明治安田生命J3リーグは、5日に最終節の7試合が一斉開催される。いまだ昇格チームが決まっておらず、この最終節で運命が決する状況だ。
29節を終えて首位に立つのは昇格チームの宮崎。今節は試合がなく、他チームの結果次第で優勝が決まる。もっともJ2クラブライセンスがないため、2位以内に入っても昇格はできない。その場合はJ2からの降格チームがひとつ減るため、J2の残留争いのカギも握っている。
昇格の可能性を残すのは岩手と熊本の2チームだ。2位の岩手は引き分け以上で昇格が決定。一方、3位の熊本は勝てば2位以内が決まり、引き分けでも岩手が敗れれば昇格が決まる状況だ。
岩手はアウェイで沼津と対戦。前節は富山を下し、3連勝を達成。9試合負けがなく、安定した戦いを続けている。持ち前の堅守は保たれているだけに、大崩れすることはないだろう。引き分けでも昇格が決まる状況だが、受け身となれば試合が難しくなる可能性もあるだけに、積極的な戦いを示し、勝利で昇格を決めたい。
熊本はホームに岐阜を迎える。前節は宮崎に敗れ、3位に転落。昇格に黄信号が灯っている。今節勝利すれば昇格は決まるものの、相手は6位に位置する岐阜。実力の備わるチームだけに、一筋縄ではいかないだろう。前回対戦では1-0で勝利。その試合で決勝点を決めた浅川 隼人に期待がかかる。
富山はホームで鹿児島と対戦。前節は岩手に敗れ、昇格の可能性が潰えた。終盤に失速したシーズンを勝利で締めくくれるか。鹿児島は前節長野に敗れ、連勝はならず。得点力に課題を抱えているだけに、攻撃面にテコ入れを図りたい。
福島はホームに讃岐を迎える。前節はYS横浜を下し、復調の気配を見せる。好調を維持する樋口 寛規に今節も期待がかかる。讃岐は9試合勝利がなく、現在は3連敗中。すでに最下位が決まっているが、最後に意地を見せたいところだ。
藤枝はホームでYS横浜と対戦。谷澤 達也ら今季限りで引退を決めている選手たちが、ラストマッチで輝きを放てるか。YS横浜は3連敗と再び調子を落としている。ボール支配では上回る試合が多いだけに、ゴール前での質向上が求められる。
長野はホームに今治を迎える。前節は鹿児島を下し、4戦負けなしとした。吉澤 英生監督就任後、着実にチーム状態は向上しており、いい形で来季につなげるためにも、勝利でシーズンを締めくくりたい。今治は前節八戸に快勝。こちらも監督交代後に良い流れが生まれている。ここ4試合で10得点と攻撃陣が好調で、今季最終戦でもアグレッシブな戦いを見せてくれそうだ。
鳥取はホームで八戸と対戦。前節は讃岐を下し、2連勝を達成。シーズン終盤にきてようやく調子を上げている。ここ5試合で6得点と絶好調の田口 裕也が今節も爆発するか。八戸は前節、今治に完敗。失点が増えている守備を立て直し、最終戦を勝利で締めくくれるか。
■各試合の見どころをチェック
福島vs讃岐
長野vs今治
富山vs鹿児島
藤枝vsYS横浜
沼津vs岩手
鳥取vs八戸
熊本vs岐阜
※宮崎は試合なし