久美は都合により欠席となっております。欠席者については、挨拶を司会より代読いたします。
それでは、第6代チェアマンに就任いたしました、野々村 芳和より、ご挨拶申し上げます。
〔野々村 芳和新チェアマンよりご挨拶〕
野々村です。よろしくお願いいたします。
私自身、日本サッカーに育ててもらいました。Jリーグにも30年育ててもらいました。日本サッカーに育ててもらった一人の人間として、ここから責任を持って良い仕事をしたいと思いますので、皆様引き続きよろしくお願いいたします。
私がサッカー出身ということもあり、また役員選考委員会からも、もう一度フットボールというところに機軸を置いて事業を進めていくべきだという答申を受け、本日ここに集まっていただいた新たなメンバーにJリーグを一緒にやっていく仲間になっていただきました。Jリーグの選手だった人もかなりの数がいます。サッカー出身者が多いのは、それだけ日本のサッカーがある一定期間の歴史を経て、次の日本サッカーを引き継げるだけの人材が育ってきたのだと思っていますし、彼らにすごく期待したいと思っています。
一方で、世の中ビジネスの面でもいろいろな変化がある中、IT系企業出身の小泉理事も含めて、世の中の変化に敏感なビジネスパーソンにも参加いただきました。サッカーの現場もかなり進歩が速く、環境が変わることも多いので、その変化についていけるように彼らに助言をいただきたいと思っています。
もう一つは、社会連携です。Jリーグのクラブはどれだけ強くなっても地域と一緒に、より密な濃い関係を作れるかということが一番のポイントだと思っています。
もう一度、Jリーグ百年構想の基本中の基本となる地域に対してJリーグとして強くコミットした方が良いと考え、その専門家の方々にも一緒に仕事をしていただくことになりました。
加えて、サッカーで勝負をしている以上、世界に出ていくということは必須ですから、フットボールの面でも、ビジネスの面でもグローバルな面を実際に経験してきている方にも力を借りたいと思いメンバーになっていただきました。
また、フットボールと社会連携は特に強調したい、そういう意思も込めて特任理事として内田篤人、中村憲剛、夫馬賢治の3名に、フットボールと社会連携という位置からサポートしていただこうと考え、メンバーを構成をすることができました。
本日は、スタートなのでまだ景気が良いことしか言えませんが、結果として何年か経ったら良いリーグになった、と言われるような何かを残したいと、今は強く思っています。
〔理事・監事・特任理事よりご挨拶〕
■窪田 慎二理事
皆様こんにちは。窪田 慎二と申します。引き続き業務執行理事を務めさせていただくことになりましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
私は小学校5年生の時からサッカーを続けており、これまでサッカーと一緒に歩んできた人生です。縁あって1997年からJリーグで勤務し、2年前から業務執行理事を務めています。クラブの皆様とともに 地域に根差したスポーツクラブづくりを今後も行っていきたいと思っています。これまでの経営体制を継承するべきところは継承しつつ、新しいチャレンジをしていきたいと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
■髙田 春奈理事
ご紹介いただきました、この度常勤理事を拝命いたしました、髙田 春奈と申します。
私は先月までV・ファーレン長崎というJ2のクラブの社長をしておりましたけれども、サッカーに実質携わっていたのは4年間で、それまでは主に人事、広告の分野の方で働いていました。
この4年間長崎で働いていく中で、サッカーが本当に多くの人たちの人生を豊かにしているということをたくさん目にしてきました。色々な人たちの生きがいとなったり、家族の仲を取り持ったり、新しい仲間が増えたり、そうしたことをJリーグはもたらすということを、西の果てで感じていました。そうした光景が日本中に広がっていくJリーグの理念は本当に素晴らしいなと思い、この役割をいただけたことを非常にうれしく思います。これからもそういう仲間を増やすことが最終的にJリーグの普及にもつながっていくと思いますし、その仲間と一緒にいろいろな社会課題を解決していくことがJリーグが世の中に貢献していくことになると思います。まだまだ本当に微力なところはありますが、皆さんと一緒に、良いリーグ運営に貢献していきたいと思っています。
■並木 裕太理事
皆様こんにちは。並木です。この度2年ぶりにJリーグに戻ってまいりました。今回は新しい新任のチェアマンということで、基盤作り、戦略作りからスタートできるということ、大変光栄に思っています。
ここに揃った理事のチームは大変強力なメンバーをそろえられたと思っています。理事チーム一丸となって、Jリーグ職員ともどもクラブを支え、ファン・サポーターの皆様に新しい価値をエンターテインメントとしてお届けできればと思っています。
■馬場 浩史理事
新任業務執行理事の馬場 浩史と申します。
最初に野々村さんにお会いした時に、サッカーは一つ一つが作品であるというお話をいただきました。Jリーグの一つ一つの作品を通じて、感動や興奮、共感を広げ、大きな事業にしていきたいと思っています。
3月に入り、卓球・Tリーグのファイナル、バスケットボールの天皇杯決勝を拝見しました。プロ野球もオープン戦も始まっています。他のプロスポーツでもいろいろなアイディア、取り組みをされていますが、Jリーグで新しいアイディアにチャレンジしながらスポーツ全体も大きくしながら、Jリーグの発展に貢献していきたいと思っています。初めてのスポーツビジネスとなりますので、私としても感謝とリスペクトを忘れずに取り組んでいきたいと思っています。
■大倉 智理事
いわきFCの大倉と申します。今年から58番目のクラブとしてJ3に入会したのですが、いきなり理事ということになりました。個人的には6年くらいのブランクがあってキャッチアップするのが大変ですが、野々村チェアマンとはJリーグ創世期からこの30年、経営やサッカーについて考えてきた仲間です。県リーグからJ1まですべて経験してきたので、少なからず何か貢献できるのではと思っています。
日本サッカー界のためにより一層頑張っていきたいと思いますので、今後ともこのメンバーも含めてよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
■小泉 文明理事
皆様こんにちは。私は鹿島アントラーズの経営をこの2年半くらいやっていますが、その中で感じているサッカーの楽しさ、また一方で感じているサッカーの課題、地域との関係、様々なものをこの理事という立場でアドバイス、意見をできればと思っています。また、IT系の企業も経営していますので、ITの面からもまだまだリーグにできることはあるのではないかと思います。
フットボールチームの枠を超えてさらに進化し、たくさんの人たちに幸せを届けられるような、そんなJリーグにしていきたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
■水谷 尚人理事
皆様こんにちは。湘南ベルマーレの水谷です。個人的には1992年の10月に日本サッカー協会に転職をし、その翌年からJリーグが開幕し30年、その中で私は2002年の秋から湘南ベルマーレを手伝うようになり、2015年の暮れに、先ほどお話しされた大倉理事が退任された後社長をすることになりました。
Jクラブの社長は色々なことを経験しながら、毎週、毎週、胃が痛くなるようなこともあり、またその中に充実感があったりします。そのような思いを経験しながらクラブをどんどん大きくした野々村さんがこの度チェアマンの任を担うと決断されたと聞き、できることがあるのであればクラブの社長としてきっちり何か支えたいと思いました。
とは言え、58クラブ、いろいろ個性もあります。その一つ一つがユニークに輝けるように、また生き生きと活動できるようと野々村さんも願っていると思いますので、是非サポートをしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
■森島 寛晃理事
セレッソ大阪の森島でございます。この度理事に就任いたしました。この日本のサッカー界、Jリーグ 発展のために、全力で皆さんと協力しながらしっかりとやっていきたいと思っています。私自身が長年選手も経験させていただくことでサッカーに携わってきましたので、フットボールという面で、より魅力あるJリーグ、日本のサッカー界になっていくように皆さんとしっかりやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
■立石 敬之理事(オンラインで参加)
皆さんこんにちは。遠いところからベルギーにいます。シント=トロイデンの立石と申します。Jリーグの理事としては、2年前に選任していただいておりまして、引き続き務めさせていただきます。
ヨーロッパに来て4シーズン目になります。新チェアマンからはJリーグの中から見た世界、世界から見たJリーグが、何が強みで何が弱みなのか、どんどん議論してほしいと言われています。
是非皆さんといろいろ議論を重ねていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
■辻井 隆行理事
皆様初めまして、辻井 隆行と申します。現在フリーランスのコンサルタントとして活動しているわけなのですが、1999年から20年ほどアウトドアアパレル企業パタゴニアという会社おりました。特に、2019年秋に退職するまでの最後の10年間は日本支社長という立場で、ビジネスの本業を通じて環境問題と真剣に向き合うという日々を過ごしてきました。その心というのは、本当にいかなるビジネス、事業も、死滅した地球、自然環境が壊れた状況では成り立たないという現状認識があったからです。
振り返って、Jリーグをずっとファンとして拝見してきましたが、折に触れてフットボールが成立するのは、平和で皆が幸せに暮らしていける社会、またその社会を下支えする健全な地球環境があるからというメッセージが発信されてきたからだと理解しています。本当に限られた経験ですが、皆さんが大切に育ててこられたこの素晴らしいJリーグが、ますます地域にとって欠かせない、願わくは社会全体の持続性を高めるような一因になれるように微力を尽くしていきたいと思っています。
■馬場 渉理事
Jリーグの理事会に関わるようになって7年目になります。この新体制の中で、これまでの継続性や、議論や、これから向かう新しい体制でのチャレンジ、何らかの一助になればと思っています。
私はアメリカ、カリフォルニアのシリコンバレーにいまして、2年ぶりに日本に帰国しました。Jリーグの仕事をしっかりしなければと思い、土曜日は川崎フロンターレ、日曜日はJ3開幕戦の今治FCに足を運びました。本当に川崎では子どもたちや親御さんがニコニコされていますし、今治ではPK戦になった際に、観ているおじいちゃん、おばあちゃんが選手がPKを蹴るときに仏に拝んでいるかのように「(シュートが)入らないで!」と祈っていて、すごく生活に溶け込んでいるという感じがしました。
普段はアメリカにいるのですが、近所に旧フェイスブック、現在はメタという会社があります。そこにいる友人が良く言うのは、人間は2つの人生を歩むと幸せになるということです。今メタバースと言われていますが、2つの人生や価値観を生きる、家族と仕事、デジタルの社会ということもあるかもしれません。2年ぶりに帰ってJリーグの現場を見た中で、少し今までと違ったJリーグの見え方にはっと気づき、可能性を感じた次第です。新しい理事会のメンバー、監事のメンバーと、未来について語り合って実行していければと思っています。よろしくお願いいたします。
■平野 拓也理事 (オンラインで参加)
アメリカのマイクロソフト本社に務めております、平野と申します。本日はシアトルからビデオカンファレンスで参加しています。これまで個人的には日本、ドイツ、そしてアメリカに住んで、それぞれのスポーツ、特にサッカーと接する機会がありました。
自分自身はサッカープレーヤーではないのですが、サッカーがどれだけホームタウン、地域、国を元気にするのかということを、観たり、体感したりする機会がありました。従って、世界で古くから楽しまれているサッカーが、今のグローバルで、クラウド時代において、ファン・サポーターの皆様に本当に喜んでもらえるよう、そしてJリーグがさらに躍進できるように、新任の野々村チェアマンをしっかりとサポートさせていただきたいと思っています。
■宮本 恒靖理事 (オンラインで参加)
宮本です。よろしくお願いいたします。久々の理事会で懐かしく感じたところがあります。2021年の5月に監督の仕事を離れてから、Jリーグの試合を観る機会も少し減り、代わりに海外の試合を観る時間が増えた中で感じたのは、Jリーグ自体は30年近く歴史を作ってきて、色々なところで受け入れられてきてその存在というものを示してきたが、もっともっと大きくならないと人々の生活の基本に入って行かない、情報としてはとりにくいということです。
Jリーグに携わっているとJリーグがそばにあるのですが、そうではない場所に行くと、もっと近くに感じたい、より大きくならなくてはいけないと感じた次第です。サッカーの現場の視点からすると、魅力的になるには、もっとJリーグの試合がレベルアップしなくてはいけないと思います。いわゆる世界のトップリーグ、もしくはその下のレベルのリーグと比べた時、Jリーグは確かに成長を遂げているかもしれませんが、グローバルスタンダードと比較した時に、よりインテンシティを連続して出せるのか、よりゴールに向かえるのか、よりボールを奪えるのかということを突き詰めていかないと、リーグがより魅力的になっていき発展すること、日本代表チームの強化、多くの選手の海外移籍などに繋がっていかないと思います。
それぞれ皆さんが強みを出されるように、私自身は現場でやってきたことを様々提言していくことでJリーグの発展につなげていきたいと考えています。
■鈴木 秀和常勤監事
皆さんこんにちは。このたび新設されました常勤の監事を拝命いたしました鈴木 秀和と申します。よろしくお願いいたします。
監事の役割は理事の職務執行を監査・監視することです。その役割に常勤を置くということは、今まで以上にJリーグが社会的な存在の価値・高さが増してきている証拠かと思います。私自身は2004年にJリーグ映像株式会社というJリーグの関連会社に入社して以来、株式会社Jリーグにも勤め、事業会社の側でJリーグを支えてきました。主に、ここ数年はJリーググループ全体の管理部門、バックヤードで、総務・経理・人事・担当役員の一角も担ってまいりました。長くリーグのことを知っているということも常勤の監事にご推薦いただいた理由なのかもしれません。公益法人ですから、一般の株式会社以上に公益性、健全性、透明性が求められる団体です。微力ながら、その職責をしっかりと果たしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
■内田 篤人特任理事
内田 篤人です。よろしくお願いします。高校の先輩である野々村チェアマンにお誘いいただき「ノー」と言えずにここに来ている、、わけではありません。
私が5歳になる頃にJリーグが開幕し、今日までサッカーに携わって生活することができました。プロ生活も含めて、ドイツにも渡り、素晴らしい環境でJリーグでもプレーさせていただきました。そういうところを含め、もっとタフに美しく素敵なJリーグであるように、少しでも支えられるよう、私もこの仕事を全うしたいと思います。よろしくお願いします。
■夫馬 賢治特任理事
夫馬です。よろしくお願いいたします。Jリーグに2021年2月から約1年。特任理事として関わらせていただき、今回、再任させていただくことになりました。
Jリーグは、サッカー界、引いてはスポーツ界全体もですが、地域における存在、社会における存在として非常に重要になってきています。視点を変えても、例えばIOCもFIFAも、非常にサスティナブルの価値を競技や全体の価値を向上するための大きな柱としてきています。日頃は、企業や金融機関がメインのクライアントでアドバイスをしていますが、リーグのパートナーも、またクラブのスポンサーも、今大きな転換期を迎えています。日本の各地域も、多くの課題を抱えているので、JリーグやJクラブが地域においてどんな存在として発展していけるかどうかの観点で、いろいろとアドバイスをしながら進めていければと思います。2021シーズンは環境省との連携もしましたけれども、2022年はもっと大きな形で進めていければと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
■中村 憲剛特任理事
皆さん、こんにちは。中村 憲剛です。今回特任理事を務めさせていただきます。Jリーグは30年目になりますけども、私が特任理事をすること自体に、本当に歴史を感じています。野々村チェアマンにお声掛けいただいて、今回務めさせていただくのですが、私自身は18年間、川崎フロンターレというクラブでJリーガーとしてサッカー選手を全うしてきました。その中でプロとしてピッチ上でパフォーマンスを突きつめることと同じぐらい、ピッチ外での地域貢献活動、地域密着型ところをかなり熱心にやるクラブに所属していたおかげで、18年間で積み上げてきたものが間違いなくあります。それはJリーガーの可能性、そしてJリーグの可能性です。地域に根ざし、地域に密着することで、いろいろな方とつながって、大きな広がりを私自身もプレーヤーとしても感じることができましたし、クラブとしても感じることができました。
今、Jリーグは全国に58クラブがあります。1クラブ1クラブ、個性やスタイルがどんどん積み上がっている印象です。地域の問題解決も含めて、Jリーガー、Jクラブが日本を元気にできる可能性があることを感じることができたので、育ててもらった恩返しではないのですが、フットボールと地域貢献の部分で、18年間で培ってきたものを持って自分のやれることをJリーグと日本サッカーの発展のために微力ながら、全力でがんばっていきたいと思います。
〔欠席者のコメント〕
■杉本 勇次理事
理事の杉本 勇次です。今回、Jリーグ理事という大役を野々村チェアマンから頂き、大変光栄に思っております。私は学生時代にサッカーを通じて、礼儀作法、努力する事の大切さ、人間関係など様々な事を学ばせて頂きました。また、卒業後は、ビジネスマンとして数多くの会社経営に携わってきました。これらの経験を活かしながら、Jリーグの更なる発展に貢献し、サッカーを通じて多くの人たちが様々な感動を覚え、人生を豊かにしていけるようなJリーグを皆さまと一緒に作り上げて行きたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
■榎 徹監事
監事の榎 徹です。2年間つとめさせていただいた理事から、今回、監事を拝命いたしました。 監事というと会計方面の印象が強かったのですが、専門家ではない私の役割としては、地方の中小クラブの経営者としての経験、特異な例ですが、J1、J2、J3全てのカテゴリーを経験していることもあり、そうした経験を活かしてまいることと、また、公務員として地域と関わってきた経験、これらをもとに理事会で適正な議論が行われるように意見を述べることかと思っています。微力ながら、少しでもリーグに、サッカーに、スポーツに貢献していければと考えています。よろしくお願いいたします。
■小林 久美監事
監事の小林 久美です。社会に大きな価値を作ってきてくださったJリーグで、この度監事としてガバナンスの一端を担わせて頂くことに身が引き締まる思いでおります。Jリーグは公益をお預かりしていること、社会・競技・事業の3つのミッションを担っているという点がガバナンスの特徴的なところです。それゆえ、「理事会の決定はJリーグの理念に照らして最善の選択なのか、その選択は多様な視点から説明力をもっているか」というステークホルダーの皆様の期待と関心をお受けするものと思います。
この期待と関心に応えるガバナンスを理事会運営において実現するため、理事の皆様には多様な経験と専門性を持ち寄って頂き、私は監事として「ステークホルダーの皆様の期待と関心」を理事会に持ち寄ることが役割であると自認しています。ステークホルダーの皆様に代わって理事会に参加する監事という立場を緊張感をもって受け止め、独立性と倫理観をもってJリーグの価値を守り発展させていくガバナンスに取り組んで参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔質疑応答〕
Q:野々村チェアマンにお伺いします。率直に今のお気持ちを教えてください。また、どのような色をリーグに出していきたいですか?
A:野々村チェアマン
サッカーに育ててもらった責任をしっかりと感じていますので、それに恥じないように、とにかくいいリーグになるようにと考えています。いいリーグというのは、週末やゲームのある日に笑ってる人たちが、日本中にたくさんいるようになることです。リーグも努力をしますし、クラブをどうサポートするかということに全力を尽くしたいと思います。
自分の色に関しては、自分でこうしようと意識は全くしていません。繰り返しになりますが、サッカーに育ててもらった自分をそのままうまく出せば、きっといいものができるでしょう。サッカーのおかげでというスタンスで取り組みたいと思っています。
Q:30年目のシーズンで分岐点を迎えているJリーグです。新たな役員と、どのようなリーグにしていきたいですか?
A:野々村チェアマン
まずはアジアではずば抜けている、楽しい、素晴らしい、というリーグにしなければいけないと思っています。それにはJ1のトップレベルを上げるとともに、60に近いクラブが地域で、より輝くようにしないと、見せかけだけのJリーグになってしまうと思います。
昨日も川淵 三郎さんと話をしましたけど、30年経って、最初はエンターテイメントとして素晴らしいシーズンを過ごしたけれど、その後なかなか上手くいかなかった。ただ今は、地域に根ざしたチームやクラブが増えてきたという話をさせてもらいました。トップがより高いレベルになることと、地域のクラブがより本物になることを、このメンバーで実現したいなと思います。
Q:フットボール出身のチェアマンであることから、フットボールの部分で向上が期待されていると思います。ご自身も得意分野だと考えていると思いますが、今のJリーグの現状にある課題をどのように解決していくか。具体的な施策として考えていることを教えてください
A:野々村チェアマン
フットボールとは、ピッチレベルの質という意味だと理解してコメントをします。選手や監督だけではない要因が当然あります。クラブがどのように売り上げを伸ばすことができるかという側面もあります。一方で限られた予算の中で、より楽しく強いチームをどのように作っていくかというところでは、強化部長やGM。その人材をどう育てていくかということも、フットボールの質を上げるためには絶対必要です。
もう一つ、現場では、先ほど宮本理事が言っていたように高いレベルになるためには、どのようにインテンシティを高くするか。いろいろな側面も数値によって表れているもの、表れていないものがあると思います。それは今Jリーグにいる指導者で解決できるのか。または例えばもっと世界からこんな人を招聘してきた方がいいのではないかというような議論を活発にすることで、それぞれのクラブがいろいろな気付きを得るような環境をどのように整えていくかがリーグでは大事なことだと思っています。
日本人のレベルがすぐに上がることはなかなか難しいと思いますが、それぞれの選手の質を上げていくこと。それは公平な競争の中で、勝ち負けを繰り返すことをやっていかなければならないと思います。リーグとして外的な規制を変えることで少し変化が起こることがあるのであれば、いろいろなことにトライしたいと思っています。
Q:はっきりとは決まっていないと思いますが、例えば外国人選手の枠を変えるなどの規制緩和を進めて、競争をより促すような施策ということでしょうか
A:野々村チェアマン
今、お話したことをすぐやると思っていません。前提として、サッカーという作品をより魅力的にするかということ、サッカーのレベルを高く、より強くするために必要だと個人的には思っています。ピッチ上のレベル、スタジアム、スタジアム周りの環境、あそこにまた行きたいなと思わせる環境があって、かつファン・サポーターが作ってくれる雰囲気を含めたフットボール、サッカーという作品です。その作品の価値をどう上げるかということが、より日本のサッカーのレベルを上げる一番の近道だと思っています。要は外国人選手ばかりになって、地域との関わりがなくなると、おそらくスタジアムの熱狂みたいなものは得にくくなるだろうと思います。作品を作るために必要なことの中で、いろいろな規制を解決していくことはあっていいのかなと思っています。
Q:現在58クラブある中で、それぞれ利害や地域性を考慮しながらも意見が違う中で、チェアマンとしてまとめていくという大きな仕事があります。
村井前チェアマンは卓抜した手腕がありました。全クラブをまとめていく上で大事にしたいこと、心がけたいことを教えてください。
A:野々村チェアマン
それぞれのクラブとコミュニケーションを取ることだと思います。上位のクラブと中位のクラブでは見えている世界も、目指している方向性も困っていることも全く違ったりします。その中で何か一つの最大公約数を見つけようとするのも一つ正解かもしれません。ただ、ここから先、もっと日本が伸びていかなければならないということを考え、別の決断をしなければならない時に、まだ考える必要のなかったクラブとも同じような絵を描けるかどうか、コミュニケーションを取れるかどうかがすごく重要だと思います。Jリーグの中で、いくつか考え方の原則を、皆としっかりと握れたら同じ方向を向けると思っています。まず最初に対話、コミュニケーションを全クラブと取りたいと思います。
Q:サッカー界から起用されている理事はどのような方か存じていますし、期待されていることも理解できますが、サッカー界の外部から理事に起用された方には、どのようなことを期待して理事に起用したのでしょうか?
A:野々村チェアマン
チェアマン就任の打診があった時に1番最初に思い浮かんだのが並木理事でした。「こうやって行こうよ」ということを1つ2つ言えば、それが5個にも10個にも返ってくるような人です。一緒になっていろいろなビジョンを作っていくことをやっていくには、彼がいいかなと考えました。サッカーの現場近くにいた経験も豊富ですし、一から説明しなくても大丈夫だというところが、彼に期待したいことです。
馬場 浩史理事は、デジタルを今までも本業としてやってこられています。デジタル×スポーツにおいても強く、知識も豊富で、実際に現場で働いていた経験もあります。Jリーグも、今までやってきましたけど、そこを少し違った視点からサポートいただくことを期待しています。
杉本理事は、私が大学生1年次の4年生でキャプテンだった人です。ベインキャピタルはじめいろいろな会社を役員として経営されています。M&Aの経験という側面からもそうですが、Jリーグがこの先大きくなるための一つの方法として、オーナーがどうなっていくかというところもあります。そうした観点や海外のパートナーとJリーグのクラブが仕事をするときには、杉本理事に、いろいろな知識をリーグ全体に与えてもらえると思っています。元々サッカーに携わっていましたし、サッカーマインドもあるというところを、一つ付け加えておきます。
辻井理事は、本人に話してもらった方がいいのではないかと思いますが、本物の社会活動家です。地域社会への貢献活動をしていただけそうな人で、初めてお会いして話をして、いろいろなことができるのではないか、「すごいな」と思わせてくれました。
A:辻井理事
サッカーに関して言うと、大学時代は、京都サンガF.C.の曺 貴裁監督と同級でした。私は補欠でしたが同じボールをかけていましたし、大倉理事や水谷理事も同じグラウンドでやっていましたので、一人のファンとしても、ぜひ支えていきたいな、と思っています。
A:野々村チェアマン
平野理事は、今アメリカに住んでいらっしゃるのでオンラインで数時間お話をさせていただきました。マイクロソフトの代表をしている方なので、ビジネスという側面で、いろいろなことを教えてもらえる人だと思います。先ほど理事会でコメントされていましたが、外から見た日本やJリーグ、そうした側面からもサポートしていただけると思っています。
Q:初日に投げかける質問ではないかもしれませんが、任期の2年で、これだけは絶対やらなければいけないことがあれば、具体的に教えてください。
A:野々村チェアマン
一つに絞れないのですが、最初に全クラブのホームスタジアムに半年以内で行こうと思います。スケジュールを組んでみると5月8日ぐらいまでに30カ所ぐらいは行けるようなので、なるべく早く行き、全員とは難しいかもしれませんが、監督、選手、コーチ、実行委員やクラブスタッフと会い、コミュニケーションをとっていきたいと思っています。58番目に札幌に行こうと思っています。それは絶対にやりたいことです。
Q:本日、JFAの理事会でJFAハウスを売却することが正式に発表されました。JFAは1年をかけて移転先を探すと発表していましたが、今後も、JFAと同じビルに入るのでしょうか。それともJリーグは別で拠点を探していくのでしょうか。お考えを教えてください。
A:野々村チェアマン
結論は当然出てはいませんが、サッカー界が一緒のビルで働くことができるのであれば、それに越したことはないと思います。一方で働き方が変化していて、移った時にどのぐらいの人がどのくらいの頻度で会社に来るかなど、働き方を考えなければいけないところもあります。さらに、次の移転先のスペース、家賃などの現実問題もあると思っています。費用対効果も含めて考えることになりますが、一緒になるのが理想だと思っています。
Q:馬場 浩史理事に質問です。アリーナ系のスポーツに強いイメージですが、今回の理事就任で実現したいことや意気込みをお願いします。
A:馬場 浩史理事
最近はベニューのビジネスにも深く関わり、広くスポーツ・エンターテインメントに7年ほど取り組んできています。先ほどお話しさせていただいた通り、ビジネスの特殊性、心を動かすことが1番コアのバリューになりますので、サッカーを通じて実現していきたいと思います。そのためにはデジタルや映像、スタジアムと、いろいろな要素がありますので、それらも含めてサッカーという競技を通じて取り組むことが大事だと思っています。
Q:具体的にこれまで経験され、培ってきた技術的な面も含めて、リーグに注入したい点を教えてください。
A:馬場 浩史理事
スターティングポイントですので、特にこれというふうに決めておりません。前職では、ベンチャーキャピタルという投資の仕事もしていましたので、必ずしも、一つの技術ではなく、いろいろな技術を取り込み、視野を広く持ちながら取り組んでいきたいと思っています。特にベースに置くような技術はないのですが、映像や会員基盤、IDといったJリーグが持っている資産がありますので、それらを有効活用しながら取り組んでいくことがいいのかなと思います。
〔司会より進行の説明〕
以上を持ちまして、記者会見を終了いたします。本日はありがとうございました。