明治安田生命J1リーグは、26、27日に、第2節の8試合が行われる。水曜日に各チームはリーグ戦、もしくはルヴァンカップをこなしており、中2日、3日での戦いとなる。
今節の注目は、磐田と清水の“静岡ダービー”だ。磐田の昇格により3年ぶりの開催となる伝統の一戦は、お互いの意地とプライドがぶつかり合う白熱した戦いとなるだろう。
磐田は前節、土壇場で追いつき、福岡とドロー。J1復帰戦で勝点1を手にした。水曜日のルヴァンカップは中止となっただけに、コンディション面での不安も小さい。遠藤 保仁を軸とした攻撃で、同県のライバルを打ち破れるか。対する清水も前節は札幌と引き分け、ドロー発進となった。こちらは存在感を高める3年目の鈴木 唯人が注目選手となる。
鹿島vs川崎Fも興味深いカードとなった。鹿島は開幕戦でG大阪に快勝。2ゴールを奪った上田 綺世が、今節も爆発するか。対する川崎Fは開幕戦こそ勝利したものの、水曜日の試合では横浜FMに完敗。昨季わずか2敗のチームに早くも土がついている。得点は奪えているだけに、横浜FM相手に4失点を喫した守備の修正がテーマとなりそうだ。
浦和はホームにG大阪を迎える。開幕戦では京都に敗れ、水曜日の試合では終盤に追いつかれ、神戸に勝ち切れなかった。攻撃の軸を担う明本 考浩がその試合で退場となり、今節は出場停止に。代わってピッチに立つ選手が、意地を見せられるか。一方のG大阪も開幕戦で鹿島に敗れ、ルヴァンカップでもC大阪に競り負けており、今季公式戦で連敗中。片野坂 知宏新監督の下でリスタートを切ったチームは、目に見える結果を手にし、新たなスタイルの自信を深めたいところだ。
C大阪はホームに京都を迎える。開幕戦では横浜FMに引き分け、ルヴァンカップではG大阪に勝利。2試合で5得点と攻撃陣が好調で、今節もアグレッシブな戦いを見せてくれるだろう。京都は開幕戦で浦和に競り勝ち、J1復帰戦を白星で飾っている。その試合で決勝ゴールを奪ったピーター ウタカが、今節も重要な役割を担いそうだ。
札幌はホームで広島と対戦。開幕戦では清水に勝ち切れなかったものの、新加入の興梠 慎三が存在感を放った。実績十分のストライカーの移籍後初ゴールが期待される。一方の広島は前節、鳥栖とスコアレスドローに終わった。それでも水曜日のルヴァンカップでは徳島に3-0と快勝。その試合で躍動した若手がリーグ戦でも出番を得るかもしれない。
鳥栖はホームに湘南を迎える。開幕戦では広島と引き分けたが、相手を押し込む戦いを実現。ルヴァンカップで結果を出した藤原 悠汰が、チームに勢いを生み出せるか。対する湘南は開幕戦で柏に敗れたものの、ルヴァンカップでは福岡に快勝。その試合でゴールを決めた山田 直輝に期待がかかる。
神戸はホームで福岡と対戦。開幕戦では名古屋に完敗を喫したが、水曜日の浦和戦では終盤に追いつき引き分けに持ち込んだ。古巣相手に結果を出した槙野 智章が今節も大仕事をやってのけるか。福岡は開幕戦で磐田と引き分け、ルヴァンカップでは湘南に完敗。自慢の守備組織を立て直し、今季初勝利を狙う。
柏はホームに横浜FMを迎える。開幕戦では湘南に快勝を収め、好スタートを切った。ドウグラス、小屋松 知哉と新加入組が早くもフィットしており、今節も彼らのパフォーマンスがカギを握りそうだ。横浜FMは直近の試合で川崎Fに快勝を収め、勢いに乗る。2試合で3得点を決めている仲川 輝人に今節もかかる期待は大きい。
なお予定されていたFC東京vs名古屋は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっている。
■各試合の見どころをチェック
磐田vs清水
C大阪vs京都
札幌vs広島
鹿島vs川崎F
浦和vsG大阪
鳥栖vs湘南
神戸vs福岡
柏vs横浜FM