EAFF東アジアカップは9日に最終戦が行われ、日本は中国と対戦します。以下、試合前の選手コメントです。
■槙野 智章（浦和）
――縦に速いサッカーをやっているが、アジアで戦うなかではそれ以外の戦術も必要になるし、今結果が出ていないが？
「自分たちがやっているサッカーと、みなさんが書いている原稿があまり合っていないと自分たちは思っていますが、いきなり良くはならないし、監督がよく言っているように、スケジュールの問題だったり、いろんな問題のなかで戦っている上で、非常に良い部分も出せているし、そのなかでもマイナスもありますが、僕からすると1試合目で起きた問題を2試合目で修正できていることは評価できると思います。1試合目をやって、2試合目でダメになっているようだと、マイナスの要素がたくさんあってもおかしくないと思いますが、やるごとに、時間が経つにつれて、監督の目指すこと、選手が入れ替わるなかでも質の高いサッカーをしていることは評価できると思います。ただ、そのなかで結果を残していかないといけないと思います」
――今日は非公開で戦術練習をした？
「なかなかやる機会がなかったので、みんなの意思疎通の統一だったり、攻守両面においての考えだったりを。今までそういう時間がなかったからだと思います」
――攻撃面も？
「攻撃の部分もやりましたけど、明日の相手のシステムで変わるので。今までと違って3枚で来る可能性もありますし、対策はチーム全員でやっています」
――ビデオを使ったミーティングも昨日やった？
「やってました。自分たちの良いところ、悪いところ、あとは中国の対策ですね。基本的に修正ビデオが多いですね。それを1試合目にやったおかげで2試合目は良くなりましたし、今の監督は自分たちに足りないものをどんどん言ってくれますので、そういう意味でも非常に良いことだと思います」
――前回大会は槙野選手と森脇選手が雰囲気を盛り上げていたが、今回は少し暗い？
「そんなことないですよ。元気いっぱいです（笑）」
■武藤 雄樹（浦和）
――今まで戦術面を合わせる時間はなかったが、ある程度攻撃面も整理できた？
「言っても短い時間ですし、1日2日やったくらいでそんなにすぐに素晴らしいサッカーが出来るかというと難しいと思いますが、でも3試合目ですし、良くなっていくんじゃないかと思いますし、それを見せないといけないと思います」
――ミーティングで言われたことは？
「だいたい言われることは一緒なので。中国のビデオも見ましたし、とにかく次の試合に勝ちにいくと強く言っているので、その部分をしっかり表現できればと思います」
――1戦目に比べて2戦目は守備も整備されたが？
「守備は良かったと言っていたので、そこは崩してはいけないし、その後の攻撃の部分が課題になってくると思うので、速い攻撃とゆっくりする攻撃をうまく合わせながらできれば、もっといいサッカーになると思います。ただ、監督は速いサッカーを目指しているので、そこを出していければいいと思います」
――第1戦は速いサッカーを意識しすぎたなか、第2戦は落ち着かせるところもあったが、外から見ていて感じたことは？
「第1戦目は速くいき過ぎて、その分チャンスは作れていましたけど、少し運動量が落ちたり、精度を欠く部分があったので。第2戦目は極端に速い攻撃がなくなってしまったので、相手の力もありますけど、その辺、次はうまくコントロールできると思いますし、僕の良さはゲームコントロールするというよりは速くいくというか、どんどん仕掛けていくことだと思うので、それを忘れず、ゆっくりのなかでもそういうアクセントをつけられればいいと思っています」
――普段一緒にやらないメンバーでカウンターのようなシンプルなコンビネーションならある程度やれるようになっている？
「前の選手は特長があったり、個の能力が高いので、そこは合わせられると思いますし、代表というのはそれを合わせるものだと思うので、今日の練習のなかでも攻撃のなかで合わせていこうという話はして、練習もしたのでそれを見せられたらいいなと思います」
■宇佐美 貴史（Ｇ大阪）
――中国のスカウティングはした？
「はい。高さのある選手もいますし、初戦と2戦目では少しやり方も変えているので、一概にはどうとは言えないですけど、技術的にどうこうっていうよりは、やっぱりフィジカルを押し出してやってくるチームなので、初戦のミスとかっていうのをしっかり教訓にしながらっていうイメージではいますけど」
――宇佐美選手は今大会で得点が取れていないが？
「そうですね。チームとしてまだボールを動かしながら、らしい形で点は取れないので、もう少しボールを保持して外で張って仕掛けるなり、中で受けてそこからどう味方と絡みながらシュートまでいくかとか、出番をもらえればそういうイメージでいろいろ考えながらやりたい」
――周りの選手と連携やコンビネーションはよくなり、それを出せそうな雰囲気はある？
「もちろんスタートから、一番最初から出せなければいけなかった部分もありますけど、徐々に良くなっていってると思いますし、なかなか出せてないですけど、クオリティ持った選手の集まりだと思うので、そのクオリティ同志を消しあわないようにしっかり連携として同じイメージを抱きながらやれるようにしたいなとは思います」
